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【10泊11日】北鎌クラシックからいく槍穂縦走の写真

2019.08.06(火) 04:25

翌朝は2時に出発しました。

この写真を含む活動日記

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140:38

132.1 km

12619 m

【10泊11日】北鎌クラシックからいく槍穂縦走

槍ヶ岳・穂高岳・上高地 (長野, 岐阜, 富山)

2019.08.02(金) 11 DAYS

今年の夏どうしようかなー。 今年の夏は山小屋で働く友人がたくさんいて、その人たちにも会いたい。 でも、自分のまだ行ったことのない、 ときめくルートも歩きたい。 そんな中、北アルプスでもずっと憧れがあったのが、 湯俣から目指す北鎌尾根、そしてそのまま大キレット、ジャンダルムを抜けるルート。 北鎌尾根と言えばいまでこそたくさんの登山者が入っており、 そのルートは水俣乗越から天井沢、もしくは貧乏沢を下降する方が大半を占めます。 ですが、やっぱり北鎌尾根を登るなら末端の、古くからの登路である湯俣行くのが、ロマンだろう!!! という私のクラシックルート好きが出てしまいました。 友人で何人かこのルートを行ってる人もいて、きっと頼めば連れていってくれたと思うのですが、 やっぱりそれは私的には違うな、と。 自分で行きたい!と思ったので、同行パーティーは信頼してる、けれど北鎌は未踏の友人を誘いました。 ①始点である高瀬ダム方面に向かいつつ&②友人に会いつつ&③行ってみたかった北アルプスダイヤモンドルート をめぐりました! 【北鎌尾根について⚠️】 北鎌尾根は一般登山者が踏み入れるべき場所ではありません。 実際に私が行った日も他パーティーもかなりルーファイミスが見られましたし、一歩間違えば確実にアウトでした。 【通常装備】 ●足回り ・ホカオネのスピードゴート2 ・自作ワラーチ 先の奥多摩to松本縦走で絶大なる信頼を寄せていたので、この子でいこう!と。 しかしながら初日の終盤から、右足の土踏まずがピキーーンとつる?ような感覚が数日続きました。 初日はかなり痛かったので、苦肉の策でワラーチに履き替えると、少し痛みがひきました。 使う筋肉が違うからかな? おそらく軽い足底筋膜炎だったのかな。 ●就寝関係 夏の北アルプスだし、シュラフカバーでいけるでしょー! と思っていたのですが、やっぱり怖くてシュラフを持参。 使わずにとりあえず寝てみて、寒いようなら使おう!と。 結果は持っていってよかったです。 ソロのツエルト泊では、やっぱり深夜寒くなりました。 ダウンパンツとナノパフで耐えれないことない程度でしたが、 でもこれが10日間続くとなるとちょっときつい。 締め付けられてリラックスもできないし。 3泊以内くらいなら、シュラフカバー全然ありかもですね。 同行者がいた区間で一緒にテントにいれてもらった時は、暖かくて なくても行けるかなーって思いました。 ●ツエルトについて アライスーパーライトツエルトⅡロングをシーム加工 床布部分の上にエマージェンシーシートをひいて、地面からの水分蒸発を抑えました。 さすがに朝になると結露がぐっしょりですが、我慢できないレベルではないです。 シュラフカバーなどで防水ができればありですね。 なんと言っても軽い!!!!!(ありがたい) 雨の日は、真ん中のポールを留めるための紐からポタポタと水滴が落ちてきてました。 ●食料について 基本的にはすべて自炊。 日数分の食料を持ちました。 今回の旅ではカレー飯系の割合を前回より増やしました。 もうアルファ米の時間待てないせっかち人間になってしまったなぁ、、、。(笑) あとは安定のパスタ、ピュアオーツ、コンビーフ、ポテトサラダなど。 8/4は双六にて、人と会う約束があったので、小屋のご飯をいただきました。 また船窪小屋の前で仲良くなったおじさんから、 「ここのご飯食べずに降りてどうするんや!!!悪いこと言わんから食べていき!」と言われて、食べちゃいました、、、、(笑) 食料減らしたいのに、、、(笑) 7日目に七倉山荘で合流した友人に、登攀道具、後半分の食料を事前に引き渡しておき、持ってきてもらいました。感謝!!! ●日傘 今回も大活躍でした!!!! 何人かにどこのメーカーですか?とか、え?大丈夫なんですか?とか。。 まぁいろんな意見があるかと思いますが、体力消耗も防げますし、わたしはいいと思いました。 ●重量の軽量化について 今回もかなり軽量化を頑張りました。 着替えは就寝時に着る、メリノウールの長袖、メリノウールタイツ、ショートパンツ(今回から追加!これでテント場でタイツでうろうろする変態卒業、、、)、靴下、下着のみ。 雨が降って濡れても最悪寝るときの乾いた服さえ確保できればおっけー!という考えです。 てぬぐいが万能ですね。薄いしすぐ乾くし。 あと前回化粧品ちょっとだけ持っていってたんですけど、使わなかったので今回は持っていくことすらやめました。 化粧品を持っていかないということは、化粧落しも要らないということ。 化粧品やら生理用品やら、女性は大変ですよね、、、。 今回はかぶらなかったのでよかったですが、被ると大変ですよね、、、、。 収納袋系はほとんど持っていきませんでした。テントとか寝袋とか。 入れるのにかかる時間も短縮になるし、変に場所を取ったりしますしね、、、。 寝袋も大きい防水用のビニール袋にガサッといれて、小物を詰めていけば、可変なのでいい感じに収まってくれます◎ スタート時点で、6日分の食料をいれて多分9-10kg前後だったかなーと。 あとは水を追加でもつイメージ。 ●嗜好品について 長期で行くときはいつもなにかしら楽しめるもの持っていったりしてます。 Kindleいつも持ってるのに結局読む時間ないという、、、。 夏休みの宿題を、おばあちゃんちに行くときに持っていってみるけど、結局おばあちゃんちでは一度も開かずに終わるあの現象と似ている。わたしは常習犯でした。 【湯俣から登るにあたりの装備】 今回は北鎌尾根を抜けたあと、 西穂高岳まで抜けなくては行けないので装備はかなり軽量化を心がけました。 私はPPロープで草鞋を編み、沢の渡渉、遡行を行いました。 五本指ソックスに草鞋をはいていましたが、朝はかなーーーり冷たかったです。(笑) 同行者はサンダルで。 かなり滑りやすかったようで苦戦してました。 (同行者はかなり強靭的な体力と身体能力があるので、一般人は参考にしない方がいいです。) ロープは8mm30m ハーネスは長シュリと短シュリで簡易ハーネスで代用。 アルパインヌンチャク、捨て縄、安環、カラビナを必要最低限もちました。 結果的には登攀具は一度も使っていませんが、沢の水がもう少し多かったら多分ロープ出しましたし、 北鎌尾根でも、どこかルートミスしていたら、懸垂下降が必要な場面はあったかと思います。 なので持っていって良かったなーと思いました。 【日程】 8/2 新穂~槍平~奥丸山~西鎌~双六小屋⛺ 山の天気 ☁️→☀️→☔→⚡ 松本市 35/25.1 ☀️ 初日の終盤の雨で体調を崩し、夜には完全に風邪気味に。 いま思えば、初っぱなからこの日は水分の量をかなりとっていたし、体もバテ気味だった。 8/3 双六小屋~双六岳~三俣山荘⛺ 山の天気 ☀️ 松本市 34.1/24 ☀️ 風邪薬を飲んだこともあって体調回復。途中の登山道で鼻血が出る。 8/4 三俣~鷲羽岳~水晶~三俣~双六小屋🏠 山の天気 ☀️→🌧️ 松本市 36.5/25 ☀️ 8/5 双六小屋~双六岳~黒部五郎~薬師平⛺ 山の天気☀️→🌧️ 高山市 36.5/28.2 ☀️ 地味にこの日もキツかった。早朝もっと早く出発した方がよかったのだが、知り合いの都合もあり、、、。 薬師平で、折立からこの日入った友人と合流。 ツエルト立てるつもりでしたが、友人が3人用テントで来てくれてたので、一緒に泊まろ~~♡と言ってくれたので甘えることに。 8/6 薬師平~薬師岳~スゴ乗~五色⛺ 山の天気☀️→⚡→🌧️ 高山市 35.5/28.5 ☁️ この日が一番しんどかったかも。めちゃめちゃ暑かったし、スゴから五色が本当に遠かった、、、。 8/7 五色~平ノ渡~針ノ木谷~船窪⛺ 山の天気☀️→🌧️→⚡ 高山市 36/27 ☀️ 五色で友人とお別れ。 友人は立山に抜けます。 平ノ小屋にいくまでの道、一人でしかも暗かったのでめちゃめちゃ怖かったです。このあたりは熊も多いようで。 必死に大声出したり、ストック叩いてみたりしました。怖かった、、、。 針ノ木谷は渡渉かなりありました。 でも膝ぐらいなので問題なし。 船窪の方が前日に草刈りに入ってくださったらしく。 草刈りなかったらかなり歩きづらかっただろうなぁ。 8/8 船窪~七倉山荘♨️~高瀬ダム⛺ 山の天気☀️→☔→☁️ 高山市 37.2/27.4☀️ 七倉山荘でお風呂に入り、友人を待ちます。 七倉山荘さんでは充電や、くつろぎスペースでゆっくりさせていただいたりお世話になりました。 8/9 高瀬ダム~晴嵐荘~水俣川~北鎌のコル⛺ 山の天気☀️→⚡ 高山市37.9/27.4☀️☁️ 水俣から北鎌のコルまでは噂通り。 藪をこいだり渡渉したり、高巻きしたり! 表情にとんだいいルートでした。 8/10 北鎌のコル~槍ヶ岳~南岳小屋⛺ 山の天気☀️→☁️ 高山市38.4/27.2☀️ 北鎌のコルからのビバーク地点は、私的には結構ある、というイメージでした。 独標の巻道、そのまま進んでいくとかなり大変そうでした。 私たちは残置ロープのあとすぐ尾根を目指しました。 ルーファイはただひたすら「尾根を外れない」これにつきるかと思います。 8/11 南岳小屋~大キレット~穂高岳山荘⛺ 山の天気☀️→🌧️→☁️ 高山市35.8/27.1☀️ 大キレットよりも北穂から涸沢岳のほうが、怖いなと思う箇所ありました。 8/12 穂高岳山荘~ジャンダルム👼~新穂高 山の天気☀️ 高山市35.8/27.4☁️ 私の通った日の早朝に、前日滑落した人の収容が行われていたようです。 明日は我が身ですね。 【雷について】 今回、雷でかなり怖い思いをしました。 8/2 だと思いますが、この日、笠ヶ岳のテント場に落雷があった話を、 翌日に一緒のルートだった女性から話を聞きました。 女性は落雷があったテントのすぐそばにテントを張っていたということでした。 そのテントがワンポールテントだったということもあり、 ツエルト泊で2本もポールをたててる側としては恐怖でしかなかったです。 一番近くで私が体感した雷は越中沢岳から五色にむかう稜線。 幸い同行者がいた区間なので、よかったですが、ひとりだったら本当に怖かっただろうなぁ、、、、。 その他の日でも、毎日お昼をすぎると雨か雷か、という感じで、 早朝出発(2時出発とかね)を心がけました。 【充電について】 anker の10000mAのモバイルバッテリー使用。 双六、五色、七倉山荘で充電しました。 今回の旅では、ほんとにいろんな人にお世話になりました。 一緒に歩いてくれた、ありちゃん、とも君、ほんとにありがとう! 二人の存在がなければここまで頑張れなかったと思います。 山小屋で働く沢山のお友だちも暖かく優しく迎えてくれてありがたかったです。 またすれ違うみなさんも、まさか私が10泊もするなんて見えないようで(笑)、色々応援してもらったりして。 ひとりで歩くといろんな人とお話しするので楽しいです。 ロングトレイル!と言えるかは微妙だけど、やっぱりたのしいなぁ。 またまたロングトレイル欲が高まる私なのでした。