活動データ
タイム
02:44
距離
6.9km
のぼり
213m
くだり
214m
活動詳細
すべて見る【紙地図とコンパスの事】 最近、ベテランヤマッパーの皆さんから、GPS地図へ頼り過ぎへの警鐘と紙地図とコンパスによる地図読み訓練の必要性を良く聞きます。 房総の低山歩きを始めた頃、このスマホのGPSと電子地図のありがたさに感激し、これがあれば道迷いも大幅に防げるものと思いました。 房総の有名でない山は最近、人の踏み跡少なく、ヤブ化、けもの道化しており、GPS地図がないと歩けないなと思いました。先達のルートをダウンロードし、電子地図に載せて、それをたよりに進めば、道迷いも少なく、ソロでも安心して歩けます。 それと、地図があっても周りに特段目立つ高い山が少なく、見通しの悪い房総の山では自位置の特定など難しく、紙地図はあってもあまり役にたたないと思い込んでいました。 でも、何度かGPS地図があっても道迷いをしたり、スマホ自体、谷筋の電波の入りの悪いところでは誤差も大きく、地図の読図力は絶対必要であり、又スマホの故障、電池切れ、それと、寒波厳しい環境では電子機器が機能を失う事など知り、私もやっぱり少し訓練せねばと思うようになりました。 そもそもコンパスなどは以前、重たいオイルコンパスを持っていたことはありましたが、ほとんど使うこともなく、今は簡単な小型磁石は持つものの、地図読みに使うような中央の磁針部が回り、周りに寸法目盛りがあるものなど一度も使ったことがありません。 いざ買おうとすると良く使われてる、皆さんおすすめのシルバコンパスなどは数千円以上するので、なかなか手がでません。 紙地図も2万5千分の1地図など、あまり買ったこともなく、かなりハードルの高い世界だなと思っていました。 でも上記の理由で、なんとかしようといろいろ検討し、先ずは初心者訓練用コンパスを購入。 私はしょっちゅう山で物をなくします。高い温度計もすぐなくしてしまう人間です。 先ず初心者用を使ってみて、不具合があれば買い替えればいいと思います。 それから紙地図は国土地理院の電子地図は無料でダウンロードできて、必要範囲のみ印刷が出来ます。 大きくも小さくも出来ますので、これで必要部分のみ印刷して利用することにします。 先ずは家の近くで練習です。地図を印刷し、実際にコンパスを使って、地図の正置(磁北を地理院地図に示されている約7度西へ向けて地図が正しい北となるよう置くこと)をし、これから向かう方向を特定しながら計画したルート通りに進みます。さらに三角法による、自位置の特定の仕方などを実際にやってみます。 さらに、GPSを使わない場合に重要なのは常に地図上で自位置を確認しながら進むことです。GPSがあれば、ある程度曲がり角とか迷ったときにスマホでみれば地図の上の自位置や向いている方向はすぐわかるので、しょっちゅう見る必要はありませんが、紙地図で歩く場合、方向、距離がぐるぐる変わるうちに、自位置を見失いがちになることです。 それで意識したのは距離感です。次の目標物までの距離はその地図の縮尺から、例えば2万分の1なら1cmが約200mとなりますので、4cmだと800mと、およその距離をさっと計算し、それを頭に入れながら歩くことです。 自分の歩行速度もおおよそ、意識し、平地なら約4km/h、1kmを約15分ほど、山なら2.5km/h、1kmを24分程度。さらに100歩でおよそ70mぐらいになることなどなど。 そういう距離感を体で感じながら、歩くことが重要だと思いました。 【山で実訓練】 おおよそ、やり方が分かったので、今日は午後から、近くの長柄町の権現山という低山から笠森観音へのルート探索を兼ねて歩いてみようと思います。 ここは他の方のルートをみると、みな大回りでコンクリート道路を歩いています。 できたら、途中少しでも山道を通って行けないか、最短ルートはないのか。 自分なりに途中の山の尾根筋のルートに見当をつけておき、その道が通行可能かどうか、確認しながら歩いてみようとしました。 今日は地図とコンパスの訓練が主目的なので、そこそこ見極めたら帰ってくる予定です。 結果は、やはり千葉の低山はほとんど決まった道以外は歩けるところは少なく、ヤブとなっているようですが、多少それなりにルートの検討が付きました。 今度は笠森観音側から実際に通しで歩いてみようと思います。 地図読みとコンパスですが、今日の感じではこの初心者用のコンパスで十分だと思いました。よほどきつい寒波の山でも行かない限り、磁針はスムーズに回っていますし、目盛りも片側にcmの目盛りしかありませんが、元々、ダウンロードした地図なので、縮尺はそのたびに違うので、cm目盛りだけで充分です。あとルーペがついていませんが、特に必要はないかと思います。 まあ、次に買うときにはもう少しグレードを上げてもいいかとは思います。 それと進む方向の特定ですが、正置を地面で行い、そのたびに角度をコンパスに写して方向を決めるのはとても煩わしく、精度よりも常に自位置と進路の確認をすることのほうが重要なので、紙地図の上にコンパスを乗せて重ねた状態で常に磁北を合わせて歩けば、自位置の確認さえできていれば向かう方向も分かるので、いちいち地面に下ろす必要はないと感じました。 それよりも紙地図を必要範囲のみ四角におりたたみ、コンパスもきちんと四辺に合わせ、見たい時にさっと磁北を合わせればすぐ、進む方向の確認ができます。 そんなこんなで、あとはもっと訓練が必要だとは思いますが、今日は一度もスマホGPSを見ることなく歩きました。まあほとんど舗装道ではありましたが。 それから、手に持ったり、自位置や次の目標物への距離、時間などを書いたり、ポケットに入れたりしてるうちに紙地図がボロボロになってしまいました。 今日は特に暑く、汗べったりだったせいもあります。 紙地図は何部か用意する必要があると思いました。 今後は出来るだけ、紙地図とコンパスを中心に自位置を特定しながら歩き、本当に困った時だけ、GPSを出してみるというようなやりかたで、もっともっと地図読み力を鍛えたいと思います。 でもスマホの電子地図なら、簡単に大きくも小さくも出来、進む方向もすぐ分かるので、紙地図での歩きは見づらく、本当に不便です。 でも歩いている、登山をしているという感覚は電子地図での歩きよりは強く、周りの地形をよく見るようになり、それだけ、楽しさ、ワクワク感は増してくるような気がします。 以上 (追加)アマチュア無線機を使った移動軌跡追跡システム APRS のビーコンを出しながら、歩いてみました。5分間隔で信号を出していますが、ある程度拾われたようで、大体のルートは確認できました。最後にAPRSでの軌跡図を載せておきます。 遭難した場合、外部からの位置の特定に役立ちますので、是非、皆さんもアマチュア無線の免許を取られて、利用されることをお勧めします。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。