仙丈ヶ岳-2019-08-11　南アルプス北沢峠　長衛小屋テン泊３日目

最終日は、女王に謁見。 テン場から見上げる小仙丈の稜線に立つと、逆にここのテン場が見えるのか？ 寝起き、三日目の疲れでぼーっとしながらそんなことを考えて準備をする。 仙丈は特筆すべき夏道の危険個所はなく、登れば登るほど周囲の景色が劇的に変わっていく山行であるのでここを訪れた人々を魅了するに違いない。 特に小仙丈を過ぎ、稜線に出てからカールに建っている仙丈小屋を眼下にすぐそこの頂上を軽い足取りで歩いている時の気持ちよさは「登山ハイ」ともいうべきか。久々に色とりどりの花を目にすることもできて、まさに南アルプスの女王の名にふさわしい山容である。 山頂からは一際北岳がきれいに見えた。次の目標のひとつにできるように日頃の鍛錬を重ねなくては！ 下山後、テント撤収。 水分を吸った二日分の着替えのせいか、くそ重いザッグが肩に食い込む。これで縦走なんてとんでもない。テン泊縦走の装備は根本的に何かが違うのだろう。ドラスティックに必要有無を切り詰めて最小限装備にするんだろうなという感覚を得られたのも今回の収穫である。 夏休みの夏山、最高に充実した南アルプスの3日間でした。