北穂高岳 雪崩にご注意を

2019.05.19(日) 日帰り

活動データ

タイム

09:15

距離

17.3km

のぼり

1881m

くだり

295m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 15
休憩時間
1 時間 9
距離
17.3 km
のぼり / くだり
1881 / 295 m

活動詳細

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もう少し 早い時期に登る予定でしたすが … 色々迷って 結局今回行くことにしました。 ・ 直前の状況を確認したところ やはり雪崩が多発しているとのこと できれば初日に稜線まで詰めたいのですが、現地の状況を見て危険そうであれば下で小屋泊後翌早朝のアタックにしようと思っていました。 ・ 残雪期の北穂も涸沢も初めて。本谷橋からの雪景色を目にし、まるで違う場所に来ているようでした。ふと上を見ると、5人くらいのスコップ隊がせっせとルート開拓されていました。(なんともご親切、ご苦労様です。)そっちに行こうとしたら、 「まだ道が出来てないから、沢筋歩いて!踏み抜きに気をつけてねー!」 とお声掛けいただき、オッケーサインを送り、沢筋へ。横で雪解け水がゴーゴーと流れていますが、ルート上は踏み抜きもなくまだしっかり雪がある様子。 涸沢が見えてきたけれど、地味に傾斜がありペースダウン。すれ違う登山者は驚くほど少ないけれど、古いトレース跡の数々を見るとGWどれだけ賑わっていたかが想像できました。 “雪崩を回避するために、とにかく少しでも早く北穂沢に取り付かないと”という思いが強く、休憩も最小限に涸沢ヒュッテを出発。テントは数張りしかなく、とっても閑散としている涸沢。どこを見渡してもここから上に登ってる人の姿はなし。緊張が走る。 と、とても年季の入ったザックを背負いガッツリ日焼けした方に声を掛けられる。てっきり小屋関係者の方かと思っていたら、一般の方でした😅 その方も北穂に行くとのことで少し遅れて私も後追い。 ・ トレースばっちりでそれを追っていきました。と、「サササー」という聞き慣れない音。見上げると、なんと雪崩😱岩に隠れて全貌は見えないけれど、止めどなく流れて止まらない。私、固まりました。目に見える限りとても小規模ですが、次見た瞬間とてつもない量になって流れてくるのでは…。先行者に声を掛けますが、そこは迂回するから大丈夫でしょ、と全く気にしていない様子。私はとにかくこの場所を早く通り過ぎようと急いで登りました。 この辺りから体調に異変が出始める。ゴルジェ、インゼルと徐々に斜度を増していきますが同時に頭痛・嘔気が憎悪。さらに長時間の直射日光に照らされ頭がすごく熱いのに足は冷えて体温感覚がおかしく、最後には眠気も襲ってきて頭がぼーっとしてきました。さすがに自分でも普通じゃないなと察する。高山病は前回北穂に来た時も経験済で、すぐには改善しないとわかっていました。小屋まであと少しだからとにかく一歩一歩登って小屋に行くしかないけれど、気持ちとは裏腹に数歩進むのがやっとで、その後は両手で身体を支えながら息切れ。とにかく気分が悪い。 ここ最近、傾斜が怖いとか距離が長くて体力的にしんどいとかはあったけど、気分不良で辛くなったことはなかったのでまた新たな苦しさに直面しました😵 小屋まであと少しなのはわかっているし、時間にも余裕があったし焦る必要はないのだけれど、さすがに辛かったです。 そして登りきった時の感動、自分が登ってきたトレースを眺めながらポロポロ涙が出ました。 ・ 山頂で写真を撮る余裕もなく、小屋に着くなり布団に入る。仮眠をとっても全く改善せずご飯も食べず夕日も見ることなく寝てました。不幸中の幸いか、夕方からガッスガスで眺望がなかったそう。 重い身体を起こして、なんと かご飯を流し込んで再び睡眠。 ・ ・ たっぷりと睡眠をとったお陰か、3:30に起きると身体はスッキリ回復していました。あぁ~、健康のありがたさが身に沁みる。感謝あるのみ🙏 部屋の窓から朝焼けを眺めながら支度し、テラスへ。この時間が私にとってのゴールデンタイム。 厳冬期の肌に沁みるような寒さはもはやなく、優しく心地良い空気に春の訪れを感じる。眼下に広がる雲海と朝焼けの大パノラマを眺めながら、ひとりのんびりと贅沢な時間を過ごす。やっぱりここは絶景だ。クセになる、通いたくなる景色。頑張って良かった! ・ 本当は奥穂まで縦走予定でしたが、昨日の体調不良と私が目にしただけでも2回雪崩が起きていたのでさっさと下山することに。 7時前には下り始めましたが、それでも思ったよりも雪は緩かったです。小屋の方もこの1週間でかなり雪解けが進んだと話されていました。もし行かれる方がいましたら慎重な判断をなさってください。 ・ 長文拝読いただき、ありがとうございました🙏

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