南相馬市-2019-06-18 原町森林鉄道 新田川線軌道跡巡り

2019.06.18(火) 日帰り

活動データ

タイム

05:31

距離

12.1km

のぼり

1127m

くだり

1101m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 31
休憩時間
18
距離
12.1 km
のぼり / くだり
1127 / 1101 m
5 31

活動詳細

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前日20数キロを歩いてちょっと疲れた…。 夜勤に備えて今日は休もうかと思っていた脳裏に浮かんできた言葉 …原町森林鉄道

南相馬市 五月に登山した二ッ森と石神発電所

原町森林鉄道新井田川線は昭和24年まで運用されていた(軌道撤去は昭和24年、本線の馬場林道の廃止が昭和34年なので廃止を昭和34年と紹介していることが多い)森林鉄道である。二ッ森登山の後半歩いていた林道は実は元新田川線の軌道跡であった。今回は現石神発電所送水管から進めるだけ進んでみる
五月に登山した二ッ森と石神発電所 原町森林鉄道新井田川線は昭和24年まで運用されていた(軌道撤去は昭和24年、本線の馬場林道の廃止が昭和34年なので廃止を昭和34年と紹介していることが多い)森林鉄道である。二ッ森登山の後半歩いていた林道は実は元新田川線の軌道跡であった。今回は現石神発電所送水管から進めるだけ進んでみる
南相馬市 石神発電所送水管の上を軌道跡の通路が通っている。フェンスには今回は寄らなかった蛇穴鍾乳洞への案内板
石神発電所送水管の上を軌道跡の通路が通っている。フェンスには今回は寄らなかった蛇穴鍾乳洞への案内板
南相馬市 石神発電所敷地内を過ぎると70年前に廃止された軌道とは思えない「まとも」とも言える道が続く。しかし落石は多い
石神発電所敷地内を過ぎると70年前に廃止された軌道とは思えない「まとも」とも言える道が続く。しかし落石は多い
南相馬市 この軌道跡は結構有名でネットでも多くの記事が上がっているが見どころに「切通」を上げる声が多い。
この軌道跡は結構有名でネットでも多くの記事が上がっているが見どころに「切通」を上げる声が多い。
南相馬市 発電所を出発して数分で下に降りる分岐を発見。降りてみる。
発電所を出発して数分で下に降りる分岐を発見。降りてみる。
南相馬市 降りたはいいが早速雲行きが怪しくなる
降りたはいいが早速雲行きが怪しくなる
南相馬市 結局途中足場が崩壊しており本来の目的と違うので撤収。おそらく後述する送水管メンテナンス用の道路と思われる
結局途中足場が崩壊しており本来の目的と違うので撤収。おそらく後述する送水管メンテナンス用の道路と思われる
南相馬市 分岐のすぐ先にあるコンクリート構造物。貯水槽と思われるが現在の石神発電所の貯水槽はずっと上にある。予備か古い貯水槽だろうか
分岐のすぐ先にあるコンクリート構造物。貯水槽と思われるが現在の石神発電所の貯水槽はずっと上にある。予備か古い貯水槽だろうか
南相馬市 貯水槽から伸びているコンクリート構造物。おそらく送水管の保護とスラスト力を受け止めるためのコンクリート擁壁だろう。
貯水槽から伸びているコンクリート構造物。おそらく送水管の保護とスラスト力を受け止めるためのコンクリート擁壁だろう。
南相馬市 あちこちにある円形の穴が開いたコンクリート構造物。この穴に柱を立て送電線や電話線を架線したものと言われているようだ
あちこちにある円形の穴が開いたコンクリート構造物。この穴に柱を立て送電線や電話線を架線したものと言われているようだ
南相馬市 コンクリートの梁に板を被せた簡易的な橋の名残。鉄道の橋としては心もとないので廃線後軌道跡を何かに利用していた時に簡易的に架橋したものだろう
コンクリートの梁に板を被せた簡易的な橋の名残。鉄道の橋としては心もとないので廃線後軌道跡を何かに利用していた時に簡易的に架橋したものだろう
南相馬市 同じく足場パイプを番線で組み合わせて板を敷いた簡易的な通路。とても軌道車やトロッコの荷重には耐えられそうにない。番線の腐食具合を見ても70年を経過しているとは思えない。震災前の写真では板が残っていた写真もあったが現在板はほとんど腐食して無くなっている
同じく足場パイプを番線で組み合わせて板を敷いた簡易的な通路。とても軌道車やトロッコの荷重には耐えられそうにない。番線の腐食具合を見ても70年を経過しているとは思えない。震災前の写真では板が残っていた写真もあったが現在板はほとんど腐食して無くなっている
南相馬市 場所によってはコンクリートで架橋している個所もある。まだT-2ぐらいの積載荷重には耐えられそうだ。
場所によってはコンクリートで架橋している個所もある。まだT-2ぐらいの積載荷重には耐えられそうだ。
南相馬市 進むにつれて徐々に崩落で軌道跡が埋まっている個所が増えてくる。
進むにつれて徐々に崩落で軌道跡が埋まっている個所が増えてくる。
南相馬市 崩落の要因となっているのが植物の根の浸食。岩の割れ目に根が食い込み徐々に広げてゆく。無骨な素掘り切通だが未処理の法面が崩落を助長している。
崩落の要因となっているのが植物の根の浸食。岩の割れ目に根が食い込み徐々に広げてゆく。無骨な素掘り切通だが未処理の法面が崩落を助長している。
南相馬市 軌道跡のごく一部であるが杉の植林がある。植林範囲の道が綺麗なのはいつものこと
軌道跡のごく一部であるが杉の植林がある。植林範囲の道が綺麗なのはいつものこと
南相馬市 この切通の仕上げにはある種の狂気を感じてしまった。
この切通の仕上げにはある種の狂気を感じてしまった。
南相馬市 さて通称「新田川線第一隧道」に到着。以前はう回路もあったらしいが既に消滅している。隧道は十数メートルの長さであるが内部は落ち葉が堆積し大量の水を含んでいるので長靴がないと靴の浸水はほぼ必死。ここから先は靴内が濡れた不快な状態で歩むことになる
さて通称「新田川線第一隧道」に到着。以前はう回路もあったらしいが既に消滅している。隧道は十数メートルの長さであるが内部は落ち葉が堆積し大量の水を含んでいるので長靴がないと靴の浸水はほぼ必死。ここから先は靴内が濡れた不快な状態で歩むことになる
南相馬市 隧道を過ぎると山側にコンクリート擁壁がある個所が出てくる。つまりは山側が崩落しやすくなったのか?
隧道を過ぎると山側にコンクリート擁壁がある個所が出てくる。つまりは山側が崩落しやすくなったのか?
南相馬市 隧道の先数百mで山崩れの個所があり完全に道が埋まっている。風化して轢化した石灰岩は崩れやすく走破には神経を使う
隧道の先数百mで山崩れの個所があり完全に道が埋まっている。風化して轢化した石灰岩は崩れやすく走破には神経を使う
南相馬市 山崩れの現場を過ぎると結構立派な橋がある。但し骨組みだけである
山崩れの現場を過ぎると結構立派な橋がある。但し骨組みだけである
南相馬市 震災前のレポでは板が残っていたと記載があったが現在は完全に足場パイプとH鋼のみである。1/3ほど渡ってみたが強度的にはまだ十分人間の荷重には耐えられる。ただ沢の迂回は難しくないので無理しない方がよさげ
震災前のレポでは板が残っていたと記載があったが現在は完全に足場パイプとH鋼のみである。1/3ほど渡ってみたが強度的にはまだ十分人間の荷重には耐えられる。ただ沢の迂回は難しくないので無理しない方がよさげ
南相馬市 さらに進むと側面にぽっかりと穴があいていてギョッとさせてくれる。地質調査の試掘工との説があるが自分もその意見に賛成である
さらに進むと側面にぽっかりと穴があいていてギョッとさせてくれる。地質調査の試掘工との説があるが自分もその意見に賛成である
南相馬市 山崩れで軌道跡が埋まっているだけでなく軌道跡自体が崩れて無くなっている個所も出てくる。ここは残った部分に根が張っていて走破することはできた
山崩れで軌道跡が埋まっているだけでなく軌道跡自体が崩れて無くなっている個所も出てくる。ここは残った部分に根が張っていて走破することはできた
南相馬市 一時は落差100mはあるかと思った新田川だがだいぶ落差が小さくなってきた。そしてその時は唐突に訪れる。
一時は落差100mはあるかと思った新田川だがだいぶ落差が小さくなってきた。そしてその時は唐突に訪れる。
南相馬市 石神発電所から約6㎞地点で突然軌道跡が見えなくなる。あちこち探したが続きが発見できずにここで前進を断念。引き返すことに。ネットで調べたところここは隧道が穿ってあったが10年前にはすでに崩落・埋没していたとの情報が載っていた。確かに地形図では尾根を縦断する形で軌道跡が描かれていたので崩落で完全に埋まってしまったのは間違いないだろう。尾根は数十mの高さだが単独で踏破するのはかなりきつそう。とりあえず石神発電所側からはここまでが到達可能な範囲といっていいのではないだろうか。ちなみに画面左の土が見えているあたりが隧道があったあたりだと思われる
石神発電所から約6㎞地点で突然軌道跡が見えなくなる。あちこち探したが続きが発見できずにここで前進を断念。引き返すことに。ネットで調べたところここは隧道が穿ってあったが10年前にはすでに崩落・埋没していたとの情報が載っていた。確かに地形図では尾根を縦断する形で軌道跡が描かれていたので崩落で完全に埋まってしまったのは間違いないだろう。尾根は数十mの高さだが単独で踏破するのはかなりきつそう。とりあえず石神発電所側からはここまでが到達可能な範囲といっていいのではないだろうか。ちなみに画面左の土が見えているあたりが隧道があったあたりだと思われる
南相馬市 例の丸穴の開いているコンクリートに白地に黒で文字が書かれた表杭が立ててあった。ほとんど読めないが保水目的保全林工事を昭和37年に行ったと書いてあったらしい。今から53,4年前だがあの簡易架橋はそれより後の施工だろうからその後にも工事が行われたと考えていいかと思う。
例の丸穴の開いているコンクリートに白地に黒で文字が書かれた表杭が立ててあった。ほとんど読めないが保水目的保全林工事を昭和37年に行ったと書いてあったらしい。今から53,4年前だがあの簡易架橋はそれより後の施工だろうからその後にも工事が行われたと考えていいかと思う。
南相馬市 第一隧道を反対側から見てみる。どうも最初は例の「狂気の切通」工事をしようとした痕跡がうかがえる。
第一隧道を反対側から見てみる。どうも最初は例の「狂気の切通」工事をしようとした痕跡がうかがえる。
南相馬市 隧道の天井を見る。中央付近は亀裂もなく素掘りにしては綺麗な断面である。しかし石神発電所側からは漏水が常に流れ出ておりいずれは崩落してしまうと思われる
隧道の天井を見る。中央付近は亀裂もなく素掘りにしては綺麗な断面である。しかし石神発電所側からは漏水が常に流れ出ておりいずれは崩落してしまうと思われる
南相馬市 コンクリート梁の簡易橋の梁が壊れて鉄筋が見えているが「丸鋼」であった。鉄筋の感覚も現在と違いえらく狭い。「鉄筋を入れりゃ強くなるだろ」的な配筋だな。コンクリート自体は非常に質がいい。河川法に縛られず川砂を使え、セメントは付近からも採取できるだらだろうか
コンクリート梁の簡易橋の梁が壊れて鉄筋が見えているが「丸鋼」であった。鉄筋の感覚も現在と違いえらく狭い。「鉄筋を入れりゃ強くなるだろ」的な配筋だな。コンクリート自体は非常に質がいい。河川法に縛られず川砂を使え、セメントは付近からも採取できるだらだろうか
南相馬市 コジュケイの尾羽。山の中腹を穿って作った軌道だからか動物の姿は少なく鳥以外はほとんど見かけなかった
コジュケイの尾羽。山の中腹を穿って作った軌道だからか動物の姿は少なく鳥以外はほとんど見かけなかった

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