分水嶺トレイル 2019 B参戦記

2019.07.12(金) 3 DAYS

活動データ

タイム

50:54

距離

123.1km

のぼり

10523m

くだり

9323m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
22 時間 42
休憩時間
54
距離
71.5 km
のぼり / くだり
6266 / 4519 m
27
31
6
5
8
6
10
55
1
15
1
6
30
11
13
19
23
6
39
7
15
5
13
21
12
18
21
10
45
6
5
23
14
11
4
16
38
15
35
19
1 18
4
7
1 49
12
25
28
18
23
DAY 3
合計時間
28 時間 12
休憩時間
2 時間 15
距離
51.5 km
のぼり / くだり
4256 / 4803 m
25
27
17
27
1 6
7
14
19
22
29
1 57
4
14
26
26
21
24
29
10
19
21
43
1 4
44
2 46
52
45
34
39
13
18
12
26
12
24
45
5
4
7

活動詳細

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先週末は、分水嶺トレイルBコースに参加してきました。 この大会は、土曜日の0時に青梅をスタートし、中央分水嶺(降った雨の行き先が太平洋と日本海に分かれる境)を通って清里近くのしし岩まで、ほぼ登山道100%の120kmを踏破する大会。 ここ数ヶ月悩まされてきた右足の足底筋膜炎と両足のアキレス腱周囲炎は治ることなく、練習不足もマイナス要素でしたが、結果は52時間と数分で、月曜日の朝4時過ぎにゴール。 終始雨で、最終の地図読み区間に入るところで日没&霧、さらに雨が強まるなどで、なかなか波乱もありましたが、それも含めて、全てアンダーコントロールできたことは収穫でした。 写真を撮影する余裕無かった。 記録を止め忘れて電車の中で停止。 10km余計に記録されてます。 以下、備忘録 金曜日の仕事を終えてすぐに帰宅。 前々日の深夜にに錦織選手のウィンブルドンを見たせいで、若干寝不足。 前日までに、必要最小限の荷物は準備していたが、終始雨の予報を考慮して防寒対策にヒートテックの上下を追加、下山後の着替えも短パンから長ズボンに変更。 ザックがキツそうで背負いにくいので、山と道mini2からオスプレー38リットルにかえた。 青梅駅22時に到着、スタートの公園へ。 荷物チェックを終えてスタートを待つ。 上はメッシュのシャツとTシャツ、下はランパンとふくらはぎのサポーター。 まだ雨は降ってなく、多少蒸し暑い。 最初の水場まで10時間くらい。水は3ℓにした。 選手、スタッフ全員で記念撮影し、10秒前からカウントダウンして0時にスタート。 ここから高水山までは試走していないが選手が沢山いるから大丈夫と高を括っていたが、前の選手の道間違いに2度釣られる。まあ、自業自得。 棒ノ折山手前あたりで明るくなり、気分良く進んでいたが、この辺りから両足の故障が気になりだす。 一杯水はチョロチョロしか出ておらず、順番待ち2人でもかなり時間がかかりそう。まだ1ℓ残っていたので、そのまま酉谷まで進み給水。 避難小屋で、足裏その他のスキンケア実施。 CP1雲取山荘13時半に到着。カップ麺とコーラ補給。20分滞在して出発。 雲取山を登下降すると、将監小屋までは、目立ったアップダウンはなく歩きやすい区間のはずだが、練習不足と足の痛みで調子は上がらず、序盤なのに少々苦しい展開。 飛龍山の前で雨が降り出してきた。 ここからは、レインウェアの上だけで、運動の熱と雨風の寒さをコントロールしながら進む。 18時前に将監小屋到着。 ここでもカップ麺とコーラ購入。寒くならないように、休憩室で補給し20分で出発。 将監峠から巻道を選択。 程なく日没、雨も強まる中巻道を進むが、このコンディションだと、この道はかなり分かりにくい。試走していなかったら、川を渡るところなどは悩んだかも。 笠取小屋経由したが、利用しないようにとのことでそのまま雁峠から燕山へ。 ここからがいよいよ分水嶺本番。アップダウンが続く稜線歩きになるので、気持ちを引き締める。 実際、雨と風による体温低下と汗をシビアに調整(フード、フロントファスナーの開け具合、腕のまくり具合、運動強度とのバランスなど) 雁坂小屋に22時過ぎに到着。まだ眠くはないが、タイミング的にはここで寝るのがベストと判断。 暖房の効いた休憩室でカップ麺とオレンジジュース補給し足裏ケア。身支度を整えた後CP付近でストックシェルターを建てる。ザックは中へ。 ビショビショのシューズはビニールに入れて外へ。3時間のタイマーをかけ、レインウェア上下を着たままエスケープビビィ。 一眠りして目が覚めたのが2時間後。CP周りがざわついており、シェルターを建てる場所も不足してきている雰囲気を感じ、出発準備。 カロリーメイト、トレイルバターを食べ、足の裏のふやけが心配な前方に大判のキズパワーパッドを貼り出発準備。シェルター内は結露がひどく、畳もうにも水が抜けず多少難儀。 裏返しにすれば良いと気づき、丸めてビニール袋に入れて2時前に再スタート。 休憩後の動き出しは、慣れるまで特に故障箇所が辛い。撤収で少し冷えた体を温めるように、少しハードに雁坂嶺を登頂。 ここから破風山を越えるまでは、特にシャクナゲと大きくて滑る石に悩まされる。 自分はシャクナゲが密集した登山道が嫌いだ。 甲武信ヶ岳を登っているあたりで夜明けだが、大した景色は見えない。 5時過ぎに甲武信小屋到着し、ここでもカップ麺を小屋の中で食す。やはり、体を冷やさないことは大事だ。 ここからが難関の国師ヶ岳。寒いので水は少なめの2ℓとし、メールで通過報告して甲武信ヶ岳頂上経由。 ここからは永遠と思えるほど続くアップダウンと偽ピーク。最初から分かっていても辛い。国師ヶ岳頂上に着くと本当に嬉しい。そのままCP大弛峠に10時過ぎに到着。ここに来た時はいつもカレーを食べる。100円値上がりし800円になっていたがまあ許す。 ここまで来ると残りは3分の1くらいかな? 少し終わりが想像できるようになる。 次なる目標は金峰山。疲れと痛みで、なかなか辛いが、本当はすぐ着く山。1時間と少しで到着すると、雨がほぼ止んでいたので、少し休憩。 大日岩までの下りあたりで、さすがに雨の影響か、マメにまでは至らないが気になる箇所がいくつか出てきた。 雨だからこそマメにしないといけないケアなのに雨だから億劫になってしまう。マメにしないからマメになる、というフレーズが少しおかしい(笑) 大日岩は高度感たっぷりの難所。雨の日は通りたくない所だが、ちょうど小振りでラッキー! 八丁平経由でで富士見平小屋へ。 途中、登山道が小川に見えて、道が分かりにくい。小川じゃないと気付いてからは問題なし(疲れと痛みは別として) 最終CPの富士見平には15時過ぎに到着。またまたカップ麺とコーラを補給。気温も低く夜になるので水は少なめの2ℓで、いよいよ最終区間に出発! 元々の故障箇所はかなり厳しい状況、それに加えて今回のレース、特に雨による足裏の皮膚のダメージでなかなか辛いが、うまくいけばあと9時間くらいかな?と楽観的な感じ。だったが・・・ この時間に選手以外に瑞牆山に登る人がいるわけも無く、人気の登山道を誰にも会わずに独り占めで1時間少々で到着。順調に下り切ったはずだったが、なぜか試走の感覚と全く違う?道を通ってる感覚に陥り、迷走。 最終的に、林道経由で19時前に地図読み区間に到着。 ここで富士見平以降で初めて選手に遭遇。そしてこの後ゴールまでの8時間誰とも会わない。 明るいうちに県境尾根に着きたかったが、ほぼ日没。雨と霧ですでに暗い状況。 何度か通り、明るければ地図がなくても踏破できるくらい地形も把握してるのでなんとかなるさ!と気楽に尾根に取り付いたが、これが迷走の始まり。 尾根の最初のピークで周囲を見渡すが、真っ暗な上に霧で乱反射し10mくらいしか見えない。 尾根を外さなければいいのだけれど、ピークの端が切れ落ちてる感じで繋がらないところもあるが、下まで視界が届かず、どこからトラバースできるか判断に迷う。 その後も、遠くの目標物を目印にできないので、 広い尾根では尾根をキープできてなかったり、次々と現れる倒木を避けてるうちに方角がずれたり、尾根の端が岩だらけだけど、登れるとこが見えず右往左往したり、ピークを巻こうとして、雨で斜面をずり落ちそうになったりと散々。 多分、人生で一番頻繁に磁石を使ったと思う。 同じコンディションで初見のコースだったら、自分のレベルでは絶対行ってはいけないと十分すぎるほど分かった。 ここだけで4時間近くかかり、何とか信州峠に到着。本当に嬉しかった! ここからは登山道があるので、もう大丈夫、と思いながら横尾山に取り付く。磁石を見なくてもいいのが新鮮でどんどん登るが、安心したら眠気が出てきて、まどろみの中で歩を進めすことに。 この頃には雨も本降りで登山道はズルズル、石は滑る、周りの草も木も水滴たっぷりで、誰も通過してないので、足元はもちろん、全身がシャワーを浴びながら進んでる感じ。 レインウェアで視界は狭く、雨、水滴の反射で真っ白に見えたり、時々夢を見ながら、騙されるな!現実じゃないぞ!と自分に言い聞かせたりと、新たな体験もあり。 (意識がしっかりして幻覚を見るのと違い、別の知り合いがそばにいる感じ) もはや、足の痛みも、雨による足裏のダメージも対策する気にならず、ひたすらゴールへ。 永遠と続く熊笹のコースに、牧場の柵が見えた時に、やっと終わりが近づいたという現実に引き戻される。 これを2度潜って、階段を登ったら終わり間近。 最後の下りを登った後、安心したのか、その先の下りで思いっきり滑ったはずみで登山道から滑落。ひと転がりで1〜2m下に積もった落ち葉に落ちたので無傷。やばかったが、助かった。 程なく飯森山で帰るコールして、最後の下りを楽しみ、と言いたい所だが、最後の下りを耐え忍んでついにゴール。 4時過ぎ(何分だったかな?)52時間あまりの長旅でした。 記念撮影を終えて、本当に安堵。 特に最終区間では、自分の経験値がまだまだだと言うことがよく分かりました。 野辺山の始発で帰宅。 足を治して出直してかな。

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