大杉谷渓谷から大台ヶ原

2019.05.01(水) 2 DAYS

活動データ

タイム

12:06

距離

19.8km

のぼり

2865m

くだり

1581m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 9
休憩時間
29
距離
8.5 km
のぼり / くだり
1161 / 971 m
1 33
4
1 53
DAY 2
合計時間
7 時間 57
休憩時間
1 時間 20
距離
11.3 km
のぼり / くだり
1703 / 592 m
1 9
3
2 9

活動詳細

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いつかは歩きたいと嫁が云っていたので、10連休を利用して「初!関西百名山」へ行ってきました。前夜21時50分新宿バスタ発で6時10分に松坂駅に到着。 近くのセブンイレブンにて2日分の非常食&行動食を補充し、レジでちょっとお話したら なんと30年前にご近所にお住まいだった方でした。 懐かしがられて中々レジが進みませんでしたが、楽しいひと時でした。 予定より早めに着いたことから、三瀬谷まで行ってしまおう と、特急料金を浮かせて三瀬谷駅に到着すると、アラマ!  無人駅で駅前には大杉谷渓谷のデカい看板とタクシー3台以外何もありません。 祝日サービスで1本早くバスを出してくれるのですが、まだまだ時間が余っているので線路を超えて道の駅まで時間つぶしの旅です。 案の定タケノコを中心とした地の野菜が中心で、嫁が指をくわえて眺めてました。 結局1本早いバスは2台用意してあり、特急で到着した残りの登山客を全員乗せて出発です。 途中、登山センターでトイレ休憩を取り、同時に登山届も提出(バス乗車時に全員に配布済み)した際、警察官と登山センター職員(遭対協?)が昨年の死亡事故や転滑落の注意、木造家屋並みの大きさの崩落した岩場は速やかに抜けて下さいねと皆に念を押しまくってました。 程無く登山口入り口に着くと、お決まりの「雨」です・・・ 皆昼食を採りながらカラフルな合羽をまとい、三々五々出発してゆきました。 我々もコンビニおにぎりに味噌汁を流し込み、ブービーで出発。 のっけから岸壁の回廊「大日嵓」はテンション上がります。 今回は雨・悪場・常時右か左な急峻な崖というとてもスリリングなコースが続くことから、いざという時のことを考え、ガイドコンテやお助けレスキューセットを仕込んできたのですが、これが後々命とりに・・・ ゴアテックスといえどカッパの中は不快指数120%で、ハイドレから呑んだ水は直ぐに汗と変わり、不快指数を挙げてくれます。 千尋滝までは警戒だった足取りも、シシ淵辺りからは頭の中は桃ノ木の風呂の事しか考えていませんでしたので、折角のシシ淵も遠くから写真1枚撮っただけでした。 石楠花は至る処にありましたが、狂い咲きしていたのは2か所で5輪(?)程度でした。 月末頃には石楠花だけを見に来る人も多いのではないでしょうか。 這う這うの体で桃ノ木到着時には42.195kmをベストタイム更新したような疲労で、真っ白な灰になってしまっていました。 今日の宿泊者は余り多くないのか、受付で頻りに個室を勧めるので2,000円の投資と引き換えに大の字になって寝られる権利を取得してしまいました。 さあ、お風呂の時間ですが浴室3人、脱衣所2人のキャパしかなく、既に廊下には5人が並んでおり、かいた汗がどんどん熱を奪ってゆき、震えながら順番を待つという状況でしたが、15分ほどで入浴GET。 然し乍らカランの蛇口からは天然水しか出ません。 浴槽の湯を頭からかけ、体をタオルでゴシゴシし、湯船につかると圧倒的に湯が少ないじゃありませんか・・・ 浴槽内で必死に湯浴びをしてものの3分で交代でした。 嫁は「ドライヤーがない!髪乾かない!!」とぶーぶー云っておりましたが、そもそも風呂があるだけ有難いんですけど… 夕飯は御馴染みのカレーとカツ。 ベジタリアンの外人さんグループが、豚肉は・・・とか言われておりました。そのうち山小屋もインバウンドで各宗教用の食材や、アレルギー対策食を用意する時代が来るのでしょうかね。   お・も・て・な・し また、桃ノ木には乾燥室なんてものはなく、屋根のついた渡り廊下に一人1本のハンガーが配布され、「乾かすのはカッパだけです」と説明してたが、乾くのかい? 翌日は曇りから晴れに向かう天気模様で一安心したが、朝食には生卵が・・・ 飼ってんのか!?  今日は駐車場近くの心・湯治館迄なのでゆっくりと7時頃に出発し、七ツ釜、崩落地迄快調に進む。 確かに一つひとつの岩石はバカデカかったが既に安定しており、単なるアクティビティーと化していた。 堂倉瀧では写真を撮るだけにして(団体さんが皆、、粽(桃ノ木山の家の弁当)を頬張っていたため場所がない)歩を進め、粟谷小屋で場所をお借りして昼食を採った。 さあ、あとは咲いていない石楠花坂と咲いていない石楠花平の急登と闘いながら、日出ヶ岳を目指しますが、ここにきてぐっとザックの重さが応え始めました。 前出のお助けレスキューセットに、止血剤入れファーストエイドなどまず使わないが、いざという時にあればものすご~く助かる緊急避難ツール等余計なモノが詰まったおいらのザックは、表向き40ℓだがテン泊並みの15㎏超の重さがあり、ましてや病み上がりで3か月もの間山に登ってない此の年寄りの心肺機能、蓄積疲労の大腿四頭筋やヒラメ筋は完全にオーバーヒートしてしまっておりました。 全身を使い、一歩一歩に全精力を掛けながら前を見ず、下ばかり見ながら這う這うの体で日出ヶ岳に到着。 もうザイルやスリング、カラビナ、プルージックやプーリーは要らんかな~ 被雷展望台の東側からの強風がものすごく、展望台内部の寒暖計は「8℃」を指していました。 西側斜面はちょうどよい日向で風もなく、珈琲を淹れそそくさと湯治館迄下山しました。  湯治館にチェックイン前だったのでビジターセンターに行き、半分冗談で「西大台に行きたかったなあ~」と含みを持たせると、明日朝1番なら当日申請でも入山可能かもしれませんとの情報を聞き、明日の予定の大蛇嵓周遊を西大台に変えることにした。  2泊目の心・湯治館も研修所のような古い設備、建物でしたが、アマゴの空揚げや猪鍋など、山小屋と民宿の中間的要素を多分に持った不思議な宿でした。 西大台は次へ・・・

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