無双連山(林道文沢線入口よりピストン)

2019.06.13(木) 日帰り

活動データ

タイム

03:38

距離

9.2km

のぼり

851m

くだり

862m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 38
休憩時間
16
距離
9.2 km
のぼり / くだり
851 / 862 m
22
52
1 38
20

活動詳細

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梅雨入りしてしまい、なかなか山へ行けないシーズンになってしまいました。6月13日は火曜登山のグループで皇海山へ行く予定だったんですが、生憎の雨予報で中止に。うーん、どこでもいいから山へ行きたい! 天気予報サイト「SCW」を毎日チェックして、雨の降らなさそうな日をチェックしていると、どうも木曜日だけ天気が良さそうじゃないですか。「平日なので家族に迷惑がかからないように、8:30自宅出発で17:00頃までに帰宅できる未踏の山は…」ということでチョイスしたのが、川根本町と島田市にまたがる無双連山(むそれやま)でした。「無双」というカッコいい文字が山名についた山ですが、別名「本城山」と言い、南北朝時代の山城「徳山城」の城址が山頂に残されています。「ムソレ」というのは焼畑を意味する言葉らしいので、後年焼畑が行われていたことからつけられた山名なのかもしれません。 ネット上の記録では、文沢登山口まで未舗装林道を車でアクセスして、無双連山と高山を縦走、その後林道へ降りて文沢登山口まで周回するルートが定番のようでした。が、2時間1人で林道歩きするのはイヤだったので(先日の京丸山で飽きた)シンプルに無双連山P1で折り返すピストンルートにしました。 実際に現地まで行ってみると、林道文沢線が通行止になっていたため、登山口までの林道を徒歩で往復することになってしまいました。「『迎山橋』において損傷箇所が確認されました。大変危険な状態なため、林道文沢線を通行止めとします。」という説明がバリケードに貼られていましたが、行き帰りに迎山橋のアチコチを眺めてみてもどこが損傷箇所なのか分からない程度でした。もしかしたら裏側とか見えないところに大きな亀裂が入ってるのかもしれませんが…。いずれにせよ、しばらくは(もしくは永遠に)通行止めは解除されないのではないかと思います。 無双連山の登山道は最初だけちょっと急ですが、それ以降は適度な斜度で歩きやすかったです。途中木が倒れている箇所が2箇所ほどありましたが、細い木は手でどけて通過できますし、大きな木は回り込む踏み跡がしっかりついていて迷うこともありませんでした。 途中で小屋のある付近で小柄なカモシカ1頭に会うことができました。行き帰りとも同じ場所にいたので、あのあたりが縄張りなのかもしれません。 尾根には「蔵屋敷」「鍛冶屋敷」「陣屋平」「空壕」「門址」「殿屋敷」「帯郭」「腰郭」「犬戻り」「清水砦」など徳山城址の構造を説明する標識が立てられていて、もう少し城に詳しい人間なら色々想像できて楽しめたのかもしれませんが、そこらへんの知識がさっぱりな私にはただの林にしか見えませんでした。 今回「犬戻り」付近で転倒、なんとか踏ん張って転落を免れるという体験をしてしまいました。痩せ尾根としては歩きやすい部類に入ると思いますが、私の慎重さが足りなかったと思います。今後、より気を引き締めて歩くようにしないと…。 そんなわけで、とくに眺望が良いわけでもなく、アクセスも決して良くない渋い山でしたが、短時間で静かな山歩きを堪能できて楽しかったです。 そういえば、静岡の山といえば日本百名山の南アルプスですらほぼ圏外なのに、ほとんどの所でDoCoMo回線が圏内だったのは意外でした。

無双連山 林道文沢線が車両通行止になっていたので、登山口までは歩きます。
林道文沢線が車両通行止になっていたので、登山口までは歩きます。
無双連山 車は林道文沢線の入口の広いスペースに停めさせてもらいました。
車は林道文沢線の入口の広いスペースに停めさせてもらいました。
無双連山 この迎山橋に損傷箇所が発見されたというのが通行止の理由なんだそうです。比較的新しい橋ですし(平成17年)、どこが損傷してるのか分かりませんでしたが、見えないところにヒビでも入ってるのかもしれませんね。
この迎山橋に損傷箇所が発見されたというのが通行止の理由なんだそうです。比較的新しい橋ですし(平成17年)、どこが損傷してるのか分かりませんでしたが、見えないところにヒビでも入ってるのかもしれませんね。
無双連山 木漏れ日が気持ちいい道でした。
木漏れ日が気持ちいい道でした。
無双連山 歩くこと約20分、登山口までやってきました。このままバリケードに挟まれた林道を進んではいけません。
歩くこと約20分、登山口までやってきました。このままバリケードに挟まれた林道を進んではいけません。
無双連山 無双連山の登山口はこちら。
無双連山の登山口はこちら。
無双連山 最初から急登でした。
最初から急登でした。
無双連山 コアジサイがあちこちに咲いてきれいでした。コアジサイ以外の花は全然ありませんでしたが。
コアジサイがあちこちに咲いてきれいでした。コアジサイ以外の花は全然ありませんでしたが。
無双連山 ガサガサッという音とともに登山道にいたカモシカが谷側へ下りていきました。じっとこっちを見つめてきてかわいい。
ガサガサッという音とともに登山道にいたカモシカが谷側へ下りていきました。じっとこっちを見つめてきてかわいい。
無双連山 林業用に使われていた小屋でしょうか?
林業用に使われていた小屋でしょうか?
無双連山 登山口から50分ほどで尾根まで登りきりました。南北朝時代の山城「徳山城」の鍛冶屋敷跡だそうです。
登山口から50分ほどで尾根まで登りきりました。南北朝時代の山城「徳山城」の鍛冶屋敷跡だそうです。
無双連山 ここを登ると…。
ここを登ると…。
無双連山 無双連山のピークP5に到着です。
無双連山のピークP5に到着です。
無双連山 最高地点じゃないんですが、立派な標識もあるし、三角点のあるここが山頂扱いみたいですね。
最高地点じゃないんですが、立派な標識もあるし、三角点のあるここが山頂扱いみたいですね。
無双連山 P5から北東に下ります。
P5から北東に下ります。
無双連山 陣屋平と書かれています。こんなところに何人ぐらいの人が住んでいたんですかねぇ。
陣屋平と書かれています。こんなところに何人ぐらいの人が住んでいたんですかねぇ。
無双連山 林を抜けて眺望が開けました。八高山や大日山が見えます。
林を抜けて眺望が開けました。八高山や大日山が見えます。
無双連山 正面には中部電力の反射板。なんで電力会社が反射板を設置するのかなって疑問に思ってましたが、水力発電関係の無線連絡や制御のためみたいですね。
正面には中部電力の反射板。なんで電力会社が反射板を設置するのかなって疑問に思ってましたが、水力発電関係の無線連絡や制御のためみたいですね。
無双連山 空壕という標識がありましたが、壕というには浅すぎのような…。埋まっちゃったのかな?
空壕という標識がありましたが、壕というには浅すぎのような…。埋まっちゃったのかな?
無双連山 「門址」。緩やかな道が続きます。
「門址」。緩やかな道が続きます。
無双連山 足下にちっちゃなキノコがいっぱい生えてました。
足下にちっちゃなキノコがいっぱい生えてました。
無双連山 真剣白刃取り!なかなかダイナミックな倒木です。
真剣白刃取り!なかなかダイナミックな倒木です。
無双連山 「殿屋敷」。ここらへんが城の中心だったみたいですね。
「殿屋敷」。ここらへんが城の中心だったみたいですね。
無双連山 比較的新しい解説看板がありました。
比較的新しい解説看板がありました。
無双連山 言われないと絶対に城址と気付けないです。どう見てもただの林ですし。
言われないと絶対に城址と気付けないです。どう見てもただの林ですし。
無双連山 明瞭な小屋の跡が!これは昭和時代のですね(笑)。
明瞭な小屋の跡が!これは昭和時代のですね(笑)。
無双連山 こっちは県営林の案内看板。清水砦が無双連山のピークP1になるそうなので、そこまで行ってみます。
こっちは県営林の案内看板。清水砦が無双連山のピークP1になるそうなので、そこまで行ってみます。
無双連山 ちょっと登ると無双連山最高点の標識がありました。
ちょっと登ると無双連山最高点の標識がありました。
無双連山 一気に下ります。ということは帰りにまた登るんですね…。
一気に下ります。ということは帰りにまた登るんですね…。
無双連山 痩せ尾根になってきました。
痩せ尾根になってきました。
無双連山 道はそんなに狭くありませんが、踏み外したらかなりの高さを落下しそうです。慎重に…。
道はそんなに狭くありませんが、踏み外したらかなりの高さを落下しそうです。慎重に…。
無双連山 犬戻りの古い標識。
犬戻りの古い標識。
無双連山 高度感はそれなりにあるけれど、足の置き場は安定してる感じ。
高度感はそれなりにあるけれど、足の置き場は安定してる感じ。
無双連山 犬戻りを通過しました!しかしこの後も痩せ尾根は続きます。
犬戻りを通過しました!しかしこの後も痩せ尾根は続きます。
無双連山 清水砦(無双連山P1)に到着。実はこの直前に痩せ尾根にあった苔のついた岩で滑って尻もちをついて肝を冷やしました。落ちなくてよかった…。
清水砦(無双連山P1)に到着。実はこの直前に痩せ尾根にあった苔のついた岩で滑って尻もちをついて肝を冷やしました。落ちなくてよかった…。
無双連山 このまま高山砦まで行って林道経由で周回する人が多いみたいですが、自分は来た道を引き返します。
このまま高山砦まで行って林道経由で周回する人が多いみたいですが、自分は来た道を引き返します。
無双連山 滑って転倒したのはこの石です。苔のついた岩に足を置いた自分のミスですね。
滑って転倒したのはこの石です。苔のついた岩に足を置いた自分のミスですね。
無双連山 晴れていれば遠くの深南部まで見えるんでしょうけど、雲が残念。
晴れていれば遠くの深南部まで見えるんでしょうけど、雲が残念。
無双連山 無双連山最高点まで戻ってきました。よく見るとこの木も倒木で真っ二つになってましたね。
無双連山最高点まで戻ってきました。よく見るとこの木も倒木で真っ二つになってましたね。
無双連山 反射板まで戻ってきました。「竜頭~大井川間多重無線」。そういえば竜頭山山頂にアンテナが立ってましたっけ。
反射板まで戻ってきました。「竜頭~大井川間多重無線」。そういえば竜頭山山頂にアンテナが立ってましたっけ。
無双連山 大井川と中川根の町が見えます。
大井川と中川根の町が見えます。
無双連山 行きは道が分からず反射板の裏側を通過しましたが、正面もちゃんと通れました。
行きは道が分からず反射板の裏側を通過しましたが、正面もちゃんと通れました。
無双連山 P5は巻いて、鍛冶屋敷まで戻ってきました。
P5は巻いて、鍛冶屋敷まで戻ってきました。
無双連山 ルートからちょっと外れたところにP6があるようなので寄っていきます。青いテープが分岐点の目印に。
ルートからちょっと外れたところにP6があるようなので寄っていきます。青いテープが分岐点の目印に。
無双連山 2分ほどで無双連山P6「蔵屋敷」に到着。
2分ほどで無双連山P6「蔵屋敷」に到着。
無双連山 古い標識には赤いペンキでバツ印が。なんで?
古い標識には赤いペンキでバツ印が。なんで?
無双連山 青いテープまで戻ってきました。後はひたすら下るだけ。
青いテープまで戻ってきました。後はひたすら下るだけ。
無双連山 この途中でもこらえきれなくて尻もちをついてしまいました。このトレランシューズのソールが限界のようです。
この途中でもこらえきれなくて尻もちをついてしまいました。このトレランシューズのソールが限界のようです。
無双連山 小屋を通過。
小屋を通過。
無双連山 あ、行きに出会ったカモシカくん!まだいたんかい(笑)。
あ、行きに出会ったカモシカくん!まだいたんかい(笑)。
無双連山 無事登山口まで帰還。
無事登山口まで帰還。
無双連山 あとは林道歩きです。
あとは林道歩きです。
無双連山 カモシカくん以外誰にも会わない静かな山行を楽しめました。ヒヤリ・ハット事例も発生してしまいましたので、深く反省して今後の山歩きに活かしたいと思います。
カモシカくん以外誰にも会わない静かな山行を楽しめました。ヒヤリ・ハット事例も発生してしまいましたので、深く反省して今後の山歩きに活かしたいと思います。

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