05/03 過酷な現場、源次郎尾根!

2019.05.03(金) 3 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 9
休憩時間
1 時間 32
距離
5.3 km
のぼり / くだり
565 / 463 m
DAY 2
合計時間
7 時間 11
休憩時間
1 時間 45
距離
4.7 km
のぼり / くだり
702 / 702 m
DAY 3
合計時間
5 時間 23
休憩時間
58
距離
5.2 km
のぼり / くだり
460 / 561 m

活動詳細

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始めに、事故で亡くなられた方へ、心からご冥福をお祈りいたします。 5/4源次郎尾根から劔岳へアタックするために、1ヶ月以上前から装備、自然環境情報、体作り等の下準備をしてきました。 3日室堂~剱沢のテント場へ💨 4日天気、雪質等のコンディションは良く、日の出と共に出発する。 前に数人、数組のパーティーがいたので、源次郎尾根取り付きでルート選択に多少迷いが出る中、総合的に考えてリッジ取り付きに最短のルンゼを登る。 剱沢から200m程登った所で、前パーティーと距離を取るため、同行者に小休止の提案をし、身を安定させていると上部のパーティーがコールすると共に人が落ちてきて、自分も大声で、コールする。 「人が落ちて来た!」 幅3m程のルンゼ内に緊張が走り、上部の6名パーティーの内1名に滑落者が巻き込むが、踏ん張りきり、ホールラインは自分達の右側すれすれを飛んで行った。 そのすぐにザックやその他の荷物が落ちて来たが、周りの無事を確認し、 「同じパーティー降りて来い❗️」 自分とKさんが緊迫した中、狭いルンゼに響き渡る。 話しが出来る位置で、 Kさん「こん中で足の早いの誰やぁ⁉️」 降りる順番や苦手分野を確認しながら懸垂の準備をし、二次災害を防ぎながら、降りてきたパーティーと自分以外のメンバーを安全地帯まで降りてもらい、全員で救助活動に取り組む。 自分は無線機で状況確認しなが、全員が降りたところで、落ち着いて降りている最中に滑落者の意識が無く頭部から○○○が露出と聞き、愕然とする中、そのまま降下する。 緊急措置で、スノーバー60cm3本と細引き4本残置させていただきました。 6名パーティー中のAさんが伝令となり、源次郎尾根取り付き~剱御前まで63分で登りつめ、警察に通報する。 下で合流し、6名パーティーが滑落者とは違う事が判明し、謝罪しました。 誰も否定せず、初めて会ったにも関わらず、見事な連携プレイでした。 救助手順に従って最善を尽くし、別パーティーのリーダーKさんがツエルトを掛けてました。 現場でやれる事をやって、警察に引き継ぎ、剱沢へ戻り大きな事故だと実感し、通常の予定を変更して、翌日下山しました。 現在の情報では上部3名パーティーの先頭が落ち、下の2名を巻き込むも、2名は上部で止まり、1名は重症なものの、無事救助されてる。 最悪、あくまでも可能性ですが、自分達を含め全員が巻き込まれ、命を落としていたかも知れないと思うとリーダーとしては大変恐ろしく思いました。 今回、死亡者が出たこの事故を重く受け止め、その山岳会の方に、事故発生状況、3名の登山歴、登山許可の有無等の事故報告書が作成されたら、同じ様な事が起こらない様、自分を含め、登山関係に伝え、一件でも事故防止に繋がれば幸いだと思います。 県警救助活動動画 https://youtu.be/07_QC2hiDh4 参考動画 https://youtu.be/f4LVx6_jUII https://youtu.be/U3i13OPiSVI

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