活動データ
タイム
05:18
距離
14.1km
のぼり
789m
くだり
789m
活動詳細
すべて見るこの暑さの中、うっかり幕山に行ってきました。とにもかくにも「暑い」の一言でした。道は基本的に超ガッツリ整備されているので問題はないと思いますが、南郷山に向かう際の林道との合流あたりと、南郷山頂あたりのヤブというか草むらはほんのちょっぴり注意が必要かもしれません。今回はほんとうの意味でエスケープルートを使ったような気がします。 久しぶりに週末に時間が取れたので、ウキウキと始発電車で湯河原に侵入します。天気が良さそうなので十国峠から富士山をみようかな、と思い適当に出発しましたが熱海まで行くべきやった... そう、とんでもなく暑いのです。ご丁寧に風もなし、文字通りの風速0Km/h。出発して1分でさっそく即死5秒前まで追い詰められております。 まずは駅から登山口まで歩きますが、これまたとんでもねぇ。上記に加え日陰もなし。ゲンナリワッショイと歩いていくのですが、ふと... 「ん?そういえば... なんで俺はこんな日にGWの鈴鹿と全く同じ格好で歩いてるんだ?」と、非常にもっともな疑問が湧いてきます。そう、最近ちょっと忙しくて山に行けていなかったので、今が夏であることをすっかり忘れておったのです。そうなのです、私は少々アレな人物なのです。 「...これは... 致命的なミスざます...」町中なので必殺技の「人前に出られない格好で涼む」も発動不可... 「まあええやろ、心頭滅却したところで暑いもんは暑いし、たっぷりと暑さを楽しんで歩けばよし」と賢さ抜群で進み、いよいよ登山口に到着です。ベンチで休みますが、汗がすごい。すでに下山してサウナに入っているような佇まいとなっております。ただひたすらにすべてが暑い。靴が暑い靴下が暑いタイツが暑いズボンが暑い下着が暑い服が暑いタオルが暑いザックが暑い帽子が暑い。登山口でここまで消耗しているのはおそらく初めてでしょう。 近くに小川が流れているのでそこでたっぷりと休憩し、「よし、もう帰ろう」と固く決意しヨロヨロと登山道を進みます。ちょっぴりふしぎ。幕山までの道は歩きやすく傾斜もおっさんフレンドリーなものとなっておりますが、やはりとんでもなく暑い。ということで座って休んでいるとすご勢いで蚊が集まってきます。私をドリンクバーと勘違いしちょる模様。 「おっと、そこまでだ、これ以上お前らの好きにはさせん」なんと、しっかりと虫除けを用意していたのです。そう、実は私は準備万端な人物なのです。服は間違えましたが。さっそく顔やら手やらに塗りまくり完全防御体制に入ります。これであの蚊たちも... 「ん?なにそれ?」そう、丸無視。まったくもって無視。何一つ変わらん。流石にバッグの奥底に転がっていた何年前のものかもわからん虫よけでは駄目やったか... 座っているとだめなようなので先に進むことにしますが、どんどん暑さが増してきよる。風も相変わらずゼロでとんでもねぇ、とにかくとんでもねぇ。超ウルトラスーパーヒーコラワッショイ言いながら一歩一歩すすみ、ついに幕山に到着です。 ...ん?こんなもんか? 私のイメージでは気持ちの良い広い山頂があり、そこでウキウキと休憩する自分を想像していましたが、単なる雑草まみれの空き地みたいな感じになっております。あたり一面雑草で草いきれがすごい。「ここにおったらマズイザマス」眺望を楽しむ暇もなくさっさと先に進みます。 そのまま進むと大石ヶ平への分岐に出てきます。予定ではそちらに進み、そのまま城山を超え十国峠を進むことになっています。が... 流石に今日は無理やった... マジ無理。ちょっぴり無念ですが、そのまま南郷山を超えてトンズラすることに決定しました。 で、少し歩くと自鑑水というのがあります。「なんやこの水たまりは?」と極僅かに思ってしまいましたが、なんとあのスーパーレジェント源頼朝がこの池に映った自分の顔を見て自害を思いとどまったほどの水たまりらしいです。まさに日本の歴史を支えた水たまりと言えるでしょう。 そのまま先に進むと林道に合流しますが、ここはしっかりとピンクテープを追いかけていくのがええでしょう。適当に進むと私のように「ぐるっと回って自鑑水に戻る」ルートに入り込んでしまうかもしれません。まあ、「見るからに山頂」がありますので、そちらに向かって進めばOK。そのまま進むと、えらいヤブというか、草むらに入り込みます。道もよく見えないです。ヒーコラワッショイと草をかき分けながら進むと突如南郷山頂に到着です。 よし、少々早いがここでいつものブルジョワラン... いや、無理。超無理。こんなところでムシャムシャやらかしとる場合ではない。幕山の山頂に輪をかけて雑草モジャモジャで暑すぎる上に辺り一面虫の楽園。仕方がないのでそのままトンズラを続けます。で、これがまたアレなわけですよ、もう草ボーボー。足元が全く見えん状態なのでカーブに差しかかったらちょぴり危険。まあ、感覚でなんとなく道はわかるので、その感覚に従って進んでいたらいつの間にかゴルフ場近辺に出てきます。 で、そのゴルフ場の側を通るわけですが、道とその脇に結構ゴルフボールが転がっています。「ん?ということはここにボールが飛んでくるってことか?」と一瞬思いましたが、流石にそれはないやろ、と安心して進んでいると「ガサガサッ」と音がし、前の方にボールが飛んできておる。まあ、はるか頭上を通って向こうの方に飛んでいきましたが、やはり怖い。幕山近辺で見かけたイノシシの次に怖い。 まあ、そんなこんなで進み、無事に集落近辺までやってきました。「うひょひょひょ、ここでサンダルを投入。毎回この瞬間がたまらんのよ...ん?あれ?なんで右足しかないの?なんで袋の中にスポンジ(四個入)が入っているの?」どうやら最重要アイテムの一つであるサンダルを忘れた模様。そうなのです、私は少々アレな人物なのです。スポンジを足に縛って歩こうかとも思いましたが、TPOを大事にする丹沢の英国紳士たるこのワタクシのプライドがそれを許さず、結局ムレムレな靴を履き足を引きずるように駅に向かい、ションボリ風味でトンズラしたのであった。
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