桜の名所 井手の玉川桜並木の散策(京都府) 2019-04-09

2019.04.09(火) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 34
休憩時間
39
距離
6.2 km
のぼり / くだり
142 / 139 m
3 34

活動詳細

すべて見る

奈良、聖武帝時代に左大臣まで出世した橘諸兄(たちばなのもろえ)、その本拠地が平城京を少し離れた地、ここ井手の里であった。 彼のように、生前に正一位に叙された人物は日本史上6人しかいないそうだから凄い。 加茂町の恭仁京へ遷都をしたのも諸兄であった。 更に、大伴の家持を従えて、万葉集の編纂責任者にあたるなど風流人でもあったと言うのだ。 諸兄は、井手の玉川堤に山吹を植えるなどもしたそうで、これが後世まで、詩歌文学に登場する名所となった。「井出の玉川」は六玉川の一つ。 例えば次のような歌。 古今和歌集 かはづ鳴く井出の山吹散りにけり 花のさかりにあわましものを 今日、私は此の地に来たのである。 昔は無かった花の染井吉野が、今は町の花だ。 現在の花の盛りに、ちょうど会えて良かった。 早々と蛙も田んぼで鳴いていた。 昔も今も自然を愛でる心情は同じことであろうか。 橘諸兄の遺跡など、此の地に影響をいまでも残していた。 桜の名所となった今でも、水の色もよくて、美しい桜に負けじと、山吹も咲いていた。 桜は盛りとはいえ、強い風にあおられてはとき折り 吹雪く雪のように落ちる。 ハート形の花びらが、宙で舞っては川面に落ちて渦となっては淀み、また場所によって勢いよく瀬を速め流れに乗る花筏となる。 そんな水と桜の織りなす姿に見とれては、川辺を下る。 川の片側を下り尽くして、もう片方を元へ遡上して戻る形で川辺を廻るように散策した。 時々出てくる対岸を結ぶ橋の中央に立っては、借景のような、三上山を遠眺してみる。 凛とした、いい風が吹く。 まちづくりセンター椿坂で買った筍御飯が美味かった、草餅も。 充分に、この時期の春の気を堪能し尽くした。 清々しい。 私の中では、 思い出と香りは結びついている。しかし昨今の洗濯剤の臭さは閉口する、正に公害だ。 趣も無い。程々がいい。 さつきまつ花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする(万葉集) 5月の橘の花のかおりに、昔の恋人の衣に焚き込まれていた香を思い出す。

三上山・大焼山 桜見公園を起点に、川下に下る。
桜見公園を起点に、川下に下る。
三上山・大焼山 一行3人
一行3人
三上山・大焼山 足4本で頑張る勢い。
足4本で頑張る勢い。
三上山・大焼山 井手玉川のほぼ上流部
井手玉川のほぼ上流部
三上山・大焼山 砂防ダムが防災。過去には台風で駅まで大岩が転がってきた事があったと展示があった。
砂防ダムが防災。過去には台風で駅まで大岩が転がってきた事があったと展示があった。
三上山・大焼山 諸兄の植えた子孫の山吹だろうか?
諸兄の植えた子孫の山吹だろうか?
三上山・大焼山 花桃が美しい
花桃が美しい
三上山・大焼山 花桃 照手桃
花桃 照手桃
三上山・大焼山 ましろの馬酔木の花
ましろの馬酔木の花
三上山・大焼山 椿が種々咲く此の季節いいね。
思いだす万葉集のうた。場所は飛鳥。
犬養孝先生とあるいた。犬養節。

古瀬山のつらつら椿つらつらに行きつつしのわな古瀬の春野を。
椿が種々咲く此の季節いいね。 思いだす万葉集のうた。場所は飛鳥。 犬養孝先生とあるいた。犬養節。 古瀬山のつらつら椿つらつらに行きつつしのわな古瀬の春野を。
三上山・大焼山 ミモザのはなも綺麗
ミモザのはなも綺麗
三上山・大焼山 砂防の滝も桜花の縁取り
砂防の滝も桜花の縁取り
三上山・大焼山 ガチャポンポンプはひからびて水は出ませんでした。
ガチャポンポンプはひからびて水は出ませんでした。
三上山・大焼山 水の出た跡は有りますがね!
水の出た跡は有りますがね!
三上山・大焼山 椿坂
此の地には下帯恋物語(大和物語)がある。

少女と交わした婚姻の約束を、あろう事か忘れた通行人の内舎人が、成人した少女に起こした。そんな説話。帯を交わすなどと艶めかしくあり。

詩歌
山城の井手の玉水手にむすび、頼みしかひもなき世なり。解きかくる井手の下帯行きめぐり、逢瀬(おうせ)うれしき玉川の水」
椿坂 此の地には下帯恋物語(大和物語)がある。 少女と交わした婚姻の約束を、あろう事か忘れた通行人の内舎人が、成人した少女に起こした。そんな説話。帯を交わすなどと艶めかしくあり。 詩歌 山城の井手の玉水手にむすび、頼みしかひもなき世なり。解きかくる井手の下帯行きめぐり、逢瀬(おうせ)うれしき玉川の水」
三上山・大焼山 上流部の流れ
上流部の流れ
三上山・大焼山 山吹、このはなは切ない。

万葉集にこんな詩がある。
山吹の立ちよそひたる山清水 汲みに行かめど道の知らなく(高市皇子)

 壬申の乱で大海人(天武)を支え、戦いを勝利に導いた英雄、心を寄せていた十市皇女が若くして亡くなったのを嘆き悲しんでの歌。歌中の山吹の「黄」と、清水の「泉」は「黄泉の国」を指すものであり、黄泉の国までも皇女を訪ねていきたいという心情を歌ったものであるとされる。十市皇女は、天武天皇と額田王の子で、幼い頃からやはり天武の子(別母)であった高市皇子とは親交があり、次第に心引かれていた。
山吹、このはなは切ない。 万葉集にこんな詩がある。 山吹の立ちよそひたる山清水 汲みに行かめど道の知らなく(高市皇子)  壬申の乱で大海人(天武)を支え、戦いを勝利に導いた英雄、心を寄せていた十市皇女が若くして亡くなったのを嘆き悲しんでの歌。歌中の山吹の「黄」と、清水の「泉」は「黄泉の国」を指すものであり、黄泉の国までも皇女を訪ねていきたいという心情を歌ったものであるとされる。十市皇女は、天武天皇と額田王の子で、幼い頃からやはり天武の子(別母)であった高市皇子とは親交があり、次第に心引かれていた。
三上山・大焼山 青空が似合います。
青空が似合います。
三上山・大焼山 落ちないように。
落ちないように。
三上山・大焼山 桜木の跨いだ空間から、顔を見せる山吹
桜木の跨いだ空間から、顔を見せる山吹
三上山・大焼山 サクラとヤマブキと水辺
今日のテーマにピッタリのショット。
サクラとヤマブキと水辺 今日のテーマにピッタリのショット。
三上山・大焼山 蒲公英と桜木
蒲公英と桜木
三上山・大焼山 吹雪いてました。水の落ちる周りには避けています。
吹雪いてました。水の落ちる周りには避けています。
三上山・大焼山 切り株大きい桜木。
切り株大きい桜木。
三上山・大焼山 名水100選の玉川。せせらぎも清々しい。
名水100選の玉川。せせらぎも清々しい。
三上山・大焼山 川の堤がいい色です
川の堤がいい色です
三上山・大焼山 蒼い湖面のように表情が出て光ります。
蒼い湖面のように表情が出て光ります。
三上山・大焼山 花心の赤と黄色。
黄色が若手です。
花心の赤と黄色。 黄色が若手です。
三上山・大焼山 水落ちと桜の景色には親和性が高い。好きな景色だ。
水落ちと桜の景色には親和性が高い。好きな景色だ。
三上山・大焼山 古木に地衣類が、古色を感じて。
色んな事経験しているのだろうね。
古木に地衣類が、古色を感じて。 色んな事経験しているのだろうね。
三上山・大焼山 遠景もいい。借景の山。
遠景もいい。借景の山。
三上山・大焼山 蜂が来たのかと~異音がする。
よく観察すれば何と、中国人の飛ばすドローンだ。
傍若無人。
私がもし中国で同じ事をすれば、すぐ拘留されるだろう。
蜂が来たのかと~異音がする。 よく観察すれば何と、中国人の飛ばすドローンだ。 傍若無人。 私がもし中国で同じ事をすれば、すぐ拘留されるだろう。
三上山・大焼山 おとにきく いでの山吹 みつれども かわずの声は 変らざりけり

紀貫之(古今集)
おとにきく いでの山吹 みつれども かわずの声は 変らざりけり 紀貫之(古今集)
三上山・大焼山 降る雪の白髪までに大君に任へまつれば貴くもあるか 橘諸兄(万葉集)
後々に側近に謀叛を諫言され、聖武帝は意に介さないが諸兄は潔く官職を辞職する。
降る雪の白髪までに大君に任へまつれば貴くもあるか 橘諸兄(万葉集) 後々に側近に謀叛を諫言され、聖武帝は意に介さないが諸兄は潔く官職を辞職する。
三上山・大焼山 常盤万作の花
民家に美しく咲いていた
常盤万作の花 民家に美しく咲いていた
三上山・大焼山 川下に行き先標示が有った。
左2つを狙って行こうと2/3 名言いだす。1人は予定通り行く
川下に行き先標示が有った。 左2つを狙って行こうと2/3 名言いだす。1人は予定通り行く
三上山・大焼山 六角井戸
聖武天皇の玉井頓宮にあったものと言い伝えられ「公
六角井戸 聖武天皇の玉井頓宮にあったものと言い伝えられ「公
三上山・大焼山 六角井戸
六角井戸
三上山・大焼山 大きさ比較。大きな井戸だ。
大きさ比較。大きな井戸だ。
三上山・大焼山 むぐらはういやしきやども大君のまさむと知らば玉しかましを
むぐらはういやしきやども大君のまさむと知らば玉しかましを
三上山・大焼山 井戸の井筒
井戸の井筒
三上山・大焼山 案内板、蛙の名所でもある井手
案内板、蛙の名所でもある井手
三上山・大焼山 左に金剛葛城山、右に生駒山見晴らしの良い橘諸兄の邸宅跡近くの田圃。
蛙が鳴いていました。
左に金剛葛城山、右に生駒山見晴らしの良い橘諸兄の邸宅跡近くの田圃。 蛙が鳴いていました。
三上山・大焼山 夕焼け空が見たい所だ。
夕焼け空が見たい所だ。
三上山・大焼山 この前は、木津川流域の盆地全体が見渡せる。
風光明媚な高台だ。
この前は、木津川流域の盆地全体が見渡せる。 風光明媚な高台だ。
三上山・大焼山 遂に来ました此処までも。結構遠回りしたような。
遂に来ました此処までも。結構遠回りしたような。
三上山・大焼山 登り口
登り口
三上山・大焼山 竹林の中にあった
竹林の中にあった
三上山・大焼山 降る雪の白髪しろかみまでに大君に仕へまつれば貴くもあるか(橘諸兄・・ 万葉集)

降り積もった雪のように髪が白くなるまで、陛下にご奉公申し上げることが出来たことを思いますと、神意は畏れ多くも有り難いものにございます。
降る雪の白髪しろかみまでに大君に仕へまつれば貴くもあるか(橘諸兄・・ 万葉集) 降り積もった雪のように髪が白くなるまで、陛下にご奉公申し上げることが出来たことを思いますと、神意は畏れ多くも有り難いものにございます。
三上山・大焼山 むぐら延ふ 賤しきやども 大君の まさむと知らば
 玉敷きかましを(橘諸兄・・万葉集)

雑草が茂る粗末な家でも大君の行幸なさると存じましたら玉を敷くのでしたのに。
本当に突然の来客だったらこまりものですよね。
--単なる詩です。
むぐら延ふ 賤しきやども 大君の まさむと知らば 玉敷きかましを(橘諸兄・・万葉集) 雑草が茂る粗末な家でも大君の行幸なさると存じましたら玉を敷くのでしたのに。 本当に突然の来客だったらこまりものですよね。 --単なる詩です。
三上山・大焼山 小判のような山吹色
小判のような山吹色
三上山・大焼山 花桃
花桃
三上山・大焼山 ここでカップラーメンをお湯をかけて昼食する。
ここでカップラーメンをお湯をかけて昼食する。
三上山・大焼山 独りで帰り着き待っていた。
独りで帰り着き待っていた。

動画

メンバー

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。