活動データ
タイム
11:30
距離
19.8km
のぼり
2044m
くだり
2045m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る冬から計画していた日帰り山行のひとつ、美濃戸からの南八ヶ岳日帰り周回。 雨や強風のため2週間遅れとなりましたが、ようやく実現することができました。 美濃戸から南沢ルートで夜明け前にスタートし、行者小屋から阿弥陀岳、中岳、赤岳、横岳、硫黄岳、赤岩の頭、峰の松目を周回。赤岳鉱泉に下り北沢ルートで美濃戸に戻るコースです。 【美濃戸から行者小屋】 朝4時過ぎに赤岳山荘駐車場に到着。薄暗い中、ヘッデン装着で美濃戸山荘に向かいます。ゲートを過ぎ南沢ルートへ。渡渉を繰り返しながら沢沿いの登山道をゆるやかに登っていきます。やがて涸沢から横岳を望みつつ進み、樹林帯を抜けて行者小屋へ。テン場を横切り、中岳道へと歩を進めました。 【行者小屋〜中岳のコル】 ほどなく阿弥陀岳分岐。中岳道を選択し、静かで日当たりの良い樹林帯を登っていきます。高度が上がるごとに横岳、硫黄岳、赤岩の頭、峰の松目が姿を現し、眼前には赤岳、中岳が迫ってきます。森林限界を越える頃、中岳のコルに到着。とたんに目の前が大きく開け、真正面に雲海に浮かぶ巨大な富士山が! …劇的に富士山に出会えるこのルート、おススメです! 【(1)阿弥陀岳 2805m】 鉄梯子、クサリが続くので、ストックを仕舞って登り始めました。日当たりの良い斜面には高山植物が咲き乱れ、左に富士、権現、南アルプス、振り返れば中岳から赤岳の美しい稜線、右手に横岳、硫黄岳と北八ツの峰々…と眺望も抜群でなかなか先に進めません(笑)。頂上からは360度の大パノラマ。眼の前に迫る赤岳の勇姿はもちろんのこと、南ア〜中ア〜御嶽〜乗鞍〜北アの眺望は圧巻! 今シーズン2度目の阿弥陀岳登頂でしたが、この眺望を独り占めする贅沢な時間を過ごすことができました(本日の7座のうち、山頂を独占できたのはここだけでした)。 【(2)中岳 2705m】 これを一座と数えて良いか…と逡巡しましたが、今回の山行では山頂表記のあるものは一座と数えることにしました。 赤岳と阿弥陀岳の稜線上にあるピーク。360度、南八ヶ岳の展望台です。山頂はそんなに広くありませんが眺望は最高でした。 【(3)赤岳 2899m】 中岳からコルに下り登り返すとやがて文三郎尾根分岐。ここから一気に登山客が増加し渋滞気味に。山頂が近づくにつれクサリやハシゴが次々と現れるため再びストックを仕舞う。登山者の半分以上がヘルメットを装着し、簡易ハーネスを使う方も結構おられました。キレット分岐、竜頭峰分岐を経て山頂へ。 さすがに赤岳は人が多く山頂(南峰)では写真撮影の行列が! 先は長いので長居せず、頂上山荘(北峰)でバッジを買い、急ぎ横岳へ…向かいたかったんですが、赤岳天望荘への下りですぐに渋滞ストップ。切れ目なく登ってくる登山者を前に相当時間の待機。人気のお山の宿命ですねぇ…。 ようやく下り、天望荘を通り抜けようとした時、正面からカッチョイイ登山者の姿が! 「さすがに東京の登山者は垢抜けとるのう〜ッ。しかも東海のmaeさんみたいに男前やないか〜」と思ったら、 …maeさんでした(笑)。よく見れば、ちゃんとYAMAP東海Tシャツも着てるではないですか! 嬉しい出逢いに、渋滞で萎えていたテンションがグンと上がります! 聞けばmaeさん、土曜は赤岳鉱泉にテン泊、今日は硫黄岳から縦走中とのこと。…自分ら、逆回転してたんですねぇ(^-^) 記念撮影をしていただき、固い握手で北と南に分かれたのでした。 【(4)横岳 2829m】 横岳は南北800m続く岩塔の総称で、南から二十三夜峰、日ノ岳、鉾岳、石尊峰、三叉峰、無名峰、奥ノ院と続きます。コースは険しく鉄ハシゴとクサリの連続、一方、ここは高山植物の宝庫でもありウルップソウをはじめ、美しい花々の群生を楽しむことができました。途中、西から吹き上がるガスで視界が遮られましたが、その分涼しく快適に歩くことができたかも。 【(5)硫黄岳 2760m】 台座の頭(標高2795m…これは一座に数えてません)を過ぎたところに高山植物の保護エリアが広がっており、コマクサの見事な群生が見られて感無量! ここから硫黄岳山荘付近まで、美しいコマクサを心ゆくまで堪能できます。硫黄岳山荘で手ぬぐいやバッジを買い求め、軽くパンをかじってから、大ダルミを硫黄岳山頂へ向けて登っていきます。富士山は雲に隠れていたので、今日は爆裂火口の端っこには行かず。美濃戸方面に向けて下ります。 【(6)赤岩の頭 2656m】 これまた一座と数えて良いものか。でも「赤岩の頭・頂上」と標識が立っていたので、一座とします(日本百名山にも登場するし)。峰の松目から見上げると立派な山です。 【(7)峰の松目 2567m】 マイナーながら三角点のある山。しかも『日本百名山』では八ヶ岳の八座を「赤岳、横岳、阿弥陀岳、権現岳、硫黄岳、西岳、編笠山、峰の松目」としており、れっきとした南八ツの一軍選手なのデス。コルからオーレン小屋に下ることができるので、通常は桜平から硫黄岳の周回ついでに登られるようです。ウワサどおり頂上に眺望は皆無。さすがに誰もいないだろうと思ったらなんと先客が1名…。人がいたことに驚くような山でした(^。^;) 峰の松目からは、赤岩の頭までピストンで登り返し、赤岳鉱泉へと降下。北沢ルートで美濃戸まで戻りました。 梅雨の合間としては天気も良く、充実した山行になりました。 ………………………………………………………………………………………… ー行動時間LOGメモ(計10時間9分)ー 赤岳山荘駐車場(6分)美濃戸山荘(56分)中ノ行者小屋跡(46分)行者小屋(25分)中岳のコル登山道水場(21分)中岳のコル(27分)阿弥陀岳(17分)中岳のコル(15分)中岳(18分)文三郎尾根分岐(20分)竜頭峰(5分)赤岳(7分)赤岳頂上山荘(29分)赤岳天望荘(4分)地蔵の頭(10分)二十三夜峰(17分)日ノ岳(7分)鉾岳(6分)石尊峰(7分)三叉峰(10分)無名峰(3分)横岳〔奥ノ院〕(17分)台座の頭(13分)硫黄岳山荘(21分)硫黄岳(16分)赤岩の頭(39分)峰の松目(45分)赤岩の頭(39分)ジョウゴ沢(4分)大同心沢〔大同心ルンゼ〕分岐(6分)赤岳鉱泉(33分)堰堤広場(25分)美濃戸山荘(4分)赤岳山荘駐車場 ※登りで行動時間が遅れがちに…。ハイシーズンは渋滞を見込んで計画を立てること。
動画
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