活動データ
タイム
09:54
距離
14.5km
のぼり
1652m
くだり
1653m
活動詳細
すべて見る《アプローチ》 自動車:1時間15分(金沢-市ノ瀬ビジターセンター) バス:14分(市ノ瀬ビジターセンター-別当出合) 《登山コース》 5:09別当出合-6:10/6:17別当坂分岐-7:33/7:40殿ヶ池避難小屋-8:34/8:41黒ボコ岩-9:04/9:18室堂-9:54/10:06御前峰-11:01/11:09大汝峰-11:45/12:30室堂(食事)-12:48黒ボコ岩-13:36/13:42甚之助避難小屋-14:26/14:31中飯場-15:04別当出合 《歩行時間》 登り=4時間10分(別当出合-御前峰)、下り=3時間54分(御前峰-別当出合) 3連休を目一杯使って針ノ木岳に登るつもりだったが、どうも天候が怪しい。2日目から荒れそうな気配なのだ。ソロ登山では無理は禁物。前日に針ノ木岳を諦めた。せっかく登山の準備をしたので、日帰りで白山に登ることにする。白山といえば高山植物の宝庫。今の季節なら多彩な花々を楽しめるだろう。 午前3時に自宅を出発し、国道157号線を南下。白山方面へ向かうこの道を今まで何回走っただろうか。白峰で県道33号線白山公園線に入り、4時15分に市ノ瀬ビジターセンターに到着。バス停にはすでに十数人の先客が並んでいる。 4時50分、定刻より10分早く別当出合行きシャトルバスが出発。登山者の大半は別当出合から右手の吊橋を渡って砂防新道に向かう。僕は景色がよく、高山植物の多い観光新道を登るのが好きである。 5時9分、別当出合をスタート。観光新道は急登が続くタフなコース。何度も息が切れそうになるが、さまざまな花が心を癒してくれる。別当坂分岐から先は尾根道となり、生息する植物も多様さを増す。ササユリ、ニッコウキスゲ、ノアザミ、ゴゼンタチバナ、タニウツギなど、色とりどりの花の出現に小躍りしたくなる。 仙人窟を過ぎると、左手に白山釈迦岳、正面に四塚山と七倉山が見えてくる。残念ながら別山はほとんど霧の中。高度を上げるにつれ、ミヤマキンポウゲやニッコウキスゲなど黄色い花の存在感が際立つ。殿ヶ池避難小屋で休憩し、行動食に懐かしのビスコを頬張る。 テガタチドリやミヤマキンポウゲが咲き誇る急勾配を這い登り、百花繚乱の馬のたて髪へ。雪の残る蛇塚を通り過ぎ、砂防新道との合流点である黒ボコ岩に到達。さすがに足が重い。霧がかかる弥陀ヶ原を歩き、五葉坂を登る。この辺りはイワカガミが花盛り。突然、御前峰の山頂を覆っていた霧が晴れた。9時4分、室堂に到着。 白山比咩神社奥宮の祈祷殿の裏にはクロユリが群生している。アタックザックを背負い、気力を振り絞って山頂へ。空気が薄く息が切れる。9時54分、御前峰(標高2,702m)頂上に到達。眺望は雲に遮られ、目の前にある剣ヶ峰と大汝峰が見えるのみ。 ここまで来たら、お池めぐりにも行ってしまえ。七つの火山湖を回り、そのまま室堂に帰るつもりが、血ノ池の手前ですれ違ったご婦人の「大汝峰には登らないんですか?」というひと言で気が変わった。分岐を右に折れ、険しい岩場をよじ登り、11時1分、大汝峰(同2,684m)を踏破。山頂から剣ヶ峰と御前峰の絶景を一望する。 室堂に戻り、カップ麺とコンビニのおにぎりで腹ごしらえ。山では炭水化物を罪悪感なく楽しめるのがいい。午後0時30分、下山開始。黒ボコ岩で友人のパーティーとばったり遭遇。奇遇にも彼らとは昨年も白山で出会っている。 疲労困憊だが、不安を抱える左膝に痛みはない。甚之助避難小屋と中飯場で休憩を入れ、3時4分に別当出合に帰還。後半、ポツポツと降られたが、雨具を着るほどではなかった。帰途につく前にお気に入りの永井旅館で入浴。旅館を出ると、雨が本降りになっていた。梅雨の晴れ間に高山植物の楽園を堪能する登山となった。 (大汝峰でフォローしているきよきよさんと出会ったのに、迂闊にも気づかきませんでした。きよきよさんには山頂で写真を撮っていただきました。感謝。)
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