活動データ
タイム
06:44
距離
8.6km
のぼり
607m
くだり
608m
活動詳細
すべて見る猛吹雪の中、八甲田山(大岳)の周りを彷徨い歩きました。道標の竹竿があったから生きて下山することができました。 GW⑥・5/2(木) 山の天気予報は曇のち晴☀️、風速25メートル💦 この風ヤベェなぁ〜( ̄◇ ̄;)と思いつつ、昨日に引き続き登らないまま諦めるよりとりあえず登ってみて無理なら引き返そうという気持ちで登りました。 他の登山者が先行してくれたのと、これでもか❗️っていうくらい目印があったので安心して歩くことが出来ました。 なだらかな登りだからしんどくない☺️風は陸奥湾から見て尾根が壁になってくれているから、大丈夫でした✨(岩木山で会ったご夫婦が、昨日登ってて仙人岱避難小屋までは大丈夫だったけど、大岳アタックがものすごい暴風だったと教えてくれました) 途中で気持ち良く滑降してくるBCに声をかけてもらいました。「どこまで行くの?この先、岩が露出していて板担いで登ろうとしたら風に煽られて大変だったからそれ以上は諦めたの。行くなら気を付けてね」優しい心遣いに感謝しました☺️そっかぁ、やっぱり予報通り暴風なのね、、これからは冷静に判断していかないといけないな。 その岩場を少し歩いたら、分岐があってどっちに行ったらいいのか少し困りました。すぐ後ろのBCに聞いたら、「雪があればまっすぐ、無ければ左だよ」と教えてくれました😊たぶんまっすぐ行って大丈夫だよとそのBCが先行してくれたんですが、数歩歩いてガチで踏み抜いたので「左に行ったほうがいいね😅」と身を以て安全なルートに誘導してくれました☺️💦 視界が悪くなって竹竿を頼りに慎重に進んで行ったら、仙人岱避難小屋に到着しました。中に入ったらとても温かい。しばらく休んでこの先どうしようなぁ、とゆっくり考えました。 ほぼBCで、登山者は数人。せっかく来たんだからピーク目指しますという人もいて(付いて行こうかな⁉️)と一瞬思いましたが、冷静になってもう少し考えました。 竹竿を頼りに歩いて行ったら山頂に着くかな。 もう少し歩いてみようと思いました。アイゼンを装着して出発。竹竿を忠実に辿りました。しかし、その竹竿は山頂へ導くものではありませんでした。反対側の大岳避難小屋に導くものでした。周りが全く見えないから、それに気付いた時は大岳を大きく迂回していました。引き返してきた登山者もピークがどこか分からなかった模様で、いつの間にかピークを越えてしまって次の避難小屋に着いてしまったと言う方もいました。YAMAPで確認したら、全然違うところをトラバースしているからビックリ💦一瞬GPSが狂っているのではないかと思いましたが、GPSが正しかったです。引き返したとしても、山頂へ導いてくれる竹竿がある保証はないのでとりあえずそのまま竹竿を忠実に辿りました。 時折、次の竹竿が見えないくらいの猛吹雪に遭いました。ただひたすら少しでも風が弱まるのを待ちました。かすかに見えるBCの人達もそれを待っていました。次の竹竿が分からない時は、少しずつ慎重に進んで探しました。 もう少しで大岳避難小屋という地点が一番辛かった。引き返したほうがいいんじゃないだろうか?と考えるくらい猛吹雪が顔に当たって痛くて。目も開けてられない状態でした。 もや〜っと見えるものが避難小屋でないだろうかと祈りながら進んで、裏切られて、、もう少しで着くから頑張れと自己を励ましながら一歩一歩進みました。で、いきなり避難小屋が現れて助かった〜❗️と飛び込みました。中にいた人に訊ねました。 「大岳山頂に行きたいんですけど、竹竿はないんでしょうか?」 「私達も山頂探して周辺ずっとウロウロしているんですよ。たぶん竹竿は無くてこれはもうGPSに頼っていくしかないかな、って話していたんです。良かったら一緒に行きますか?」 願ってもないお誘いをいただき、二つ返事で同行させてもらうことにしました☺️❗️ しかし、、外は猛吹雪、酷くなる一方でした。一度外に出てみたら(避難小屋の入り口でさえ)耐風姿勢でも身体が持っていかれそうで。これは、、、と言葉を失いました。 一瞬で結論に至りました。 「すみません、やっぱり私は止めておきます。」 はるばる愛媛から青森に来たからと言って、何がなんでもピーク踏まなきゃいけないという理由にはならない。こんな状況下でピークを踏んでも何一つ楽しくないだろう。 何よりGPSで山頂を目指すのが怖かった。ここで耐風姿勢でもキツくて山頂に向かうとなるともっと酷い猛吹雪が想像できる。スマホを落としたら?スマホが死んだら? でも、実際はスマホは死なないとは思いました。なぜかと言うと、気温がマイナスでなかったから。温かかったんです。爪先が濡れていたんですけど、凍傷などの心配はないだろうと思いました。でも、いつ気温が下がるかは分かりませんから、爪先の油断は良くなかったかな?と今は思います。 その後は、しばらく避難小屋で待機しました。別の人で若者2人はGPS頼りで山頂に行ったとのことでした。若さ故にできたことかも、と結構たいへんだったみたい。 予報では午後から晴れるけど、、その気配一切なし😅どうしようかなぁ〜外に出ないと帰れないし。いろんな人の話を聞くと、竹竿はこの先にも立ってて、さらにトラバースして仙人岱避難小屋につながっているという。けれど、実際に歩いた人はいないから定かではない。 ここへ来たトラバースを引き返すより、そのままトラバースしたほうが距離が短いという人もいて、どうしようかとすごく悩みました。 引き返したほうが無難。竹竿があることが確実であるから。しかし、大岳のピークを踏まないと決めた以上、どうせならグル〜〜ッと一周して帰りたいというケチ根性と言いますか、なんと言いますか( ̄▽ ̄;)笑 竹竿があるのなら、そのままトラバースしてみてもいいんじゃないかと考えて、大岳周辺を一周することにしました❗️ 結局1時間以上は待機していたかも。若者2人はGPS頼りで、毛無岱経由で酸ヶ湯温泉に下りるというから、頼むから遭難しないでくれよ、と思いました。(あ〜それは私も同じか) 意を決して外に出て、吹き飛ばされそうな吹雪に少しだけ命の危険を感じました。無理をしない、ダメそうなら引き返す、慎重になる、比較的冷静に行動できていたように思います。 私は竹竿を忠実に辿って歩き出しました。若者は最初は私と同じく竹竿を辿って歩いていたけど、違うと思ったらしくどこかに行ってしまいました。 先に出発していたBCパーティが、木々が多いから滑降できないと言って引き返してきました。「竹竿はしっかりあったよ❗️」と教えてくれました。ありがとうございました😊 猛吹雪で次の竹竿が見つからない時がしばしばありました。その時は慌てずにボーッと立ってゆっくり周りを見渡しました。すると木の陰から揺れる竹竿を見つけることができました。 視界が悪すぎて次の竹竿が見つからない時は、今の竹竿を見失わないように一歩、二歩進んで探して見つけました。 そうしていると、竹竿がトラバースではなく降下をし始めたなぁと思い、YAMAPで確認したら仙人岱避難小屋ではなく酸ヶ湯温泉へ案内してくれているのだろうと思いました。 そのまま忠実に辿っていき、大岳と酸ヶ湯温泉の中間地点あたりを歩いていると、急に視界が回復し、風もそれほど強くなくなり、天候改善の予兆を感じました。 振り返るともう少しで大岳山頂が見えそう❗️という感じに。雲が凄い勢いで流れており青空もチラチラ見えるようになりました。その自然の変貌にワクワクしてしまって、大岳が見えるのをしばらく待ってみました。 正面には岩木山が綺麗に見えていて、美しい山容にホレボレ。絶対登り直す❗️って思いました。 しばらく待ったら、大岳ではなく北八甲田連峰がドーン❗️と現れて、あっぱれ‼️今度は全部のピークを踏み回ってやるんだ〜(((o(*゚▽゚*)o)))って強くそう心に誓いました✨ 今回、大岳山頂に拘らなくて良かったと思いました。『八甲田山は大岳だけじゃないよ、またおいで。』と八甲田山の神様に言われた気がしました。 青空が広がって、気持ち良く下山して行ったら、酸ヶ湯温泉が見えてホッとひと安心☺️後は大丈夫〜と思って竹竿とサヨナラしたのが間違い😅酸ヶ湯温泉めがけて下山したら、手前に大きな川が流れていました💦巨大な雪壁の上にいるから下りることができない、、どこかに下り口はないだろうかとウロウロしていたら、浅い川の向こう側に酸ヶ湯温泉の勝手口というか縁側というかそういう場所があるのを見つけました。なんとか雪壁から下りて、浅い川を渡って、その場所へ。 鍵開いていて、中を覗いたら酸ヶ湯温泉の人が掃除をしていました。「すみませ〜ん💦」と声をかけて事情を話したら、快く中を通してくれました。裏山?から人が下りてきたからビックリされていました😅仕事中なのに、ホント失礼しました💦 良かったら無料の休憩所があるから使ってください☺️と快く案内してくれました。雪で濡れているのに、それも気にしないで、と言ってくれて。今度は絶対泊まりたいな、と思いました☺️昨日は人が多すぎて、残念な気持ちになってしまったから、きちんと温泉も楽しみ直したいです✨ 駐車場に帰ったら、避難小屋の若者1人とバッタリ❗️生きて下山したのね〜お互いに良かったね☺️ 冷えた身体は谷地温泉で♨️八甲田・十和田ゴールドラインを走って雪壁の絶景に感動✨そして、10年以上前に訪れた奥入瀬渓流。4〜5時間かけて十和田湖まで歩いた遊歩道のそばの国道を、当時に想いを馳せながら走り抜けました。
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