活動データ
タイム
03:59
距離
4.4km
のぼり
453m
くだり
448m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る予報は曇り。雨はなんとか避けられそうだ。 初めての遠出山行、今回は高速バスで駒ヶ根インターまで行き、 路線バスに乗り換えてしらび平まで、そこからロープウェイで千畳敷カールへ向かう。 接続は良好、特に焦ることも待ちすぎることもなく乗り換えられるのがよい。 霧がかって幻想的な景色を眺めながらロープウェイを降りれば、そこはもう下層雲の上の世界。 時刻11:45、気温14度、湿度は60%。 はやる気持ちを抑え、まずは身体を高度に慣らす意味も兼ねて、 駅直結のホテル千畳敷のレストランで名物らしいソースかつ丼を頬張る。 う~~んっ、さっくさくでソースがしみて美味しい~~~!(そしてお腹が空きすぎて写真を忘れたと食べ終わってから気が付く…がっつきすぎでしょ…) 予定より20分程度遅れて出発。 まだハイシーズンに入り切っていない&曇り&遅めの出発だからか、 千畳敷カール内の人気もまばらで、静かで澄んだ空気の中をのんびり歩く。 振り向けば剣ヶ池に雲が映りこみ、見渡せば所々に残る雪や高山植物、眼前には聳え立つ八丁坂。 既に日常とは一線を画した別世界である。 普段登る低山とは全く違う景色に胸を躍らせつつ乗越浄土への登り坂を行く。 初めての高山だからと、いつもより努めて歩みを遅くした分、わくわく、どきどき、 息を弾ませてきょろきょろと周りを楽しむ。 そう、なんだかとっても息が弾む…のは気持ちの問題だけではなくて、 酸素が!薄い!からですね。ええ。 足は疲れていないのに、こんなにも心拍数が上がるのが早いとは… 驚きながらゆっくりゆっくりつづら折りに高度を上げ、乗越浄土に辿り着けば 視界がさあっと開けて、高山ならではの稜線が目の前に広がっていた。 息を整え、ポカリを二口、行動食もちょっと口にいれながら、しばし周囲を眺めやる。 曇り空でも十分に見応えがあるし、これはこれで雲の中を歩く楽しみを味わえてとても良い。 乗越浄土からは、まずは中岳を目指して緩やかな登りだ。 宝剣山荘付近は広々としていて、このあたりでお昼休憩をとる人もちらほら。 岩でできた白い道を歩きながら、アルプスに来たんだなぁという実感を噛み締める。 登り坂の見た目の割に、心拍数と深い呼吸さえ意識していれば体力的には案外するりと登れた。 (駒ケ岳もそんな感じだ)それなのに、眺めの良さといったら! 岩に登って正面の木曽駒ケ岳への道を見ていれば、コルに建つ山小屋と色とりどりのテント。 風に吹かれてピークの間の山道を撫でるように流れていく雲は、ため息が出るほど美しい。 さてここまで曇り空の中歩いてきたが、木曽駒ケ岳の中腹当たりで急に視界が明るくなってきた。 これは、ひょっとして…?と思っていると、少し先を歩くグループが歓声をあげた。 振り向くとなんと、青空が顔をのぞかせている! 嘘みたいだ、こんなラッキーがあっていいのか!足早に山頂を踏み、歩いてきた中岳方面を再び振り返って、 息をのんだ。 垣間見える空は抜けるように青くて、険しい山肌に雲がかかって、雲間から現れた山影の深い碧色とのコントラストが鮮明で、これは…ちょっと涙が出そうなくらい綺麗。 写真で見るのとは全然違う。標高差も距離も少しだけだけど、自分の足で辿り着いた場所だ。 なるほど、高山の虜になる気持ちが身に染みてわかる。 山小屋泊かホテル泊をすれば良かった…と飛ぶように過ぎた時間に気が付き、 後ろ髪を引かれ、何度も振り返りながらこれまた足早に下山を開始。 私たちの後を追うように晴れ間が移動し、高山に慣れた身体でハイペースに中岳を登る背中を照らす。 やっぱり息があがる、でも自分の呼吸と風の音が心地よくて病みつきになる。 滑落注意、の八丁坂下りは特に注意しながらも、光の降り注ぐ千畳敷カールにまたまた笑顔になる。 雷鳥には会えなかったけど、道のすぐ近くでじっと佇む小鳥に癒され、 そしてまた秋の千畳敷カールを訪れようと決意しつつ、帰りのロープウェイに乗り込んだ。 初めてのアルプスはおおむね曇っていたけれど、十二分に幸せな気持ちをもたらしてくれたのだった。また来るぞー!おつかれ山でした!
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