活動データ
タイム
06:26
距離
12.7km
のぼり
1200m
くだり
1201m
活動詳細
すべて見る北海道山行、大雪山の翌日は十勝岳へ。宿を取っていた白金温泉からは車で30分弱と、この日は朝もちょっとゆっくりめ。 登山口は富良野岳と同じ、右手に富良野岳の美しい山容を見ながら、両側に大きなフキの葉が茂る道を進む。さすがコロボックル伝説の舞台となったところ、フキがでかい。この時点ではまだ十勝岳はもちろん、前衛の上ホロカメットク山も姿は見えない。 暫く進むと枯れた沢に一旦降り、岩場を登っていよいよ山体に入る。昨日大雪山を歩いた疲れはあったはずなのに、やはりどこか心身ともに興奮しているのか、寝不足にもかかわらず快調な登り始めだった。 今回のルートは激しく蛇行するので、方位感覚が混乱しがちで、迷う程ではないにせよ度々地図を見ながら現在地を確認。富良野岳に向かう分岐から先には300階段が。今回のルートではここが一番地味できつかった。 樹林帯を抜けると活火山らしい岩稜がお出迎え。地元のベテラン登山者とあいさつを交わす。 青空が見えて本当に良かった。エゾコザクラは例年もう少し咲いているんだが今年はちらほらとのこと。更にかみふらの岳、上ホロカメットク山といういかにもアイヌ語源の山名の山に向かう。 ここからの稜線歩きはこのルート最高の見せ場ではないだろうか。左手に安政火口の荒々しさを見ながら、右手はどこまでも続く山々の重なりと雲海。山歩きの醍醐味を満喫できる。 いかにも溶岩が冷え固まったようなゴロゴロの岩場を登り切ると十勝岳山頂(2077m)に。山頂には十数名ほど。歩いて来たルートや遠くトムラウシ山まで360度の大パノラマ。山頂の反対側は草木が全くない月面の様な荒涼地帯。せっかくなので降りて探索してみた。山頂で会った関西人らしきおばちゃん数人が、「前に来た時に『月の砂漠』を歌いながら歩いた」と話していたのも頷ける。 山頂で昼ごはんを。広大な景色を目に焼き付けて、 名残惜しいがこの日のフライトで羽田に向かうため下山開始。それにしてもこのルートのCT設定はちょっと厳しめではないか?自分は1人ならCTより遅れることはまずないが、CTとさほど変わらないタイム。これでは女性は大変だと思う。 下山後は白金温泉に戻り、源泉掛け流しで汗と疲れを流した後、車で3時間掛けて新千歳空港へ向かう。途中ラーメン屋を探し、中富良野のゑびす屋という店に。旭川ラーメンの濃厚な醤油と豚丼がたんぱく質を欲していた体に沁みた。旨い店だった。 2日続きの登山でそれなりに疲れてはいるはずだが、やはりテンション高めだったのか、運転中も眠くならず、何とか予定通りの便に間に合った。北海道は広かった。 [メモ] ・駐車場は5時過ぎで7割埋まっており、下山後には路駐が下の方まで続いていた。 ・途中の水場はない。 ・上ホロ避難小屋にはトイレあり。避難小屋は10人程度宿泊できそう。その横の幕営地はさほど 広くなく、5張り程度か。
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