お茶問屋街散策(京都府木津川市)-2019-06-25

2019.06.25(火) 日帰り

活動詳細

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お茶は照葉樹林帯の下草的存在植物である。照葉樹林帯は西日本から中国四川雲南インドアッサムまで広がっている。 耕作との関係では焼畑と縁が深いが、日本に自生していたか否かの結論はでていない。 世界には、茶は広東語チャが陸路で、福建語テ一が海路で伝わっている。 日本のお茶の歴史は平安初期に、留学の僧栄西が中国(宋)から 禅宗の茶礼を伝え眠気覚ましの薬効を採用した禅の儀礼として先ず抹茶法で伝わったというのが一般的な教科書的説明だ。しかし実際はもっと以前の年代、西歴815年に遣唐の留学僧南都永忠が在唐生活30年の後帰朝して、滋賀唐崎崇福寺で嵯峨天皇に団茶を煎じて献じているのである。さらにまた天平6年(734年)写経生の食料として荼がある。睡魔防止としてお茶を飲んでいたのかも知れない。荼はにが菜との説もあり断定出来ないのだが。 日本の文化の支(視)点で考えると、茶は礼法、活け花、日本料理、陶芸、 漆芸、書、宗教、建築等々の各要素性と、これらを好い親和性でもってよく結びつけている。これら要素プラス、人と人の寄合性の両面をうまく持ち合せた仕組が茶道なのであろう。 バランスよく支えた、支点に茶という根っ子があつたと言える。 日本的なもの和の様式は、中国式の模倣でなく、日本によって大きく発展昇華され、今も続いているのである。 茶の加工は、蒸す→搗く→成型→炙る。 飲むのは、粉末にする→湯とともに飲む。が基本的な工程。紅茶は加工に発酵が入る。 元は同じなのに、茶は多様である。 私はものづくりがすきで、故に昔のエ場を見るのが好きでもある。今回もたまたま遭遇した。 木津川市には、宇治茶のお茶問屋街がある。山城町上狛東作り道と称する通りである。 いつも静かな佇まいの此処を通ると、時に馥郁たる香りする風の流れに出合うことになる。 今日も山行きの相方と、近くに来たついでに、ここへ車を乗り入れた。 お茶の良い香りが、期待通りスーツと流れている。 少し進と、時折ツバメの入る茶卸売りの人家がある。入口に小売りすると書いてある。入ってツバメを観察し、家人とツバメと蛇の格闘劇を伺って燕の写真撮影もした。 抹茶濃茶を、今臼の引き立てと言うので、良い香りだ。40g買って道をまえに進んだ。 右手道端に、以前も見たお茶の記念碑があった。割に大きな新しい石碑だ、同行者がしばらく読んでいたが、90°向こうに資料館があると言うので、気が付かなかった場所っだった。入る事にした。 拝観料500円。撮影もOK とのことである。約2年前に出来たそうだ。 なかは、他に人は居なくゆっくりの拝観が出来そうだ。気がつくと棚に御茶のお盆組が綺麗に並んでいる、これを持って座敷に座るのがここの流儀のようだ。もう既に同行者は座っている。玉露の入れ方を指南するようである。 用意された茶葉を教えの手順通り淹れて頂くと、玉露のあの旨味と磯のような香りがする。美味しい。3回淹れて呑んだ。これだけでも価値ありだ。 同じ、玉露天雲一袋45g2016円を買った。 あとは工場跡の資料館2つを見て回り、気が付けば既に昼の時間を過ぎていた。ご説明の方ありがとう・・感謝。別れて 道を直進して帰路とした。

三上山・大焼山 小売り可のお茶問屋
車を止めて入りました。
小売り可のお茶問屋 車を止めて入りました。
三上山・大焼山 小売りok
小売りok
三上山・大焼山 中に入ると暫く人も気配が有りません。漸く出て来た家人と燕と蛇の格闘劇の話もあり、お茶をそれぞれ購入した。
中に入ると暫く人も気配が有りません。漸く出て来た家人と燕と蛇の格闘劇の話もあり、お茶をそれぞれ購入した。
三上山・大焼山 外にも中にも燕の巣が在ります。
外にも中にも燕の巣が在ります。
三上山・大焼山 入り口を空けると、親燕がすかさずに入って来ます。
入り口を空けると、親燕がすかさずに入って来ます。
三上山・大焼山 巣に留まります
巣に留まります
三上山・大焼山 中では燕の子育ての最中でした、捕ってきた餌を与えています。
子供が口をあけています
中では燕の子育ての最中でした、捕ってきた餌を与えています。 子供が口をあけています
三上山・大焼山 最後に中の糞を咥えて、巣の外に出します。
最後に中の糞を咥えて、巣の外に出します。
三上山・大焼山 森徳のお茶
引き立てで、香りが良かったので買いました。
買った抹茶は、濃い茶だが、銘柄は無いのこと。
無銘 40g2000円
当日の帰宅後直ぐに点てた味は、濃い茶としては香に野趣有り然し苦い。薄茶でも苦い。いつも飲む明の昔とは違う。明くる日じっくり比較した。
森徳のお茶 引き立てで、香りが良かったので買いました。 買った抹茶は、濃い茶だが、銘柄は無いのこと。 無銘 40g2000円 当日の帰宅後直ぐに点てた味は、濃い茶としては香に野趣有り然し苦い。薄茶でも苦い。いつも飲む明の昔とは違う。明くる日じっくり比較した。
三上山・大焼山 森徳本店のお茶
濃茶 無銘
森徳本店のお茶 濃茶 無銘
三上山・大焼山 後日に、抹茶飲み比べ結果
1位 1保堂 明昔(両用)
2位  丸久小山園 松伯(薄茶)
3位  今回の森徳本店 無銘(濃茶)
値段は薄茶用が1番廉価
ということで、今回の衝動買いの失敗例でした。
後日に、抹茶飲み比べ結果 1位 1保堂 明昔(両用) 2位 丸久小山園 松伯(薄茶) 3位 今回の森徳本店 無銘(濃茶) 値段は薄茶用が1番廉価 ということで、今回の衝動買いの失敗例でした。
三上山・大焼山 山城茶業の碑
駐車場が隣接している。
山田啓二京都知事の筆
後できくとこのために知事が毛筆の練習を大分したらしい。
山城茶業の碑 駐車場が隣接している。 山田啓二京都知事の筆 後できくとこのために知事が毛筆の練習を大分したらしい。
三上山・大焼山 明治時代に入って、木津川の水運が良くここの上狛の支流からお茶を神戸に運び、世界に輸出するようになって、お茶の上狛問屋街が形成されたようです。
この90°横に福寿園の工場跡を利用したらしい博物館があった。入る事にした。
明治時代に入って、木津川の水運が良くここの上狛の支流からお茶を神戸に運び、世界に輸出するようになって、お茶の上狛問屋街が形成されたようです。 この90°横に福寿園の工場跡を利用したらしい博物館があった。入る事にした。
三上山・大焼山 1号館  先ずは玉露を頂きます
入場者各人の玉露が用意されています。
入場者一人づつこれを持って座ります。玉露天雲のセットアップされた道具です。
1号館 先ずは玉露を頂きます 入場者各人の玉露が用意されています。 入場者一人づつこれを持って座ります。玉露天雲のセットアップされた道具です。
三上山・大焼山 写真撮影OKとのことです。
まず撮ったのがこれ。
抹茶引きの臼
これを手で回して抹茶引きする。生産効率良くなかったに違いない。
写真撮影OKとのことです。 まず撮ったのがこれ。 抹茶引きの臼 これを手で回して抹茶引きする。生産効率良くなかったに違いない。
三上山・大焼山 製造直売
京都駅と姫路駅で始められたらともことでした。なんごとも魁は大変な決断力を要します。
製造直売 京都駅と姫路駅で始められたらともことでした。なんごとも魁は大変な決断力を要します。
三上山・大焼山 売り茶の展示と販売
売り茶の展示と販売
三上山・大焼山 煎茶に目覚ますか、どうか。この一瞬にありそうです。
煎茶に目覚ますか、どうか。この一瞬にありそうです。
三上山・大焼山 煎茶立て道具セットアップ
ポット
お盆組(御茶缶3g入り、湯呑み、急須、大杯、取説、3分砂時計)
煎茶立て道具セットアップ ポット お盆組(御茶缶3g入り、湯呑み、急須、大杯、取説、3分砂時計)
三上山・大焼山 自分で淹れます。
指導してくれます。
指導が丁寧で良かった。
自分で淹れます。 指導してくれます。 指導が丁寧で良かった。
三上山・大焼山 3煎まで飲みましたが、充分お茶の味がしている。中国茶並みでした。最後に残った茶葉は料理して、おかづに成ると言っていました。
3煎まで飲みましたが、充分お茶の味がしている。中国茶並みでした。最後に残った茶葉は料理して、おかづに成ると言っていました。
三上山・大焼山 飲ませて頂いた玉露は、天雲(てんうん)
美味しいので後、買いました。
飲ませて頂いた玉露は、天雲(てんうん) 美味しいので後、買いました。
三上山・大焼山 福寿園玉露
45g2016円
福寿園玉露 45g2016円
三上山・大焼山 お茶のあと
第2展示場へ入ります。
ここ入口です。
お茶のあと 第2展示場へ入ります。 ここ入口です。
三上山・大焼山 昔活躍された道具達
古色が良い。
昔活躍された道具達 古色が良い。
三上山・大焼山 御茶葉の保管は湿気の来ない底の細い壺
御茶葉の保管は湿気の来ない底の細い壺
三上山・大焼山 暖簾
裏からですがね。
暖簾 裏からですがね。
三上山・大焼山 御茶葉の受入検査等級付け場所
北向きで上に間接的光取り窓があります。検査皿は戦前戦中戦後で変わります。鉄の使えない戦時中の時期は紙張りの竹。
御茶葉の受入検査等級付け場所 北向きで上に間接的光取り窓があります。検査皿は戦前戦中戦後で変わります。鉄の使えない戦時中の時期は紙張りの竹。
三上山・大焼山 保管
金属の缶に変わります。
保管 金属の缶に変わります。
三上山・大焼山 商談室
算盤があります。
商談室 算盤があります。
三上山・大焼山 大福帳など記録簿
中身は遺っていません。
何故でしょう。今の政府のようだ。
いえいえそうでは有りません。
和紙は強いので竹などに貼って総て再利用100%していた。
大福帳など記録簿 中身は遺っていません。 何故でしょう。今の政府のようだ。 いえいえそうでは有りません。 和紙は強いので竹などに貼って総て再利用100%していた。
三上山・大焼山 栄西禅師が
宋代に九州平戸の葦浦の裏山に、茶種を蒔いたのが日本での、茶の木の始まりだったんだ
!
九州は文化の入口ですね。
それが、冨春園と言う名前の茶園だったんですね。よくある話で、栂尾が初ではなかったんだ。
栄西禅師が 宋代に九州平戸の葦浦の裏山に、茶種を蒔いたのが日本での、茶の木の始まりだったんだ ! 九州は文化の入口ですね。 それが、冨春園と言う名前の茶園だったんですね。よくある話で、栂尾が初ではなかったんだ。
三上山・大焼山 鉄瓶色々
アルミも有ります。
鉄瓶色々 アルミも有ります。
三上山・大焼山 番当さん
きっと居たんでしょう。
番当さん きっと居たんでしょう。
三上山・大焼山 熱心に説明頂き、
熱心に聴いていた。
熱心に説明頂き、 熱心に聴いていた。
三上山・大焼山 茶箱
木の内側にはブリキの金属製の箱がライニングしてある。防湿性能を強化した木箱です。
茶箱 木の内側にはブリキの金属製の箱がライニングしてある。防湿性能を強化した木箱です。
三上山・大焼山 次の工場跡
3号館へ行きます。
次の工場跡 3号館へ行きます。
三上山・大焼山 福寿園会長の自宅
看板は新調していた。
福寿園会長の自宅 看板は新調していた。
三上山・大焼山 こちらが・・・。
こちらが・・・。
三上山・大焼山 第3資料館
入口です。
ここは製造用の機械類が色々有りました。
第3資料館 入口です。 ここは製造用の機械類が色々有りました。
三上山・大焼山 茶葉蒸し機です
茶葉蒸し機です
三上山・大焼山 錦織絵
茶売りの様子。江戸時代
錦織絵 茶売りの様子。江戸時代
三上山・大焼山 銘茶売りの様子/江戸時代浮世絵
銘茶売りの様子/江戸時代浮世絵
三上山・大焼山 宇治茶
製造の絵
宇治茶 製造の絵
三上山・大焼山 浮世絵 宇治茶製造の絵
浮世絵 宇治茶製造の絵
三上山・大焼山 右側に水蒸気発生装置
蒸して向こうの金網に飛ばす。
右側に水蒸気発生装置 蒸して向こうの金網に飛ばす。
三上山・大焼山 最初に茶葉を蒸して殺菌します。
最初に茶葉を蒸して殺菌します。
三上山・大焼山 宣伝用ポスター
美人が茶摘みの図です。
筵編み機や縄編み機があったりします。
宣伝用ポスター 美人が茶摘みの図です。 筵編み機や縄編み機があったりします。
三上山・大焼山 説明して下さった方です。記念に、一緒に写真を撮りました。ていねいな案内をして頂き、本当にありがとうございました。
もうお昼の時間を過ぎていましたのに。
説明して下さった方です。記念に、一緒に写真を撮りました。ていねいな案内をして頂き、本当にありがとうございました。 もうお昼の時間を過ぎていましたのに。
三上山・大焼山 終わって出て来ました。
終わって出て来ました。
三上山・大焼山 空には竜のような雲が1つ、ぽっかりと棚引いていた。
空には竜のような雲が1つ、ぽっかりと棚引いていた。
三上山・大焼山 工場跡(資料館)
見学コース図
工場跡(資料館) 見学コース図
三上山・大焼山 入場券
入場券

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