活動データ
タイム
07:05
距離
13.8km
のぼり
653m
くだり
1797m
活動詳細
すべて見るーー3日目 5時過ぎに部屋の照明の明かりで目が冷めました。 既に半数以上の人が登山支度を始めています。私も起き出し、とりあえず自炊小屋へと向かいます。 ぐっすり眠れたせいか、体調も全く問題ありません。足の疲労感も感じず。アミノバイタルゴールドの効果を感じます。 小屋には仲の良いご夫婦が朝食中でした。私もお湯を沸かしチキンラーメンを食します。 今回の山行で学んだことの一番は「麺類最強」説かもしれません。そして昨日同様にランチ用にとα米にお湯を注いでモンベルの保温ケースにいれ、準備完了です。 そして、6時30分に小雨の中、将監小屋を後にしました。 ちなみに将監小屋は雁坂小屋に比べてトイレがきれい。バクテリアの力で匂いが全くしません。すごいですね。 ※1日目、2日目のレポートはこちら。よろしければご参照ください 【1/3】秩父川又から雁坂小屋❄️雪中トラバース行軍に途方にくれる(涙) https://yamap.com/activities/3530886 【2/3】雁坂小屋〜笠取山〜将監小屋☀️絶景の笹道をささっと歩く(笑顔) https://yamap.com/activities/3530891 ■崩落地点の笹の葉には最大限の注意を 雲取山方面への道筋はほとんど標高差はなく斜面沿いを淡々と進んでいきます。そうして一時間半ほど進んだ頃、昨晩教えてもらった「崩落」現場へとたどり着きました(写真参照)。 道はかなり崩れており、そのまま歩いて渡るのは難しそうです。その手前から笹の葉を掴み崖をよじ登り、上を通って向こう側に回り込む必要があります。すでに踏み跡も軽く着いており、私もその通りに笹の葉を掴んで体を持ち上げます。 ーーブチッ! 後ろの人「あーーー!」 危うく落ちかけました。。。 すぐに体を斜面にピッタリとくっつけ、 私『大丈夫です!大丈夫です!』 誰に言い聞かせているのかわかりませんが、とりあえず後ろにいた人に大丈夫と伝え、極めて慎重に笹の葉を掴み直します。本当に慎重に上に登り向こう側へとなんとか渡ることができました。もう泥だらけ。 即席の巻道では笹の葉の強度に皆さんお気をつけください。 その後、小雨の中をストイックに歩き続け無事に飛龍山の手前の雲取と丹波の分岐点へとたどり着きました。小屋を出て3時間弱、3日連続の山行、流石に疲労を感じはじめました。 とりあえずアミノ酸ジェルを食しました。 ■飛竜権現分岐から丹波方面はほぼバリルート ここまで10名位の方とすれ違いました。 全員が雲取山山荘から将監小屋ないしは笠取小屋へと向かうとのことでした。 『この後、BBQがなかったらこのまま三条の湯で温泉に入るのもありだよなぁ』 と、多少弱気なことを思いつつ分岐点を一人丹波方面へと右へ曲がります。 ちなみに、この分岐から5分位、ずっと鹿に見つめられていました。木々の向こうから「キューン」という鳴き声が聞こえ、岩の上を歩く私を凝視しています。警戒されていたのかなと思いつつ、そんな崖下まで移動する気力はないので安心してほしいところです。キューン。 分岐直後、強い風が吹き、頭上のシダ系の木々から霧氷の塊が大量に落ちてきました。一瞬「また吹雪!?」と一日目の悪夢が蘇りましたが、その後は多少の小雨が降る程度ですみました。 丹波への分岐道は想像以上に荒れていました。山と高原地図の崖マークに偽りなし。岩場の急登を下っていきます。 ここに至ってはかなり弱気な気持ちになり、せめて怪我をせずに無事に下山を目指していこう、と目標を最低限まで下げました。 そんな中、意外にも合計3名の人が私の後ろから順に追い抜いて行きました。それなりにメジャーなコースなんですね。 すべての人に『この先も結構急ですかね?』と聞いてみると「熊倉山の手前あたりから地面が土になるので楽になりますよ」とのこと。とりあえずそこまでは集中力を切らさないように気を引き締めます。 そうして前飛竜の急斜面を下りしばらく進むと、足元は岩場から土へと変わるのでした。 ■熊倉山からサヲウラ峠までは心休まる平和な道 将監小屋で「サヲウラ峠はいいよ、あそこは本当にいい」と言っているおじさんがいました。本当でした。うっかり、何がいいのかを聞き忘れてしまったのですが、本当にいい感じでした。 岩から土へと変わると、道も平坦に傾斜もほとんど感じないくらいゆるくなります。周囲は落葉樹しか無く、この季節は眺望もそれなりにありました。 雨も上がり、気持ちよく落ち葉の絨毯を踏みしめていくと、あっという間にサヲウラ峠分岐までたどり着きました。 そこから丹波バス停まで残り90分。つづら折りの結構な急登を延々と下り、無事に丹波の集落へとたどり着くのでした。 そこから小雨の降る中、更に1.6kmほど歩き、友人たちが待つ東キャンプ場へと向かいます。一時間遅れの13時過ぎに到着となり、すぐに近くの「のめこいの湯」に入らせてもらい、肉を大量に食し、夜中まで焚き火を囲みボードゲームに興じ、持ってきたテント装備一式をコテージに運びこみ、畳の上にエアマットとシュラフを敷いて寝るのでした(初めて使ったぞ、シュラフ)。 幸せ。 そして手元にはこの日食べるのをすっかり忘れた、ずっしりと冷たいα米のパックがザックに残されておりました。しかも前日分も含め2つも。 もう、色んな重荷を自らに課して歩いてました。 ■まとめ 丸3日間の奥秩父テント泊縦走()も無事に終了することができました。 反省点は多数あれど、何よりの収穫は「17kg背負って3日間✕10km以上歩いても足が動いた」ということでしょうか。 一週間前の杓子山登山では半分くらいの重量を背負っての17kmで太腿が攣ってしまいました。縦走で攣ったらどうしようといつでも漢方を飲めるようにしていたのですが、まったくもって平気でした。しかも、その後の筋肉痛もほとんどありませんでした。 重い荷物を持っているからこそ、大股になりすぎず適切な歩幅を維持でき、かつ、早めのエネルギー補給、特にアミノバイタルゴールドの摂取が効果的だったのではないかと感じています。 次回、少なくともテント装備一式分(5kgくらい?)の体重が減るまでは、基本は山小屋泊まり前提で荷物を少なくしてチャレンジしようかと思います。 巻いてしまった笠取山や、雁坂峠から西の甲武信岳方面など、今回の軌跡をつなげていきたいです。 それでは! 最後まで読んでいただいた皆様、ありがとうございました。 ーーー 【1/3】秩父川又から雁坂小屋❄️雪中トラバース行軍に途方にくれる(涙) https://yamap.com/activities/3530886 【2/3】雁坂小屋〜笠取山〜将監小屋☀️絶景の笹道をささっと歩く(笑顔) https://yamap.com/activities/3530891 【3/3】将監小屋〜熊倉山〜丹波☂️崩落現場で危うく落ちかける(号泣) https://yamap.com/activities/3536973
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