三郡山(さんぐんさん)

頭巾山は宇美町で、ちょっと歩いた先にある三郡山は飯塚市というのを知っただけでニヤニヤ嬉しくなる俺なのである。 嘉穂郡、糟屋郡、筑紫郡の旧三郡の行政界に位置するためこの名前で呼ばれている。(実に九州福岡県民にとってわかりやすい説明なり) 昭和の森から頭巾山までが、なんだか頭と体とザックが重くて重くて、休み休み歩いてきたからなのか。 頭巾山から三郡山の短いコースは天国を天使になって歩いているようだった。 三郡縦走とかみんなよく歩かれているが、たくさんの方が歩かれているからなのか、道も標識もしっかりしていて、参勤交代でもできそうだと感じた。 途中にあった「天の泉」には期待して15m先に行ったが、それらしきものがなくどんどん下山していきそうだったからやめたが、もしかして、あの水のみ場みたいなところが天の泉だったのかもしれない。 ひしゃくがあったが、飲む気持ちにはなれなかったよ。 三郡山付近ではたくさんの方が働いていらっしゃった。現代科学のような鉄塔やらドームみたいのやらがたくさんあって、若杉山や脊振山等同様に高い山の役目なのか反自然的なものに囲まれていた。 山頂からの眺望がいいと本には書いてあるが、目につくのは鉄塔や建物やドームなど意味不明なものばかりだったよ。 シャツを着替えて、靴紐を結び直して、下山に備えた。 結局、僕は、山頂よりも山道にたいして圧倒的に魅力を感じるらしい。 山頂からの眺望には、ほとんどよくてもわるくても、晴れていても曇って見通しがわるくてもあまり関心がないということだけは、はっきりした。 144座180山目。