安茶の産地へ

2019.04.20(土) 日帰り

活動データ

タイム

07:59

距離

24.5km

のぼり

308m

くだり

275m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 59
休憩時間
6 時間 19
距離
24.5 km
のぼり / くだり
308 / 275 m
10 28

活動詳細

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今日は屯渓区から黄山市の西部、祁門県にある安茶の産地、蘆渓郷へ行きました。 宿前の華山路を北西へ、屯渓西入口から高速道路G3に入り南へ、祁門黟県出口から安徽省道S42に入りを西へ進みます。洪村で高速を下り国道G237へ入り西へ、祁門県に入り県道X024を南へ、道は南西に向い平里鎮を過ぎ昌江に沿って少し北に進むと安茶の主産地、蘆渓郷です。 安茶とは、外見は黒褐色、熊笹を敷いた竹籠に包装した後で自然発酵を続ける緊圧茶、分類は黒茶、主産地は祁門県蘆渓郷、品種は櫧葉種、製法は、(荒茶工程)1芯2~3葉を摘む(采摘)→広げ置き(攤青)→釜炒りして酸化を止め(殺青)→茶葉を揉みこむ(揉捻)→乾燥→保存、(仕上工程)篩別→風選→選別→配合→乾燥(高火)→夜間広げ置き(露茶)→蒸茶→熊笹を敷いた竹籠に包装(装籠)→乾燥→風通の良い涼暗所に保存(打圍)、水色は橙黄色、味は緑茶とは異なるサッパリ感あり。 蘆渓郷の安茶工場二ヶ所と安茶の歴史を展示した安茶故事館、昌江上流のタブノキの原生林を見学、安茶を1斤半弱購入します。帰りは、来た道を祁門県中心街まで戻り、国道G237沿いの祁紅国際大酒店に投宿しました。

上海市 中庭、黄山国際大酒店の朝、部屋の窓から外を見ると緑に覆われた中庭が見えます。さすが五つ星ホテルです。
中庭、黄山国際大酒店の朝、部屋の窓から外を見ると緑に覆われた中庭が見えます。さすが五つ星ホテルです。
上海市 茶産地、部屋備付けの案内本の茶産地図にも霍山黄芽、六安瓜片、太平猴魁、祁門紅茶、黄山毛峰があります。
茶産地、部屋備付けの案内本の茶産地図にも霍山黄芽、六安瓜片、太平猴魁、祁門紅茶、黄山毛峰があります。
上海市 ツツジ、ホテルの北庭には沢山のツツジが植えられており、ウェディングドレス姿で撮影する人達もいます。
ツツジ、ホテルの北庭には沢山のツツジが植えられており、ウェディングドレス姿で撮影する人達もいます。
上海市 茶工場、県道X024沿いの蘆渓村の一枝春茶廠を見学しました。戴海中氏と奥様には大変お世話になりました。
茶工場、県道X024沿いの蘆渓村の一枝春茶廠を見学しました。戴海中氏と奥様には大変お世話になりました。
上海市 茶席、工場横の瓦葺東屋の茶席で安茶を頂き説明を聞きます。昼は提灯側にテーブルを置いて昼食を頂きます。
茶席、工場横の瓦葺東屋の茶席で安茶を頂き説明を聞きます。昼は提灯側にテーブルを置いて昼食を頂きます。
上海市 安茶、茶席では①安茶野生種2017年物、②安茶特貢2014年物、③安茶特貢の荒茶(今出来立て)を頂きます。
安茶、茶席では①安茶野生種2017年物、②安茶特貢2014年物、③安茶特貢の荒茶(今出来立て)を頂きます。
上海市 広げ置く(攤青)、摘み立ての茶葉を広げ置き、水分を発散させ、芽も葉も柄も柔らかくし、青臭さ取ります。
広げ置く(攤青)、摘み立ての茶葉を広げ置き、水分を発散させ、芽も葉も柄も柔らかくし、青臭さ取ります。
上海市 釜炒りして酸化を止める(殺青)、横窯で薪を燃やして羽がついた釜を加熱、釜を回転させて茶葉を炒ります。
釜炒りして酸化を止める(殺青)、横窯で薪を燃やして羽がついた釜を加熱、釜を回転させて茶葉を炒ります。
上海市 揉みこむ(揉捻)、葉脈や柄の中にある水分や軸に含む成分を揉みだし、葉を縒ることで乾燥しやすくします。
揉みこむ(揉捻)、葉脈や柄の中にある水分や軸に含む成分を揉みだし、葉を縒ることで乾燥しやすくします。
上海市 乾燥、乾燥用の大きな竹籠に茶葉を積み上げます。右側の火口の上に竹籠を置いて乾燥を二度繰り返します。
乾燥、乾燥用の大きな竹籠に茶葉を積み上げます。右側の火口の上に竹籠を置いて乾燥を二度繰り返します。
上海市 保存、仕上を経て竹籠包装された製品は6-8籠を1本にし、数本を熊笹を敷いて竹皮で縛り涼暗所に保存します。
保存、仕上を経て竹籠包装された製品は6-8籠を1本にし、数本を熊笹を敷いて竹皮で縛り涼暗所に保存します。
上海市 等級、製品には特貢、貢尖、毛尖、花香の等級があり、古いものほどまろやかで、薬効が高いと言われます。
等級、製品には特貢、貢尖、毛尖、花香の等級があり、古いものほどまろやかで、薬効が高いと言われます。
上海市 安茶故事館、工場から北へ少し戻ります。郷役場の傍には安茶の歴史を紹介するミニ博物館があります。
安茶故事館、工場から北へ少し戻ります。郷役場の傍には安茶の歴史を紹介するミニ博物館があります。
上海市 祁門安茶、製造は明代に始まり、古くは六安茶、籃茶、笠仔茶などと呼ぶ。清末民国時は広東、広西、東南…
祁門安茶、製造は明代に始まり、古くは六安茶、籃茶、笠仔茶などと呼ぶ。清末民国時は広東、広西、東南…
上海市 祁門安茶、東南アジアへ売行き良く、瘴気を消し邪気を払い、胃の降濁と脾の昇清に効くため聖茶と誉めらる。
祁門安茶、東南アジアへ売行き良く、瘴気を消し邪気を払い、胃の降濁と脾の昇清に効くため聖茶と誉めらる。
上海市 老安茶、湿邪を取り、消化排毒を助けます。楼下喝普洱、楼上品安茶(階下は普洱を飲み、階上は安茶を味わう)
老安茶、湿邪を取り、消化排毒を助けます。楼下喝普洱、楼上品安茶(階下は普洱を飲み、階上は安茶を味わう)
上海市 タブノキ、安茶故事館から西へ進むとタブノキの原生林が広がります。中国語で楠はタブノキ、樟がクスノキ。
タブノキ、安茶故事館から西へ進むとタブノキの原生林が広がります。中国語で楠はタブノキ、樟がクスノキ。
上海市 皖贛鉄道、安徽省蕪湖駅と江西省鷹潭駅を結ぶ。タブノキの原生林を抜けると昌江に架かる鉄橋が見えます。
皖贛鉄道、安徽省蕪湖駅と江西省鷹潭駅を結ぶ。タブノキの原生林を抜けると昌江に架かる鉄橋が見えます。
上海市 茶工場、郷役場西側の蘆渓街の江南春茶廠を見学しました。汪升平技能大師が安茶を淹れ説明してくれました。
茶工場、郷役場西側の蘆渓街の江南春茶廠を見学しました。汪升平技能大師が安茶を淹れ説明してくれました。
上海市 老安茶、2011年以降は毎年の安茶が保存されていますが、それ以前の安茶は一部分しか残っていません。
老安茶、2011年以降は毎年の安茶が保存されていますが、それ以前の安茶は一部分しか残っていません。
上海市 安茶、汪氏76歳、安茶は薬用価値が高く、戦役で途絶えた生産の再開を望む声が多く1991年生産を再開します。
安茶、汪氏76歳、安茶は薬用価値が高く、戦役で途絶えた生産の再開を望む声が多く1991年生産を再開します。
上海市 老安茶、1997年貢尖を味わせて貰います。初めはカビ臭い味、3-4煎目になっても薬の様な味が続きます。
老安茶、1997年貢尖を味わせて貰います。初めはカビ臭い味、3-4煎目になっても薬の様な味が続きます。
上海市 「陋室銘」劉禹錫、山不在高、有仙則名。水不在深、有龍則霊。斯是陋室、惟吾徳馨。苔痕上階緑、草色入簾青。談笑有鴻儒、往来無白丁。可以調素琴、閲金経。無絲竹之乱耳、無案牘之労形。南陽諸葛廬、西蜀子雲亭、孔子云、何陋之有。
「陋室銘」劉禹錫、山不在高、有仙則名。水不在深、有龍則霊。斯是陋室、惟吾徳馨。苔痕上階緑、草色入簾青。談笑有鴻儒、往来無白丁。可以調素琴、閲金経。無絲竹之乱耳、無案牘之労形。南陽諸葛廬、西蜀子雲亭、孔子云、何陋之有。
上海市 汪氏の工作室、汪氏の静かで上品な物腰と部屋に掛けてある唐の劉禹錫の詩「陋室銘」がぴったり合ってます。
汪氏の工作室、汪氏の静かで上品な物腰と部屋に掛けてある唐の劉禹錫の詩「陋室銘」がぴったり合ってます。

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