天空へ いばらの道 東鎌尾根

2019.08.01(木) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 18
休憩時間
1 時間 4
距離
9.4 km
のぼり / くだり
1074 / 861 m
2
35
2 2
42
2
2 21
1 13
4

活動詳細

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初日の合戦尾根、燕岳と、それからの大天井岳迄の縦走は、凄く楽しかったが、考えてみればなかなか過酷な縦走だった。 2日目も素晴らしい晴天に恵まれ、まずは、大天井岳へ。 大天井からの北アルプスの景色は、日本にこんな綺麗な山岳景色があるのかと思うくらい綺麗だ。 槍ヶ岳、穂高連峰、常念岳、裏銀座の山々等々、素晴らしい。 その素晴らしい景色を堪能して、いよいよ喜作新道へ。 ここからは、王道の表銀座ルートに行く登山者と、常念岳、蝶ヶ岳に行き、上高地に下山するルートに分かれる。 長い道のりだが、楽しく縦走をしたいと心に決める。 途中色々なピークがあるが、またまた槍ヶ岳を見ながらの縦走となった。 西岳に近づくと猿の軍団に遭遇。 一瞬黒い影が熊を思い浮かばせたが、ボス猿がいる30頭近くの猿軍団であった。 実は、数日前に乗鞍岳の観光センター近くで熊に遭遇したので、その記憶が頭をよぎった。 しかし、人間に襲いかかる様子もないし、人間と山を共有している事に思えた。 それから、西岳ヒュッテを経由して、いよいよ今回の核心部、東鎌尾根からの縦走が始まる。 絶壁あるいはキレットを300m近く下り、砂、岩、鎖、3段にもなる梯子との格闘が続く。 それから、500m以上の東鎌尾根の登りが続く。 その間に、ピークを何ヵ所クリアしたんだろう。 少しずつガスガスの状態になり、永遠に続く鎌尾根の縦走登山に限界を感じる。 その時、またまた目の前に大きな槍の穂先が見えてきた。 やっとの事で大槍ヒュッテに到着。 ガスは、まだあるが、残り槍山荘迄の道のりは、1キロ。 100mずつカウントダウンしてくれる岩に塗布した白い表示が心強い。 プラス、槍の穂先の存在が勇気づけてくれる。 目の前に、あの槍の穂先が悠然と構えている。 残り300m。 ロッククライミングに近い岩登りもあるが、カウントダウンと、槍の穂先に勇気づけられて、3点支持に集中できる。 集中する事何10分か? ガスはあるが、目の前に待望の槍山荘が見えてきた。 こんなに、綺麗で神々しくも、こんなに、きつい槍ヶ岳が愛しく思えた大縦走であった。

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