山の雷雨‼️う〜たまらん!甲武信ヶ岳-2019-08-09

2019.08.09(金) 3 DAYS

活動データ

タイム

18:51

距離

26.7km

のぼり

2813m

くだり

2410m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 48
休憩時間
1 時間 5
距離
7.0 km
のぼり / くだり
1422 / 167 m
19
7
DAY 2
合計時間
6 時間 51
休憩時間
36
距離
10.0 km
のぼり / くだり
934 / 934 m
21
29
31
38
2 52
5
20
DAY 3
合計時間
6 時間 11
休憩時間
40
距離
9.6 km
のぼり / くだり
456 / 1304 m

活動詳細

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久々のアオッキーとの登山。しかもお盆を利用しての山小屋二泊!目覚ましより20分早く勝手に起きてしまった。  初日は西沢渓谷から甲武信岳小屋まで1600mの登りオンリー。徳ちゃん新道(山小屋のご主人が徳さんらしく、多分そうだと思う。)をひたすら登った。  合流点を越えた辺りから雲行きが怪しくなった。カミナリがゴロゴロ鳴り始めた。『大丈夫かなぁ。カッパ着る?』『通り雨でさらっと通り過ぎるんじゃないですか?』『じゃあ様子見で行くか。』とそのまま歩を進めた。  それから20分ほどするとカミナリが近くに何度も何度も落ちとうとう降りがキツくなり始めた。   登山道には水が滝のように流れ始め、こりゃあ、無理っ!てなって、道から外れカッパとザックカバーを装着した。  しかし、時すでに遅し!だった。カッパは着たが雷雨の中、ただかかしみたいに突っ立っているだけ。ただ雨に打たれているだけ、を小雨になるまで小ビバークした。  途中で大木が倒れているところもあり、木々がいっぱい生い茂っているところもあったが素通りしてこんな目にあった。  やはり山は何でも早目に準備!無駄に終わる、ちょっとしか使わなかった、それでもそれは結果。そこを見誤ると今回のような目に遭う。  小雨になり活動を再開し、予定の40分遅れで山小屋に着いた。  服はビショビショ、下着も靴の中もビショビショ。おまけにザックの中もほぼ濡れるか湿っていた。唯一、長袖のヒートテックのみ何故か袋に入れていたため濡れずに済んだ。  これが濡れてたら夜の寒さにとても耐えられなかったと思う。 翌日、靴の中に手を入れてみた。冷たい。濡れていた。  『この状態で今日耐えられるか分かりません!』アオッキーが先に靴の中に足を滑らせた。  わたしは逡巡した。これではせっかく乾いている新しい靴下があっという間に濡れてしまう。アオッキーはすでに昨日の濡れた靴下を履いているという。  こういうことだけは抜かりがないヤツだ!  わたしも同様に昨日の濡れた靴下に履き替え、靴を履いた。  気持ちが悪かったが10分もすれば慣れてきた。  人間とは大概のことは順応できるんだなと改めて思った。  まずは甲武信岳に歩を進めはた。  出だしは快調。甲武信岳サイコー!だった。  しかし今日はアップダウン共1600m。  スタートしてから3時間ほどすると急に身体が重くなってきた。後で聞いたがアオッキーも同様だったという。  身体を重く感じながら何とか国師ケ岳に着いた。大弛峠にて昼をとる予定だった。  アオッキーに『どうだ?金峰山まで行けそうか?』  『もう、ギブアップしたい気持ちです。』  『その言葉は俺にも甘美な言葉に聞こえる。だけど、いつもプランナーはアオッキーだぞ!自分の体力も加味してプランニングしてるんじゃないのか?』  『そのつもりなんですが、ついつい欲張りな計画になってしまいます。』  『まずは大弛まで行ってそこでまた考えよう!』   国師ヶ岳からの下りは整備された木製の階段の連続だった。  しかしこの階段が果てしなく続いた。  今下りているこの高低差と同じだけまた登るのか・・。  心が折れかかっていた。  大弛峠に到着した。  ひと息ついたところで雨が降ってきた。  予定時刻も1時間半も遅れていた。  このまま雨が止むのを待ってから出てはとても4時には着かない。この疲れ切った歩みでは18時を過ぎてしまう。  アオッキーにどうする?と聞いてみた。  『ギブ。帰りたいです。』 『俺も予定の金峰山小屋はもう無理だ!が、しかし金峰山を目前にしてこのまま帰る訳には行かないだろう!今雨をしのいでいるこの山小屋で泊めてもらえるか聞いてみよう!オッケー!であればここで仕切り直そう!』  『そうですね。』  本当に納得したかはよく分からなかったがアオッキーは山小屋に入っていった。  『オッケー👌です!空いてるそうです!』  『よしっ、入ろう。』手続きを済ませ、昨日から濡れているものをまずはじゃんじゃん吊るした。  昨日もそうだったが山小屋は気温が低く、ほとんど乾いていない。今日もそうかもと思いながら少しでもと思い吊るした。  靴も中敷を出した。  食事はおでんに牛鍋。  今までの山小屋で一番俗世間っぽくてびっくりしたのと同時に嬉しかった。 3日目。金峰山へ早速向かった。朝食時での山小屋の主人の話では『今日は山の日だから頂上は凄い人だと思う。今も林道に車がいっぱい止まっていて人が登り始めている。ルートも沢山あるから方々から登ってくる。頂上付近は順番になると思う。』との事だった。  確かに昨日、一昨日とはうって変わって人の数が全然違った。  また、登山道も非常に整備されて割と誰でも登れそうな道になっていた。  しかし、頂上手前から大岩の岩場となっており、それ相応の装備がないと行けない様になっていた。  大岩の岩場をジャングルジムで遊ぶ子供の様に進んで行った。アオッキーは少し大きめのお腹を揺すりながら遅れ気味で付いてきた。  登頂した!  眼前にそびえ立つ大岩からは神々しさが漂っていた。  若者2人が大岩に挑戦していた。周りは皆ギャラリーとなり若者のロッククライミングを眺めていた。大岩の4合目辺りで若者が自身を鼓舞しながらグイと手を掛け4合目を登った。わたしを含めギャラリーは皆『おおっー!』って言って拍手した!しかし、隣を見ると相変わらずアオッキーは無表情だった。『わたしも登ってみたい。行けるとこまででいいから。』『あそこまで行けるんですか?』『あんな恐ろしいとこまで行けるわけないだらう。6合目辺りかもしれないが、せっかく来たのだから行けるともまで行ってみたい。』『こんなにギャラリーがいるのに中途半端だと恥ずかしいですよ。』『せっかく来たのだからやりたいことをやる!』と言ってわたしは登り始めた。想定通り6合目からは危なくてとても登れそうでなかった。でもその場所での雄姿をアオッキーに下から撮ってもらい大岩を下りた。わたしを皮切りに皆んな順々に大岩に登り始めた。皆んなも本当は登りたかったんだと思いわたしはやってよかったと思った。一通り頂上を満喫し、最終の瑞牆山荘バス停までの約1000mの下りに取り掛かった。バス停手前の富士見平小屋に12時15分に着いた。バスは12時55分。コースタイムは40分。アオッキーに『どうする?』と聞いた。『無理っす。』『オンタイムだぞ!次は、14時20分。1時間半近く待ちになるぞ!やって笑うかやらずに泣くかどっちだ!』とアオッキーに迫った。気圧されたアオッキーは『行きます。』と渋々応えた様だった。そこからは最後の力を振り絞り脚よ折れんばかりに下った。足の裏の指の感覚が痺れ、膝が悲鳴を上げ、腰に激痛が疾ったがとにかく下った。アオッキーもしっかりと付いてきていた。12時40分。ついにバス停に着いた。『よっしゃー!』この時ばかりはアオッキーも声を上げていた。ご褒美に目の前にある自販機のスポーツ飲料をグイグイ飲み干した。バスにて韮崎駅に向かう道中、対向車線に車が増えてきた場所に来た。アオッキーが『おお、すごい!』と言ったので振り返ったが何もなかった。『何がすごい?』『ひまわりが畑一面に咲いている。』『⁈』いつも無感動で無機質なアオッキーがすごいと言ったのでてっきり、車のすごい事故か人のケンカかと思ってしまった。『お前が、ひまわり⁈』『ええ。』『お前に花を愛でる感情があるの⁈』『ええ、いっぱいあったもので・・。』アオッキーはただ数の多さに驚いただけのようだった。花のよさはちっとも分かってない様だった。 日々の活動は当初計画どおりとはならなかったが結果、予定通り縦走し非常に充実した縦走だった!アオッキーのプランニングもなかなかのものだ! 二人の珍道中はまだまだ続く・・。

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