活動データ
タイム
26:10
距離
33.2km
のぼり
1934m
くだり
1918m
活動詳細
すべて見る海の日の三連休、某山岳会の企画山行に参加し、クワウンナイ川を遡行してきました。 連日の悪天候により増水の懸念もありましたが、周辺地域の降雨は少なく、 天候も保てそうな感じであったため、上二股まで行きながら判断しよう!ということで出発。 ■天人峡~上二股 (Day1) 林道跡を進み砂防ダムを超え、ポンクワウンナイとの出会いから入渓。 大雪の雪解け水により水温は低く、足の血管がキュッと収縮するのを感じました。川は増水しておらず良い感じです。 途中の右岸には柱状節理の絶壁が走り、岩の割れ目から雨水が漏れ出していました。 青みを帯びた清流から魚影が確認できたため、リーダーが竿を投入したところオショロコマが入れ喰い状態に。 だらだら続く河原を進み、初日は無理をせず上二股で一泊。 ■上二股~滑滝~ヒサゴ沼 (Day2) 次の日も水位は安定していたため、先へ進むことに決定。 朝食を軽く済ませ出発。上二股から一時間ちょっとで魚止の滝に到着しました。 そこからは先は今回の見所、滑滝が数キロに渡り続きます。 幸いにも、ちょうど雲の切れ間から太陽が顔を出し、水面がキラキラ反射してとても綺麗でした。滑滝の川底には苔がびっちりと張り付き、黒い川底の上を、所々で白く小さな波飛沫が舞いながら、水が流れていきます。ただただ平らな滑滝は、まるで一人取り残された廊下にいる様な錯覚に陥り、なぜこんなものが出来上がったんだ?と、疑問を呈さずにはいられません。(自然は凄い!) 想像よりも赤苔がグリップしてくれたお陰で、転んで流されることもなくサクサク進むことができました。 滑滝が終わると、今度はオーバーハングの滝が現れます。 巻道から右岸の斜面に登り、落差6mくらいの岩壁を超えて高巻きます。 岩壁には残置ロープがあるので簡単に登ることができました。 この後の二股でも、高巻く個所があるのですが、ここで失敗。 巻道の踏み跡が明瞭すぎて、高巻いてから沢に降りずに、そのまま斜面を上がり過ぎてしまいました…。仕方ないので標高をあまり下げずにトラバースすると、すぐに地図には無い沢筋にぶつかり、そこから再び沢へ帰還。 さらに進むと沢が痩せ細り、源頭に近づくにつれ、風が冷たくなってきました。 ちょうど、このあたりからチングルマやツガザクラ等の花が現れ始めます。 ガスが濃くなる中、プチロックガーデンを超えると、ようやく登山道へと合流。ちょうどそこは日本庭園でした。登山道で休憩していると、冷風&濃霧によりすぐに体温を奪われ、急いでC2ヒサゴ沼へ向け出発。 ヒサゴ沼分岐の雪渓を降り、避難小屋へと続く木道を進むと、200メートルほど雪渓が多い被さっていました。しかも、雪渓の一部が沼側へ崩れ落ちています。 崩れ落ちた個所を上から覗くと、見た感じでは落差4~5mはあるでしょうか? 沢靴の雪渓歩きはとても良く滑るので、万が一、雪渓の端から滑り落ちた場合、雪解けの沼にダイブし間違いなく凍死するでしょう。 さらにトラバース中、遠くの雪渓が崩れ「ドーン!!」という音が鳴り響き、沼が波立ち始め、めっちゃビビりました。 寒さと雪渓の恐怖に震えながら避難小屋到着。本年度の避難小屋は原則使用禁止ですが、濃霧と低温のため、誘惑に負けてテントを張らずに使用させていただきました。(申し訳ございません!) ■ヒサゴ沼~化雲岳~天人峡 (Day3) 快適に一夜を過ごし、宿泊者の荷造りの音で起床。沼の水を汲み、インスタントラーメンを茹で、体も温まったところで出発。 あまり景色は期待していませんでしたが、化雲岳へと続く雪渓では、右にトムラウシと十勝岳連峰、左奥に雲海から顔を出す石狩岳とニペソツを拝むことができました。 お花畑を超えると、化雲岳の山頂に到着。今回の山行、初のピークです。 今年は雪が少ないせいか、化雲の平らな絶壁に被さっている雪渓は、半分ほど解けていました。 ここから先は消化試合。ジャングルのような第二公園を超え、第一公園の木道を進み、蒸し暑い登山道へ。 毎度のことですが、天人峡コースは蚊が酷く、羽衣の滝の展望台では30匹ぐらいの軍団に襲われました。 最後の最後で蚊に喰われ、九折の坂を降り天人峡へ生還。 三日振りの温泉は気持ち良い~を通り越し、天にも昇る思いでした。 隣に居たおっさんの股間のタオルが、一瞬だけ羽衣に見えた気がします(嘘) おわり
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