頑固山→二ツ山(北峰)→二ツ山(南峰)-2019-07-10

長雨が続きましたが、休日に曇天との事でしたので南房総市の二ツ山に登ることに 雨が続いたので、林道の山肌から水が滲み出て緩い流れが出来ている事に不安を覚えますが、県道89号沿いの大井集落の駐車場に停めて二ツ山方面に向かいます。 しばらくは民家が点在しており、舗装路が続きますが、舗装が無くなると、とたんに轍のある泥道となります。 連日の雨で沼のようになっており、足の踏み場にも難儀。途中、牛舎の臭いがすると思ったら、箱罠にイノシシがかかっていました。この罠が仕事してるの初めて見たぞ……。少し感動。 そのまま、轍もなくなり登山道となった道を進んでいくと、ガサガサと何かが動く音がするので鹿かな？と思っていたら 突然聞こえてくる「ブォッフォー」という響くような咆哮。え、何そのモンスターじみた声。熊じゃないし……と思っていたら目の前に出てきたのは先程の倍以上ある巨大なイノシシ。で↑か↑イイ↑ぃぃ！！ 　ビビって変な声を出しつつ、見逃してもらえるよう祈りながら暫し対峙、いざという時のためにザックに背負ったストックを取り出そうとしますが、焦ってうまくいきません。わちゃわちゃしているうちに、イノシシは興味を無くしたのか向こう側へ去っていきました。助かったあ。 気を取り直して北に進みますが、足元の水気が凄くズブリと歩くたびに沈みます。転倒とヤマビルに注意をはらいます。植生が深く、蜘蛛の巣も凄いので「ちょっと通りますよ」ポーズで右手をチョップしながら登山道をトレスしますが、藪も多くて登山道がわからない上に、地味に獣道と分岐していたりして方角にも気を使います。 　そこから少々進むと舗装林道に出ました。頑固山の登山口はイノシシ避けの柵で囲われているので跨いで先に進みます。 この頑固山の登山道も藪が酷く、足元もぬかるんでいるため歩行には難儀しました。崖を這い登ってタイトな山道を経て頂上へ。なかなかの隔絶感があり、絶景です。 　二ツ山（北峰）への登山道も同様な感じでしたが、問題は二ツ山の北峰と南峰をつなぐ道。登山道が見つかりません。GPSで完全に現在位置がトレスされていても、目の前は藪。登山道らしきものを見つけて進むと方角はあらぬ方向へ。これは困った！！ルートを合わせて再度進んでも同じところに戻ってきてしまい、埒が明きません。家に帰ってからようやく気がついたのですが、二ツ山の北峰↔南峰に登山道は存在しないんですね。YAMAPさんの地図上に赤ラインはあるのですが、それは道なき道を行くというハードモード。 　そんな事は知る由もない登山中の私は、方角だけ合わせてひたすら上に進む思考放棄登山。藪をかき分け、尾根道に出て、ようやくピンクテープ発見！！ってその先はまた藪！！しかも深い。さらに全てトゲトゲの草に覆われているのでチクチク服越しに刺さる痛みに顔をしかめつつ進むとようやく二ツ山南峰。 しばし休んで下山することに。帰りはイノシシが怖かったので遠回りの舗装林道にて帰還しました。前述の二ツ山北峰南峰間は道自体が無いので論外として、頑固山と二ツ山(北峰)の登山道もちょっと厳しかったです。房総の山の中でも整備されていない感じでした。