奥秩父縦走(金峰山〜甲武信岳〜雁坂峠)

2019.04.28(日) 3 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 41
休憩時間
27
距離
9.5 km
のぼり / くだり
1298 / 450 m
DAY 2
合計時間
8 時間 36
休憩時間
31
距離
16.5 km
のぼり / くだり
1379 / 1788 m
21
4
1 27
27
33
25
21
5
43
16
37
19
10
DAY 3
合計時間
2 時間 13
休憩時間
0
距離
7.3 km
のぼり / くだり
230 / 1090 m

活動詳細

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前々から計画していた奥秩父奥多摩縦走を決行。 ◇4/28(1日目) 8:50発みずがき山荘行きバスに乗り込むため、韮崎駅に着いたらバス停には長蛇の列。臨時の直行バスが運行されるという案内があり、予定より早く10時前には到着。観光バスだったので全員座れるのはありがたい。臨時バスは少なくとも3台は準備されていた様子。 山荘前の駐車場は満車。バスからは続々と登山客が降りてきて、連休らしい賑やかな雰囲気の中、登山開始。 今回の荷物は測ってみたところ20kg強。いつもは準備運動くらいにしか思わない富士見平小屋までの道のりで息が上がる。富士見平は数十張のテントがあり、こちらも大勢の登山客で賑わっていた。 富士見平から先は一気に登山客が減り、静かな山歩きに。 大日小屋から先は積雪があり、アイゼンを装着している方もいたけれど、まあ行けるだろうとノーアイゼンでしばらく進む。砂払ノ頭手前の急登あたりから、凍結で足場が確保しづらくなってきたのでアイゼン装着。装着すると今までの苦労が嘘みたいに軽快な感じ。いつも早めに着ければよかったのにと思うのだけれど、ギリギリまで着けたくない派。 砂払ノ頭に出ると富士山から南アルプス、八ヶ岳、北部北アルプスまで一望できた。素晴らしい天気。疲労も吹っ飛び、金峰山までルンルン登山。 金峰山から先の樹林帯からは積雪が深くなり、腰の高さくらいまではある。ここから先はひたすら踏み抜きとの戦い。 大弛小屋のテン場は積雪あり。テン泊客は20張ほど。竹ペグは準備していないが、風が無かったのでペグダウンのみで設営。雪上泊でよくやるのがペグを紛失すること。ペグを打った場所に目印の木の枝を挿しておく。 テントのお隣さんと情報交換し、翌日から下り坂になるとのこと。予定より1日早いのでテンションダウン。 ◇4/29(2日目) 夜半降雪があり、テントには雪が積もっていた。 下り坂予報を聞いて、下山を決める登山客もちらほら見受けられた。天気は曇天でテンションは上がらないが、取りあえず雁坂峠を目指して出発。 前日の疲労は回復しており、国師ヶ岳までの登りは順調。山頂からの展望は真っ白で残念。 その先の樹林帯はさらに雪深く、踏み抜きとの戦いは相変わらずだったけれど、季節外れのスノートレッキングを楽しみながら歩く。 ただ、如何せん甲武信岳までの距離が長すぎた。国師のタルあたりで楽しい気分もすっかり消えて、変わらぬ景色にも新たな楽しみが見出せず、自分との戦いに入り始める。時折現れる小ピークの登りも疲れた身体にむち打つ感じで、特に水師への登りは急傾斜が長すぎて心が折れかける。甲武信岳山頂が見えたときは嬉しくなって歓声を上げた。 甲武信小屋で小休止。こちらもテン場に積雪あり。 甲武信小屋から破風山(←今回初めてハップサンと呼称することを知る)への巻き道は積雪ありのトラバースなので注意必要。主稜線に出てから破風山避難小屋までは歩きやすいが、破風山への登りは、雪と氷が張りついた岩の急登となり、体力の消耗が著しい。 そこから先の雁坂嶺への道のりは傾斜は緩いながらも、破風山への登りでほとんど折れかけた心には厳しかった。似非ピークに何度も騙され、心完全に折れる。その後の雁坂小屋までは無心。 雁坂峠周辺に積雪は無いけれど、雁坂小屋へ向かう下りは積雪のあるトラバースなのでアイゼン必要。 雁坂小屋のテン場は積雪なし。夜から雨予報なので水たまりにならなそうな場所を選んで設営。 靴の中が濡れている感じがしたけれど、がっつり水が入っており、靴に何かしら問題がある可能性が高い。翌日からの雨中山行を考えると致命的なので、残りの工程も考慮し(将監峠まで行くと引き返しはきかない)、下山することに。 小屋ではししなべを振る舞っていたので頂く。テン泊者も小屋内に入っても良いとのことなので(これは嬉しい!)、大弛小屋や雁坂小屋までの間に何度か出会った登山客の方々と酒盛り。山話に花を咲かせて就寝。 ◇4/30(3日目) 酔いも手伝って熟睡かと思いきや、夜半から暴風雨に変わり、テントを揺らしまくったのでよく眠れず。 強風吹き荒れる中でのテント撤収は大変だった。いつも穏やかな天候の中での撤収だったので、手順など学ぶべきものが多く、良い経験となった。 雨の中、雁坂小屋を出発。 雁坂峠まではアイゼンが必要だが、雁坂峠から先は積雪はまったく無し。途中、鹿の死骸が登山道にあり、いきなり足下の視線に飛び込んできたときは心底驚いた。さすが雁坂。こんなものが転がっているなんて。 登山道は良好ながら、トラバースしながら支沢を渡るところで崩落している箇所があり、そこは慎重に進む必要があった。 車道に出合ったら、あとは退屈な林道を道の駅までひたすら歩くのみだったが、9:35西沢渓谷発 塩山駅行きのバスに間に合いそうだったので走ることに。無事バスに間に合って登山終了。 リタイアとなってしまったけれど、いろいろな経験ができ、また縦走登山客の方は熟達者が多く、たくさんの良い情報をいただけた。次に繋がる登山ができたことは嬉しい。縦走装備の組立について改めて考えてみよう。 【コースタイム】 4/28 10:07 瑞牆山荘 10:39 富士見平小屋 10:46 11:24 大日小屋 12:40 砂払ノ頭 13:27 金峰山 13:45 14:50 朝日岳 15:50 大弛小屋 4/29 06:16 大弛小屋 06:43 前国師岳 06:52 国師ヶ岳 08:00 国師のタル 08:30 東梓 09:18 両門ノ頭 09:56 富士見 10:30 水師 11:02 甲武信岳 11:13 甲武信小屋 11:35 12:20 破風山避難小屋 13:02 破風山 14:10 雁坂嶺 14:39 雁坂峠 14:52 雁坂小屋 4/30 07:07 雁坂小屋 07:25 雁坂峠 08:45 車道出合 09:20 道の駅みとみ

瑞牆山・金峰山 韮崎駅発の臨時バスに乗ってお馴染み瑞牆山荘からスタート
韮崎駅発の臨時バスに乗ってお馴染み瑞牆山荘からスタート
瑞牆山・金峰山 富士見平小屋。大勢のテン泊客で賑わっていました
富士見平小屋。大勢のテン泊客で賑わっていました
瑞牆山・金峰山 大日小屋を過ぎると雪が現れます。しばらくノーアイゼンで進みましたが、凍結箇所が多く砂払ノ頭手前の急登で軽アイゼン装着
大日小屋を過ぎると雪が現れます。しばらくノーアイゼンで進みましたが、凍結箇所が多く砂払ノ頭手前の急登で軽アイゼン装着
瑞牆山・金峰山 砂払ノ頭から。素晴らしい天気。富士山、南アルプス、八ヶ岳、北部北アルプスまで一望
砂払ノ頭から。素晴らしい天気。富士山、南アルプス、八ヶ岳、北部北アルプスまで一望
瑞牆山・金峰山 こちらから見る八ヶ岳はホントにカッコイイ
こちらから見る八ヶ岳はホントにカッコイイ
瑞牆山・金峰山 この稜線歩きが金峰山一番のお楽しみ
この稜線歩きが金峰山一番のお楽しみ
瑞牆山・金峰山 富士山撮影スポット
富士山撮影スポット
瑞牆山・金峰山 五丈岩。いつもは大勢の登山客で賑わっていますが、この日は20人程度。大弛峠からの登山客がいかに多いかですね
五丈岩。いつもは大勢の登山客で賑わっていますが、この日は20人程度。大弛峠からの登山客がいかに多いかですね
瑞牆山・金峰山 金峰山
金峰山
瑞牆山・金峰山 山頂から先は緩やかな傾斜が続く
山頂から先は緩やかな傾斜が続く
瑞牆山・金峰山 標高を下げて樹林帯に突入。積雪量は腰下くらいで、踏み抜いたら腿まで埋まります
標高を下げて樹林帯に突入。積雪量は腰下くらいで、踏み抜いたら腿まで埋まります
瑞牆山・金峰山 朝日岳。標識の位置が低い
朝日岳。標識の位置が低い
瑞牆山・金峰山 本日の目的地、大弛峠が見えてきた
本日の目的地、大弛峠が見えてきた
瑞牆山・金峰山 大弛小屋到着。幸運にも駐車場前にあるテン場の一等地が空いてました。この日のテントは20張程度。甲武信岳への縦走客が多いようです。テン場の宿泊客と情報交換していたら明日から天気は下り坂とのこと。あれ、予報より1日早いぞ。。。
大弛小屋到着。幸運にも駐車場前にあるテン場の一等地が空いてました。この日のテントは20張程度。甲武信岳への縦走客が多いようです。テン場の宿泊客と情報交換していたら明日から天気は下り坂とのこと。あれ、予報より1日早いぞ。。。
瑞牆山・金峰山 翌朝。夜半に少し雪が降ってペグが埋まってました。紛失防止の目印に枝を挿しておいて良かった。天気が下り坂の予報を聞いて、下山する登山客もちらほら
翌朝。夜半に少し雪が降ってペグが埋まってました。紛失防止の目印に枝を挿しておいて良かった。天気が下り坂の予報を聞いて、下山する登山客もちらほら
瑞牆山・金峰山 昨日と打って変わって曇天の中、2日目スタート
昨日と打って変わって曇天の中、2日目スタート
瑞牆山・金峰山 前国師岳。展望なし
前国師岳。展望なし
瑞牆山・金峰山 国師ヶ岳。こちらも展望なし。前回来たときもこんな天候だったなー
国師ヶ岳。こちらも展望なし。前回来たときもこんな天候だったなー
瑞牆山・金峰山 国師ヶ岳から先はひたすら樹林帯が続き、積雪はどこも腰くらい。雲間から陽が差すと幻想的な光景が広がります。こんなに積雪があると思っていなかったので、予想外のスノトレを楽しむ
国師ヶ岳から先はひたすら樹林帯が続き、積雪はどこも腰くらい。雲間から陽が差すと幻想的な光景が広がります。こんなに積雪があると思っていなかったので、予想外のスノトレを楽しむ
瑞牆山・金峰山 つらら祭り
つらら祭り
瑞牆山・金峰山 国師のタル。だいぶ来たかなと思って地図を確認したら、甲武信岳までの半分も来ていない。軽く気持ちが折れる
国師のタル。だいぶ来たかなと思って地図を確認したら、甲武信岳までの半分も来ていない。軽く気持ちが折れる
瑞牆山・金峰山 東梓。この手前の急登がキツかった
東梓。この手前の急登がキツかった
瑞牆山・金峰山 両門ノ頭。好展望らしいが真っ白け
両門ノ頭。好展望らしいが真っ白け
瑞牆山・金峰山 富士見。富士山が見える気が全くしない場所だったけれど、昔は見えたとかなのかな
富士見。富士山が見える気が全くしない場所だったけれど、昔は見えたとかなのかな
瑞牆山・金峰山 ひたすら続く踏み抜き地獄。もう避けることは諦めて、如何にキレイに踏み抜くかということを考え、ケガしないことを第一に
ひたすら続く踏み抜き地獄。もう避けることは諦めて、如何にキレイに踏み抜くかということを考え、ケガしないことを第一に
瑞牆山・金峰山 水師。写真に収める余裕も無かったけれど、この手前の果てしなく続く急登は心折れるポイント
水師。写真に収める余裕も無かったけれど、この手前の果てしなく続く急登は心折れるポイント
瑞牆山・金峰山 甲武信岳への最後の登り
甲武信岳への最後の登り
瑞牆山・金峰山 甲武信岳。大弛峠から5時間弱。長かったー
甲武信岳。大弛峠から5時間弱。長かったー
瑞牆山・金峰山 甲武信小屋のベンチをお借りして小休止
甲武信小屋のベンチをお借りして小休止
瑞牆山・金峰山 破風山への巻き道。そこそこ積雪もあってイヤな感じ
破風山への巻き道。そこそこ積雪もあってイヤな感じ
瑞牆山・金峰山 主稜線に出ると歩きやすい。が相変わらず雪深く、踏み抜きとの戦いは続く
主稜線に出ると歩きやすい。が相変わらず雪深く、踏み抜きとの戦いは続く
瑞牆山・金峰山 賽の河原付近から雪が少なくなってきた
賽の河原付近から雪が少なくなってきた
瑞牆山・金峰山 破風山避難小屋。この辺りは雪が無いのでアイゼンを脱ごうか迷うも、小屋で一緒になった登山客からまだ標高を上げるので脱がない方がいいとのアドバイスをいただく
破風山避難小屋。この辺りは雪が無いのでアイゼンを脱ごうか迷うも、小屋で一緒になった登山客からまだ標高を上げるので脱がない方がいいとのアドバイスをいただく
瑞牆山・金峰山 本日イチの心折れるポイント。破風山への急登。急傾斜に加えここに来ての氷祭り。アイゼン脱がなくて良かった!というかガチガチに凍った雪面にはアイゼンが効かず、わずかな出っ張りを探しながらの長期戦はひたすら体力を消耗
本日イチの心折れるポイント。破風山への急登。急傾斜に加えここに来ての氷祭り。アイゼン脱がなくて良かった!というかガチガチに凍った雪面にはアイゼンが効かず、わずかな出っ張りを探しながらの長期戦はひたすら体力を消耗
瑞牆山・金峰山 破風山。息も絶え絶え登りきった
破風山。息も絶え絶え登りきった
瑞牆山・金峰山 破風山を過ぎればあとは小ピークの雁坂嶺を残すのみ。傾斜も緩やかなので、疲労は溜まっていたが気分はだいぶ楽に
破風山を過ぎればあとは小ピークの雁坂嶺を残すのみ。傾斜も緩やかなので、疲労は溜まっていたが気分はだいぶ楽に
瑞牆山・金峰山 エビの尻尾。木の枝が揺れながら成長したと思われ、丸まっているのが面白い
エビの尻尾。木の枝が揺れながら成長したと思われ、丸まっているのが面白い
瑞牆山・金峰山 不思議な感じ
不思議な感じ
瑞牆山・金峰山 雁坂嶺。ここの登りは急傾斜ではないけれど、何度も似非ピークに騙されて、ボディブローのように効いた
雁坂嶺。ここの登りは急傾斜ではないけれど、何度も似非ピークに騙されて、ボディブローのように効いた
瑞牆山・金峰山 この笹原が見えてきたら雁坂峠は近い
この笹原が見えてきたら雁坂峠は近い
瑞牆山・金峰山 雁坂峠。このあたり、特に南方斜面は積雪はまったく無し
雁坂峠。このあたり、特に南方斜面は積雪はまったく無し
瑞牆山・金峰山 雁坂小屋への下り。こちらは積雪がある上にトラバースなのでアイゼンは必要
雁坂小屋への下り。こちらは積雪がある上にトラバースなのでアイゼンは必要
瑞牆山・金峰山 雁坂小屋のテン場はやや広めの尾根上に点々とある感じ。
登山靴の中への浸水がひどく靴下が一足死亡。明日も雨予報なのでもう一足もお亡くなりになる可能性があって、翌朝下山することに
雁坂小屋のテン場はやや広めの尾根上に点々とある感じ。 登山靴の中への浸水がひどく靴下が一足死亡。明日も雨予報なのでもう一足もお亡くなりになる可能性があって、翌朝下山することに
瑞牆山・金峰山 雁坂小屋名物?のししなべをいただく。美味い。夜は同じルートを歩いてきた登山客の方々と酒盛り。楽しかった。
ただ、夕方からしとしと降り始めた雨は、夜半に強雨が加わって暴風雨となり、テントを圧迫しまくりでよく眠れなかった
雁坂小屋名物?のししなべをいただく。美味い。夜は同じルートを歩いてきた登山客の方々と酒盛り。楽しかった。 ただ、夕方からしとしと降り始めた雨は、夜半に強雨が加わって暴風雨となり、テントを圧迫しまくりでよく眠れなかった
瑞牆山・金峰山 翌朝。暴風雨の中でなんとかテント撤収。こういう環境下で撤収したことが無かったのでいろいろ勉強になった。
写真は雁坂峠を過ぎたあたりにあった鹿の死骸。登山道に普通に転がっているあたり、さすが雁坂と思わせる
翌朝。暴風雨の中でなんとかテント撤収。こういう環境下で撤収したことが無かったのでいろいろ勉強になった。 写真は雁坂峠を過ぎたあたりにあった鹿の死骸。登山道に普通に転がっているあたり、さすが雁坂と思わせる
瑞牆山・金峰山 雁坂峠から先は積雪は無し。
雁坂峠から先は積雪は無し。
瑞牆山・金峰山 ここのトラバースは怖かった。足下が砂地なのでロープに掴まっていないとズルズル行きます
ここのトラバースは怖かった。足下が砂地なのでロープに掴まっていないとズルズル行きます
瑞牆山・金峰山 車道出合。ふと時計を見たら間に合わないと思っていたバスに乗れそうだったので走ることに
車道出合。ふと時計を見たら間に合わないと思っていたバスに乗れそうだったので走ることに
瑞牆山・金峰山 バス到着の15分前に道の駅みとみに到着。荷物整理して、バスに乗れる格好に着替えて登山終了。途中撤退で心残りな山行となりましたが、また次の機会にチャレンジしたい
バス到着の15分前に道の駅みとみに到着。荷物整理して、バスに乗れる格好に着替えて登山終了。途中撤退で心残りな山行となりましたが、また次の機会にチャレンジしたい

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