激闘!!笠新道 テントの重みが骨身にこたえる(TwT。)

2019.07.26(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 31
休憩時間
3 時間 7
距離
11.8 km
のぼり / くだり
2057 / 293 m

活動詳細

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いよいよ夏本番!! 今年はどこに行こうかな~?といつもならドキドキワクワクしながら山行計画を練るのだが、 めっきり山へ行かなくなってしまい、どれだけ歩けるのか不安が頭をよぎる。 そこで、現在の自分の体力状況を確認することと体慣らしを兼ねて、5年ぶりに笠ヶ岳へ。 台風が近づくなか、テントを担いで笠新道にチャレンジ。 予想されたこととはいえ、苦行のような上り下りに悶絶することしきり。 麓から見上げる笠ヶ岳は雲もかかっておらず、シルエットがはっきりとうかがえる。 予報では今日は天気がもちそうなので、眺望が期待できる。 長い登りになるので、焦らずゆっくり登ろうと心に決めていたが、やはり体がきつく、 一向にペースが上がらない。杓子平までの中間地点に差し掛かる頃には息もあがり、大量の汗で 既にバテバテ。まだまだ先は長いのに、この場所でこの体たらく。 自分の弱り加減に腹がたってくる。 一服の清涼剤は咲き誇るお花たち。ニッコウキスゲやシモツケソウ、コバイケイソウなどを眺めながら休憩を兼ねて撮影会。ササユリの花のかぐわしい香りに心癒される。 標高を重ねるにつれて、すこし雲がかかりはじめてきた。嫌な予感はしたが、杓子平に到着したら案の定、真っ白。ドーンという展望を期待したのになんてこった(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ- 杓子平から稜線まではさらにきつい登りが続く。眺望が広がっていれば、まだ景色を楽しみながら歩を進めることもできるのだが、白い闇に覆われた状況では黙々と登るしかない。 まあ、自分と向き合えるいい時間を過ごせたと前向きにとらえることとしよう。 台風の影響なのか、噴き上げる風が強まってきた。稜線に出たら一層風が強くなり、ザックが風で持っていかれそうになる。細かいアップダウンを繰り返す稜線歩きが続くが、かなりへばってしまい、ノロノロ運転で休み休み進んでいく。 テン場を過ぎ、岩にペイントされた「あと少し」の励ましの言葉に支えられ、笠ヶ岳山荘に到着。 ここで弱気の虫がもぞもぞと現れる。幕営の手続きをしようと小屋のスタッフの人に声をかけたが、出てきた言葉は「素泊まりで・・・」。 えっ、何言ってるのこの人?いったい何のために重たい思いをしてテントを担いできたの? 自分の弱さに我ながらため息が出る。 言い訳は色々ある。風が強い、テン場から小屋まで遠くトイレが不便、ガスガスで眺望があまり期待できない・・・どれもこれも言っても仕方がないことばかり。 久しぶりの登山は自分の弱さを痛感させられる山行となった。 唯一の慰めは、日没頃になりようやくガスが晴れて、槍・穂高の姿を拝むことができたこと。 やはり自分の目でこの眺めを見ないことには、日頃の鬱屈した気持ちを解放できない。 素直に感謝の念がわきおこる。 明日は午後から崩れる予報。窓をたたく風音が、同室者の鼾とともに夜通し続く。 テン泊が良かったのか、小屋泊で良かったのか、自問自答しつつ夜が更ける。

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