オベリスクを訪ねる ~7/30 鳳凰小屋まで~

2019.07.30(火) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 33
休憩時間
2 時間 3
距離
5.3 km
のぼり / くだり
1406 / 93 m
40
2 36

活動詳細

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2019年7月30日(火)~7月31日(水)  地蔵岳のオベリスクを知ったのは、確か2011年実相寺の山高神代桜を見に行った際、駐車場案内係の方に「あれが甲斐駒ヶ岳、隣が鳳凰三山。」と教えてもらったころ。 まだ山登りはしていなかったが、爛漫の桜の背後にそびえる雪を頂いた山々は神々しく見えた。  中央高速を走っていても見ることができるオベリスクはそう遠い所ではないだろうと思っていたが、山に登るようになり興味を持って調べ始めると、そこは私にはそう簡単にたどり着ける場所ではない、という結論に至った。 登山口までのルート、登山口から地蔵岳へのルート、できれば地蔵岳を含めた鳳凰三山を縦走した場合のルートなど。。。距離、標高差があるだけでなく、ちょっと複雑そうで。。。まぁそれは考えないようにして置こう、という候補になっていた。  けれど近年もう少しよく調べてみれば、青木鉱泉もしくは御座石鉱泉の登山口まで車で入ることができれば、山上には薬師岳小屋、鳳凰小屋と二つの山小屋があるので何とかなりそうだ。 最初は青木鉱泉、御座石鉱泉に車で入ってゆくことが難しそうだったので、バスを使って広河原や夜叉神からのルートを考えたが、バスの時間、駐車場の確保など考えるととても実現できそうな気がしなかった。 が、韮崎側の登山口ならそこへ直接車で行けば良いのでシンプルだ。 しかも色々調べてみると各鉱泉への林道は考えていたほど悪路ではなさそう。。。  ネットで調べた結果、御座石鉱泉から鳳凰小屋に至り一泊、もしくは当日中に地蔵岳へ登り一泊。 翌日鳳凰三山を縦走の後ピストンで御座石鉱泉に戻る、というルートに決めた。  まず御座石鉱泉登山口への林道も3ルートほどあったのだが、一番シンプルに小武川沿いを上がるルートを選択。 宿泊の際鳳凰小屋のオーナー細田さんに伺ってもこのルートで正解だったようだ。 悪路と言われていたが、ほとんどが舗装道路。 路面に落石があったり、たまに大きな起伏や穴があったりもしたが、注意して低速で行けば問題なかった。 私の車のナビは迷わず案内してくれたし、途中要所要所に案内板もある。  登山口の駐車場に到着できれば、あとは自分が歩けるかどうか、だけだ。 登山ルートは鳳凰小屋のHPで初心者にもお勧めとされていた「燕頭山(つばくろあたまやま)コース」にした。 6時には出発できたので、予定通り歩けて午後1時ごろ鳳凰小屋に到着できれば、その日のうちに地蔵岳に登りたい。。。結局鳳凰小屋に到着で気力・体力ゼロになり地蔵岳は翌日に持ち越し。  ちなみに下山も同ルートをピストン。 小屋に少しでも荷物を預けて三山縦走できる、初めての山なので同じ道が良いだろう、ドンドコ沢コースでも小屋に荷物を置いておけるが、沢を下るのは大変そう、などの理由から。 また、ドンドコ沢を下ると青木鉱泉から御座石鉱泉まで小一時間歩くか、バスを利用する必要がある。 ドンドコ沢には風光明媚な滝がいくつかあるようだが、今回はとにかくシンプルに。  以上のような計画で、とりあえず二日目には鳳凰三山を縦走し、御座石鉱泉の自分の車まで無事に戻ることができた。 同じコースだというのに、帰りは「こんなに長かった? 迷った?」と思うほどで、YAMAPでルートを確認できたことはとても心強かった。  楽しみにしていた景色、植物、鳳凰小屋での宿泊、どれも予想以上に素晴らしく、大満足で充実な山行となったが、距離や標高差を見ると「これだけ!?」と驚愕するほど、自分にとっては辛く長いルートに感じた。 もっとも、たった 5.3kmで 1,400m近くを登るという経験は初めてだったのだから、そういう事なのだろう。  下りてきたときにはもうこりごりと思ったのだが、ホウオウシャジンが咲いたら、紅葉になったら、また行きたくなってしまいそう。。。  鳳凰小屋については、この平日宿泊でもにぎわっていたが一人ひとつの布団がいただけた。 夕食はカレー。 お代わり自由。 二食付きの場合、早朝出発の人にはお弁当を用意してくれる。 基本チェックインの際に申し込むが、この日は夕食時にも「変える人は今からでも間に合います。」というアナウンスあり。  水場の水は常時流れている。 HPにお湯はもらえないと書いてあったのでバーナーを持参した。 トイレは外のバイオトイレ。 小屋のスタッフの方たちはみなハキハキして親切で感じが良かった。 更衣室はないが、着替えをしたいというと小屋とは別棟の一室を貸してくれて、翌朝もそこで着替えOKと言ってくれた。

鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 御座石鉱泉へ小武川沿いを上がるルート。中央がおそらく地蔵岳。
御座石鉱泉へ小武川沿いを上がるルート。中央がおそらく地蔵岳。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 御座石鉱泉到着。 無料。 トイレあり。 夜明け前は曇っていたが青空!
御座石鉱泉到着。 無料。 トイレあり。 夜明け前は曇っていたが青空!
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 登山口から一時間ほど登るとこのような場所に。ここからが本格的に急登。
登山口から一時間ほど登るとこのような場所に。ここからが本格的に急登。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 陽射しは強いが樹林帯続きなので助かる。 ただし大汗。
陽射しは強いが樹林帯続きなので助かる。 ただし大汗。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 時々は展望が開ける。富士山が見えた。 けれど既に雲が上がり始めている。
時々は展望が開ける。富士山が見えた。 けれど既に雲が上がり始めている。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 ようやく燕頭山に到着。CTより一時間オーバーくらい。やっぱり時間がかかりそう。
ようやく燕頭山に到着。CTより一時間オーバーくらい。やっぱり時間がかかりそう。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 なので、もうゆっくりバーナーでお湯を沸かしコーヒータイム。
なので、もうゆっくりバーナーでお湯を沸かしコーヒータイム。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 木々にはサルオガセがたくさんついている。
深呼吸をしてゆっくり休んで、第2ラウンドだ。
木々にはサルオガセがたくさんついている。 深呼吸をしてゆっくり休んで、第2ラウンドだ。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳  燕頭山を越えれば激しい急登はない、とのことだが、
すでに激しくない登りでも足腰に堪える。
燕頭山を越えれば激しい急登はない、とのことだが、 すでに激しくない登りでも足腰に堪える。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳  景色はだんだん砂っぽい斜面や岩、コケ、針葉樹などで、どこか日本庭園風。
景色はだんだん砂っぽい斜面や岩、コケ、針葉樹などで、どこか日本庭園風。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳  美しいコケの庭園が広がる。
美しいコケの庭園が広がる。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳  「北アルプス展望地」なのだ。w
「北アルプス展望地」なのだ。w
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 急な登りはなくとも「まだかな。。。」と。 もうだいぶ疲れてきた。
急な登りはなくとも「まだかな。。。」と。 もうだいぶ疲れてきた。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 だいぶ近づいてきたような気がする。
だいぶ近づいてきたような気がする。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 トレイル脇の斜面が砂だ。 大分近づいたかな。 もうヘロヘロだ。。。
と思っていると、木々の間からカラフルなテントが見えてきた。
トレイル脇の斜面が砂だ。 大分近づいたかな。 もうヘロヘロだ。。。 と思っていると、木々の間からカラフルなテントが見えてきた。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳  到着した~!!(13:30到着。写真は後から撮ったもの)
いやぁ~、本当にうれしかった! でももう地蔵岳に上がる気力・体力はゼロ。
この時間でチェックインさせてくれるので、ありがたい!
到着した~!!(13:30到着。写真は後から撮ったもの) いやぁ~、本当にうれしかった! でももう地蔵岳に上がる気力・体力はゼロ。 この時間でチェックインさせてくれるので、ありがたい!
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 外の水場は常に水が流れており、南アルプス天然水。 とても美味しい! 
外の水場は常に水が流れており、南アルプス天然水。 とても美味しい! 
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 時間はまだ午後2時過ぎ。
鳳凰小屋は小屋のお庭や周辺のお花畑で有名だ。 ここでじっくり花撮影をする。
時間はまだ午後2時過ぎ。 鳳凰小屋は小屋のお庭や周辺のお花畑で有名だ。 ここでじっくり花撮影をする。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 有名なキバナノアツモリソウ。
有名なキバナノアツモリソウ。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 タカネグンナイフウロ (初見)
グンナイフウロの高山型。 花の大きさがより大きく、花色が濃いことが特徴。
タカネグンナイフウロ (初見) グンナイフウロの高山型。 花の大きさがより大きく、花色が濃いことが特徴。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 最盛期は2週間ほど前と読んだが、まだいくつか咲いていた。
最盛期は2週間ほど前と読んだが、まだいくつか咲いていた。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳  ヤマブキショウマ
ヤマブキショウマ
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳  クルマユリ
クルマユリ
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 トリカブト 咲き始め 
「キタザワブシ」と書かれたものを見た。 確かに葉の形が。。。
トリカブト 咲き始め 「キタザワブシ」と書かれたものを見た。 確かに葉の形が。。。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳  ムカゴトラノオ
ムカゴトラノオ
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 ヨツバシオガマ
とても小さなものが多い気がした。 この後1時間ほど昼寝。
ヨツバシオガマ とても小さなものが多い気がした。 この後1時間ほど昼寝。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 夕食はいつもカレーだそうだ。「お代わりどうぞ~。ルーだけもOKですよ~。」と勧めてくれる。
夕食はいつもカレーだそうだ。「お代わりどうぞ~。ルーだけもOKですよ~。」と勧めてくれる。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 夕食後再びお花と戯れる。
タカネグンナイフウロ、咲き始めはピンク。
夕食後再びお花と戯れる。 タカネグンナイフウロ、咲き始めはピンク。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 テガタチドリ
小屋の周囲はシカの食害防止のために網が張られている。
テガタチドリ 小屋の周囲はシカの食害防止のために網が張られている。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 観音岳に向かうトレイル脇には既にタカネビランジ。(初見)
観音岳に向かうトレイル脇には既にタカネビランジ。(初見)
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 小屋のテラスからはオベリスクを望むことができる。
雲が取れてきた。 明日は晴れるかな。。。
小屋のテラスからはオベリスクを望むことができる。 雲が取れてきた。 明日は晴れるかな。。。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 ここからは往路で見た花や植物。 紫色のキノコ(名前不明)
追記:ムラサキアブラシメジモドキ
ここからは往路で見た花や植物。 紫色のキノコ(名前不明) 追記:ムラサキアブラシメジモドキ
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 オレンジ色のキノコ(名前不明)
追記:ベニテングダケ
オレンジ色のキノコ(名前不明) 追記:ベニテングダケ
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 ホザキイチヨウラン(初見)
ホザキイチヨウラン(初見)
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 ホザキイチヨウラン(初見)
ホザキイチヨウラン(初見)
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 センジュガンピ
センジュガンピ
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 シモツケソウ
シモツケソウ
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 セリバシオガマ
セリバシオガマ
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 コキンレイカ
コキンレイカ
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 ヒトツバキソチドリ?(初見)
ヒトツバキソチドリ?(初見)
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 イチヨウラン
イチヨウラン
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 コイチヨウラン(初見)
コイチヨウラン(初見)
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 コフタバラン(初見)
コフタバラン(初見)
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 コフタバラン(初見)
コフタバラン(初見)
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 ギンリョウソウ
ギンリョウソウ

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