槍ヶ岳

槍ヶ岳には因縁があるようで、初めて本格的な登山をしたのも槍ヶ岳でしたし、雪山テント泊のデビューも槍ヶ岳ですることになりました。正確には量ってませんが、15kgくらいの荷物を背負って、登りました。途中、荷物を投げ出したくなったり、仲間が持ってくれるとも言ってくれましたが、それはなんだかプライドが許さず、もはや苦行でしたが、なんとか山頂直下の槍ヶ岳山荘まで持って上がりました。ただ、めずらしくコースタイムをオーバーしたのと、山頂周辺の天候が悪く風も強かったため、テント設営に萎えてしまい、小屋泊まりにしました。持ってきたテントや寝袋はお荷物になってしまったわけですが、平成最後にして、最も過酷な修行でした。 翌朝は吹雪でしたが、ピークを踏まないわけにいかず、眺望が全くないのもわかっていましたが、とりあえず山頂で槍ポーズ。あとはさっさと下山しました。 それにしても、一晩でトレースがなくなるほど雪が降ったり、槍の穂先では2回も滑落しかけたり、遠くで雪崩らしき音が聞こえたり、溶け出した雪を踏み抜いて腰まで埋もれたりと、自然の厳しさに触れた2日間でした。それでも、そこに危険と隣り合わせのおもしろさがあるから、山にはまるんだと思います。 帰りの林道では雪どけしたとこに顔を出したふきのとうを摘みました。帰宅してザルにあけたら2つ分。自然の恵みにも触れられる、山の魅力は無限です。