活動データ
タイム
09:05
距離
3.6km
のぼり
687m
くだり
688m
活動詳細
すべて見る故郷福岡県の代表的な名山である英彦山に去年登った。 しかし、これで終われなかった。 この時を機に、日本には三彦山がある、という事を後日に知り、気になっていた。 それが英彦山、雪彦山、弥彦山の三彦山だった。自分ながら当然のように、いつかはこれら三つの山々の全部に行ってみたいと思っていた。 山検索するとなんと、割と近くに雪彦山があるのだということで、今回は雪彦山に行くことにしました。新潟県の弥彦山は遠いので、後回しにするということで・・。 響きの良い名前だが、雪彦山の定義は色々で分かり難い。 だが、どうやら通称雪彦山884m(大天井岳)が昔からの修験道の雪彦山であろう。そうしてまた洞ヶ岳と言う呼称もある。 これは、四ッの山が含まれる山群(大天井岳・第三峰岳・不行岳・地蔵岳の四山)で形成されている。この最高峰が代表の大天井岳884mで雪彦山であろうと言うことのようだ。 昭和44年に政府が設置した測量の三角点がある山で、国土地理院の雪彦山915mは、本来は三辻山と呼ぶと判断できる。 よくある話で、官と民間の違いがことを難しくしている図式を見て取れる。 朝5時5分に家を出発して、高速道を近畿道中国道と繋いで、姫路市に入りその山里の、夢前川(ゆめさきがわ)という、いい名前の川添い道にそって往くと雪彦山登山口に辿り着いた。 駐車場に着い時間は丁度、家を出発後3時間の8時5分だった。途中の赤松のサービスエリアで時間を稼いだこともあったので割と長時間を要したことになってしまった。 駐車場に着いた時点では、登山者のものと思われる車が1台あったが、入山準備をし終えた時間内には、3台増えて自車を入れて合計数4と成っていた。 コースを登山届を書きながら同行者と大まかに決めて、右回転の地蔵岳経由と決めて、あとは実績しだいで雪彦山や鉾立山に行くこととしたが、両人とも多分に地図の上半分は心中諦めていると、会話の中で推定した。 コースは次のようになった。 駐車場→登山口→不動岩→展望岩①→行者堂跡→出雲岩→覗き岩→セリ岩→馬の背→大天井岳→天狗岩→地蔵岳→展望岩②→虹ヶ滝→大曲→出合→雪彦山キャンプ場→登山口→駐車場→雪彦温泉 さあ出発だ!! 早速、入り口で往きと復りの集束するこの場で道を間違えかけたが、キャンプ場(バンガロー)の方へと進路を修正し右回りを確定した。 右回りは急登を降りることになるので難度があがると登山届用紙に書いてあることに気が付いたが、疲れないうちの早期なら、それもいいかと決め込んだ。 途中展望台①で後からきた若いカップルに追い越され、言葉を交わしたが、後に再びまみえることはなかった。さらに進んで出雲岩をすぎた辺りで、写真を撮って居ると、長靴履きの手馴れたランナー登山者らしき、壮年男性に追い越され、これまた再びあい見えることはなかった。 更に進み大天井岳までの間にあるせり岩辺が高台で景色も良かった。お腹も空いていた。 場所も丁度いいので、ちょっとしたカロリー補給を兼ね相棒の持ってきた、一番絞りというビールを飲み干した。眼下に谷を見下ろし青空の上のビールは言わずもがなである。 旨さと冷たさに、高所ではなおのこと、身が振るえた。 「うまい」! 後ろに有る競り岩の細い隙間、猫の瞳の様である。名前もセリイワだ。 ここで、まずはリュックを置いて入って見た。そして貫通し戻った。しかしリュックが有ると擦って、幅によっては詰まっては困るかなと思った。 なにせ、カメラを片手に入ると自由に動けない狭さだったのだから。 此処を出たり入ったりして、遊んでいると、後ろから人の影があるり、写真を取っている気配がする。「後ろ姿いいですか?」との問いが発せられた。「いいですよ。ソンナモンよけりゃ」と、返事を後ろ姿で答えて、向こう端まで貫通後戻ってみると同年代とおぼしき男性の姿が有った。我が同行者と話をしていた。 同行者へ、ここはリュックを置いて通った方がいいと言うと、「もし通ったら、山シャツをかって貰う」と意気込んで、細身の程を実証せんとしてか、勢い良く音もさせながらだが難なく通った。シャツの威力なのか。呆気にとられた。 その男性は暫くは傍にいたが、事の顛末を確かめると、我らと別れて道を先へ行った。急な登りが続いたが足が速い。追い付けないはやさであった。我ら二人もまえに進んだが、何せ二人とも、脚に痛みのある状態でボルタレンという痛み止め薬を塗っての登山者なのである。 大天井岳884m登頂した。 此処は通称の雪彦山であると、 ルート詳細図には書いてある。もう雪彦山登頂の感じである。しかし地形図には三角点の有る雪彦山915mがある。其処へは40分程の行程時間が必要だった。 ここに御堂があった。新調されていて、中には古色に満ちた石仏様2体が鎮座されていた。如何にも厳かである 頂上には人が居た。 先程の男性一人の登山者が座って休息か食事かしていたようだった。男性と暫くお話をして、互いに山名盤前で記念写真を撮り合った。 行き先は違うようであった。 我ら二人は、時間に切迫感があるので、興味深い方の急登岳の地蔵岳に向かうことにした。 大天井岳を下ってそして、天狗岩に下り、またくだる。迂回路も有るようだが、鎖場を連続して下る。鎖とロープの混在した岩場が続く。 やはり、心配した通り、下りはきつい。 ぶら下がりつつ、体重を支えてながら降りるのは、体重計を見るのが嫌な今の体形状況の自分にあっては随分と身に堪える状況だった。 重い鎖に薄い手袋も滑る。岩壁の最後の所で窪みが見えず足の先が掛からないで振り子状態に成り、重い鎖と自重のかかった状態で手右小指を挟んでしまった。これが1度有って、この時に肘も擦った。一応直ぐに、同行者にバンソコウを張って貰って処置した。これでokだった。 すぐに、手袋を滑らない厚手の材質のレスキュー用グローブに着け替えた。これでグリップ力問題なしであった。 ストックをキチンとリュックに収納し、岩場対応態勢を徹底化した。暫くは鎖場岩場登りを続けて地蔵岳に登頂完了。 地蔵岳登頂までの時間に、若い声が掛け声となって、地蔵岳の谷に木霊していた。 「声が小さい/ ハイー。」などと言っている。 クライミングの実践教室でも遣ってるのかと思っていた。 地蔵岳天辺の見渡す景色は絶景としか言いようがない。 遠くに村里も見える。 そして今降りてきた大天井岳を(右端)に配して、(左手)不行岳、(中)第三峰岳が聳え立つ。この三岳を迎え撃つように(対峙して)地蔵岳があった。 その上に我々が居るのだから凄い景観だと言える。 景色を味わっているその頃間に、若い小柄な(前に会ったのと別の)男女1組が、岳の絶壁の縁から、緑色のザイルを巻つつの動作でヒョッコリと、ヘルメット姿で現れてきた。 なんだこの下に居たのかと少々ビックリした。しかしこんな絶壁昇ってきたんだ。凄いなー。 地蔵岳てっぺんは、乾燥もして良い景色なので食事とした、お腹もグーグーとなっている。岩場で遅い昼の食事はさすがにうまい。 梅干しオニギリ3っと、あったかい野菜スープ。食後の紅茶。冷たい白ワイン。2時頃食事を終えて地蔵岳を下山する。 ここでビックリするのはヤマップの地図にこだわり、同行者が絶壁をロープなしで降ろうとしたことであった。滑落の危険性があり止めようと何度も静止する事になった。落ち葉で滑ればあの世行きがまちがいない絶壁側面の情況の下である。怖い怖い。もっと予測能力を持っ必要性がある。慣れの発生するこの頃が危ない経験域の頃かも知れない。 地蔵岳から険しい鎖場を、川では滑る岩場を辿って下り、虹滝に向かった。 途中第②の展望台が有った。ここから見上げると、さっき降りてきた地蔵岳には、感動の光景が展開していた。素晴らしい弧形の岩頭岳である。あんな急な所に行きそれを下ってきたのかと思った。 地蔵岳から虹滝へ向かうこの行程で大事なことは、鎖に頼っても頼り切らない事だろう。岩場は常に滑りやすいので3点確保の原則を守ることにした。傾斜角度によっては下りは通常歩きでは3点確保が出来ない。その対応の為に登りと同じ様に壁に向かい、後ろに向かっていき這うように下って行くことを度々おこなった。同行者はこれを真面目にしない傾向がある。困りもんである。 虹滝に着いた頃は、日も陰りを見せ始めた感じで、雪彦山915mや鉾立てを諦めて、早めに下って良かったタイミングの計画だと思いに至った。暗くなってヘッドランプではこの谷川(雪彦川)を何度も渡渉は危険だろうと思うからだ。 それに沢山の美しい滝が見れないのは勿体ないことだろう。 虹滝も勿論だが、それ以外美しい滝が繋がってあった。水も飲料にしてるほど美しい透明で底が見える。 砂防ダム(雪彦川砂防堰堤)のスケルトンな佇まいも面白い。 雪彦山下山後、寄ったのが雪彦温泉入場6時半に何とか間に合い、7時までに退出の念押しを言われて、快受してその後1人800円を払って入る。 終わり近いので、ただ1人だけの貸し切り状態であった。洗い場も五セットのこじんまりとした感じだが、手入れが行き届き綺麗で清潔な感じが良い。 いい湯だ。 早く湯の止まると言う事で露天に先に入り、するとジーンと染み渡る湯の温もりを全身に感じて、先程までの山の疲れが筋肉から抜けていく。 ボディソープとシャンプーで身体と頭を洗い流したあとで、地中からの温泉の湯にじっくりと浸かる。湯槽1つだがスベスベしてるが全く臭いもない。自然温泉であると実感した。97度のサウナにも少し入って、温泉を締め切り20分前には出た。最後の冷や水がうまかった。 帰りは大阪松原廻りの高速で帰った。雪彦温泉から2時間10分で帰り着いた。
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