活動データ
タイム
06:22
距離
9.9km
のぼり
828m
くだり
829m
活動詳細
すべて見る紋別岳で出会った単独の女性から白老三山からの眺望の素晴らしさを聞いていつか登りたいと思っていた。 ならばと参加を予定した去年の白老三山山行は天候不順で平日に順延、その為自分は参加できなかった。 今年も同じ内容で日曜に山行募集があったので今年こそと参加をする。 滝笛トンネルを抜け小笛橋を渡って直ぐの左手にある林道前のスペースに駐車する。 駐車スペースには今日は別グループで先行のAKさん達の車が既に駐車されていた。 8:15ツボ足で二の沢林道をスタートする。 SLから先頭を歩くよう指示を受ける。 まずは二の沢川沿いの林道を進む、林道から林間越しにちょこんと白老岳が見える。 コンタ600mあたりから林道を離れ尾根に取り付く。 AKさんが先行しているので、その踏跡を進むので迷うことはない。 SLの入手情報によるとAKさん達はジンギスカンを担いでの山めし山行ということで、関係の無い我々だがお呼びとあらばご相伴にあずかるつもり満々で話している。 784mポコあたりから目指す北白老岳が姿を現す。 コンタ850mぐらいまで高度上げてくると北方向に支笏湖周辺の山並みが広がる。 上ってきた尾根を振り返ると尻別岳と羊蹄山が見える。 コンタ900mまでくると白老岳や南白老岳方向の眺望が開けてくる。 悪天候だった前回、前々回山行の鬱憤を晴らすような好天で尾根歩きは気持ちが良くテンションが上がる。 尾根を上っているときにSIOさんから「来週空いてるかい?漁登るよ」のお声がかかる。 漁も去年の春山山行が日程合わずと夏に沢から目指したが途中で撤退と未踏だったので嬉しいお誘いだった。 さらにテンション上げ上げで山頂に向かう。 山頂は北東側が切れ落ちており雪庇が張り出している。 雪庇の雪と空の青さのコントラストがきれいだ。 10:00北白老岳山頂到着。 山頂では黒字に黄色の彫り文字の山頂標識(白老山岳会作?)とよしまささんが設置したSTSTの山頂標識が出迎えてくれた。 山頂標識をバックに記念撮影して、軽く行動食や水分を取り休憩する。 ここまで上ると支笏湖の湖面まで良く見え、支笏湖ブルーに雪山が良く映える。 特徴のある丹鳴岳の後ろに白く聳える漁岳、「待ってろよ漁」と一人でニヤつく。 これから向かう白老岳の奥にオロオロ、ホロホロ、徳舜瞥の三山が「おいでおいで」している。 短めの休憩を終え次の白老岳へ向かう。 ここから先頭はCLのNH-Tさんに変わる。 南のポコとのコルまで下ってトラバース気味に白老岳とのコルまで下って行く。 コルに着いてからSLの指示でアイゼンを装着する。 急登だがアイゼンが良く効いてぐいぐい登る。 10:50白老岳山頂到着。 雪解けが進んだ這松の山頂で昼食をとる。 ここまで来るとオロオロの左肩にオロフレ山も望むことができる。 立派に見えてる羊蹄山の左にルスツスキー場のある貫気別山も見え、スキーコースまでハッキリ見える。 おにぎりをパクつきながらのんびり眺望を楽しむ。 昼食を終えいよいよ最後の南白老岳に向かう為、一旦コルまで下る。 コルに下って踏跡を振り返ると南斜面はだいぶ雪解けが進んでいるようで毬栗頭の白老岳が我々を見下ろしていた。 南白老岳に向かう尾根にクラックが入っている。 クラックを避けるように高度を上げて行く。 気温が高くなってきたのか山頂近くの這松帯に来るとズボッと足が抜かる。 用心しながらトラバース気味に高度を上げて行くとコンタ900mあたりで勾配が緩やかになる。 剥げ落ちた斜面にへばりつくように残った雪庇を見ながら山頂に向かって進む。 12:15南白老岳山頂到着。 ここで先行のAKさんグループに追いつく。 AKさん達はここを下ったコルのあたりでジンパを開くとのこと。 「背負ってきた肉は少量なのでごめんなさい」と先手を打たれる。 ちょっと残念な気持ちでAKさん達を見送る。 山頂からの眺望は、ほぼ360°のパノラマで少し霞んでいるが内浦湾も望める。 水分補給の小休止を取って下山に取り掛かる。 微かに漂ってくるジンギスカンの香りが鼻腔をくすぐる。 帰路は一旦コルまで下り白老岳の南西の870mポコを目指して上る。 13:30に870mポコ到着、ここから自分が先頭を歩くようSLから指示を受ける。 「尾根沿いを下ればいいんですよね?」とSLに確認、「そうだよ」の声を聞いてザックザックと下りだす。 軽快に尾根を下って行く、しばらく進んで進行方向が急な下りになったので「おやっ?」と思いここで地図を確認し下るべき尾根を間違ったことに気付く。 後方から下りてきたSLにもっと左だよと指摘される。 待望だった白老三山に登頂し、しかも晴天の素晴らしい眺望に大満足した自分。 今考える浮かれていたのだろう。 ポコを下り始める前に地図でルートを確認しておけば防げたイージーミスだった。 こういうときに限ってGPSにも軌跡をダウンロードしていない。 今回CLやSLから事前に何も言われていなかったのでビジター気分で参加してしまった。 折角育ててあげようという気持ちで先頭を歩かせてくれたCLやSLの期待を裏切ったのも辛いがこのミスで沢を二つ越える羽目になり、メンバーに無駄な体力を使わせてしまったのが悔やまれる。 その後SLのリードで軌道修正して14:35無事下山。 下山後メンバーにルートミスについて謝る自分に嫌味一つ言わず「なんもだよ」と声をかけてもらいさらに恐縮と反省の念にかられる。 SLから「これも勉強」と暖かい声をかけてもらう。 色々迷って入会したが、この会を選んで良かったとしみじみ思った。 やってしまったことを悔やんでも仕方がない、YKさんが言っていた「常にリーダーになったつもりで」を肝に銘じて次の山行に備えることにする。 今回の山行は、色んな意味で思い出に残る山行になった。
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