活動データ
タイム
03:52
距離
4.6km
のぼり
488m
くだり
487m
活動詳細
すべて見るこんにちは新加勢大周です。 今回は無駄に長いので、おやぢの長レポなんてウゼーよ狩るぞごるぁって方は蝶のように舞って華麗にスルーしてください。 繁忙期の印刷会社は警察もさけて通る無法地帯。 安請け合いする営業、一日中不機嫌な機械場、悲鳴を上げる校正、RGBとCNYKが混在するトラップだらけの入稿データ。 「なるほど12校で校了した後なんですがメイン写真を今さら差し替えて色調整するんですね?」 「本日午後の納期で全種類の伝票を令和にして完納なんですね?」 「さんざん作業してノーセーブでフリーズしたと?」 「すみません色指示の「もっと光がばぁーーーっとなった感じ」ってどんな色か皆目見当がつかないんですが?」 「ドス暗い屋内、しかも異様に明るい窓からの逆光で撮った粒子の粗いピンぼけ写真を晴天下のようなくっきりはっきりの色合いにしてくれと言うんですね?」 そこは受注産業地獄、理不尽の爆風、無茶な要望と理解不能なリテイクの嵐が吹き荒れる戦場だった。 …… 「もぉやらないからな。誰が二度とMACに乗ってやるもんか!」 そんなこんなで今週は神経の逆むけ具合が50%増量(当社比) このままでは暗い部屋に白目で体育座りをするしかありません。 いつもに増して心のサカムケアが重要です。 とは言え最近は 強烈な寒の戻りでお尻のパトラッシュが再発だの 登山口に着いたら本気降りの雪で下山時滑落しかけただの 春山と思って最低限の装備なのにゴリゴリの雪山だっただの 美味しいアクシデント祭がてんこ盛り。 しかも、こんな時に限って週末は仕事、日曜も午後から予定てんこ盛り。 こんなバタバタした状態でちょびっとだけ登っても面白いわけがない。 俺なんか海外ドラマでも見てゴロゴロしてたほうがお似合いさ。 既にお山諦めやさぐれモードINです。 「最後まで…希望をすてちゃいかん。あきらめたら、そこで試合終了だよ。」 「! 美味しくない普通の登山がしたいです…。」 ってなことでリスクが少なくて、午前中くらいで歩けて尚かつ被写体も多いフォトジェニックなお山つったら横倉山。 どうせならイワゴーのオサレパンとプリンとオニオンスープで心穏やかなブランチをしよう。 そんでもって、普通に山歩きして、もし山ガールがいたらオサレギアの話しをするんだー なんか楽しくなってきたやん …どうしてだろう。 登山口でケツ痛と痺れ始めた右足と両膝の鈍痛を感じながらつぶやく男がいた。 もう一度どうしてだろうとつぶやく。 さかのぼる小1時間前 髭面のおぢちゃんには不似合いなオサレパン屋イワゴーでワクワクしながら パンを選んでる時は痛みの気配なんぞ微塵も感じなかったいうのに。 女子がヒーヒー言いそうなオサレパンとプリンも買った。 しかもクラフト紙っぽいランチ袋準備してオサレニューヨーカーを気取ったりもした。 ザックも山道MINI。 あえてガスバーナーではなくアルストも用意した。 普段は絶対使わないオサレ柄の紙ナプキンはオサレパンを並べるつもりだ。 ほんの少し。車乗るとき、そうほんの少しだけ大きめの石を踏んづけちゃって ちょびっとだけ変な方向に体をひねって少々派手目に横転しただけなのに… せめて春野あたりで症状が出て欲しかった。 そしたら静かに諦められたのに… 痛い三連星が仕掛けるジェットストリームアタックの猛攻。 しかし心のサカムケアの準備は全てしたのだ。 ここまで来たら何もしないであの戦場に帰ることはできない。 男は静かに心をモードM(マゾ)にスイッチした。 そこにもうユルフワお写んぽハイカーではなく、背中に悲しみを滲ませた哀戦士が立っていた。 普段なら何てことない石段がケツと右足と膝をオラオラオラと攻めたてる。 案の定、登り始めて10分で嫌な汗が滲み始めるが、この痛みこそ生きてる証と不敵に笑う。 時折「おふぁあっ」とかイク寸前の加藤鷹のような声を漏らしながら登りすすめると程なく夫婦杉が見えてきた。 この杉は夫婦と言いながらも3本寄りそってるのだ 「ふふふ3Pですか。いくつになってもお盛んですな。」 などと言い放ち登っていく。 完全にMを通り越してG(ゲス)モードだ。 もうすでに下ネタでしか己を鼓舞することができなくなっている。 このメンタルでもし山ガールと出会ってもただの変質者にしか見えないだろう。 会釈だけでその場を離れよう… そう決意した力ない男の表情とは裏腹に握りしめた掌には爪がくい込み血が滲んでいた。 横倉山といっても山頂だけが目的ではない。 何ならノーピークでもかまわないくらい見所があるのが横倉山。 山全体が古代の地層と歴史と伝説と豊かな植生でてんこ盛りという名山なのだ。 自分はコケの一大群生地空池が毎回目的地にしている。 帰りに畝傍展望所で久木ダムを眺めながらブランチという今回のプラン。 山を歩けるのは午前中のみなのでペースを落とす訳にもいかず、痛みに耐えAV男優なみの荒い息で何とか目的地空池に到着。 しかし、疲れすぎて撮らなきゃダメかなとか本末転倒なことを考え始めていた。 「ふふ痛みってこんなに体力使うんだー」と、つぶやきながら機械的にシャッターを切る。 ハイカーだった男はもはや徘徊老人にしか見えない。 そんな状態でようやく畝傍山展望所に到着。 やっとブランチタイムだ。 何やかやあったが、久木ダムが見えるこの景色はやっぱり良い。 苦労した分オサレなパンも旨いしオニオンスープも最高だ。 そしておもむろに今年初のノンアルを取り出し一気に喉の奥へ流し込む。 ぷっはーーーーーー! 風が少々肌寒いが生き返るーーー! そして程よく冷えたプリンに満足して下山開始。 この少々肌寒いと程よく冷えたが、この後すぐ牙をむくことになろうとは微塵も思っていなかった。 下山はストックがあれば、負担も軽減できる。 痛み止めも効いてきたし帰りは楽勝だなと思ったとき体内に違和感を覚えた。 ぐりゅりゅ そういえば昨日も出なくて朝もいくら踏ん張っても出なかったし少し体も冷えたけど…まさかここで? もう少し下りていけばトイレがあるし少しの我慢がま…。 ぎゅりりぐりゅううううう! はぁああっ! 何だこのあまり経験したことない便意は!やばい! 人間としての尊厳を揺るがしかねない状態だったので即座に野糞作戦を決意する! ザックをさぐるが…ない… まさかのトイレットペーパー車に置き忘れ。 更にティッシュも食後に使い切ってしまっている。 これはもうパトラッシュが悲鳴をあげているケツ筋をフルスロットルにして避難小屋のトイレまで耐えるしかない。 痛みと便意で普通の思考ができなくなったのか 「ミサイル(便意)第2波来ます!」 「左舷段幕薄いぞ何やってんの!」とか白目がない某ホワイトベース艦長のモノマネをブツブツとしている。 便意に耐えヨロヨロ歩くおぢさんの姿は、まるで民の罪と十字架を背負って鞭打たれるナザレのイエスのようだった。 波状攻撃の間は台風の目のように穏やかです。 かなりやばかった初回の便意を凌いだせいか、後の波状攻撃は余裕で耐えれるまでに成長したパトラッシュ。 避難小屋あたりまで下りてきましたが、まだまだ我慢できそうです。 ほんじゃあ折角やから撮れるだけ色々撮って行こうと貧乏性根性丸出しで時間いっぱいねばります。 無事駐車場まで下山したものの 第2駐車場のトイレはちょっと汚いんで何ならどっかのコンビニトイレにしようとか余裕をぶっこきます。 しかし、その甘い考えが悲劇の引き金でした。 第1駐車場手前で初回を遙かに凌ぐ猛烈な便意! まるで映画「ワールド・ウォーZ」で高い壁をわらわらと登る大群ゾンビのように肛門の壁を大群で押し寄せる2日分+αの内容物。 あわてて第1駐車場トイレに駆け込み、ホントにギリギリでパンツを降ろしたとき NYアポロシアターで無名の天才サックスプレイヤーが魂の音色で観客の度肝を抜いたような音を高らかに響かせて無事内容物を解放です。 湧き起こるスタンディングオベイションの嵐。 何度目かのアンコールに応え内容物を全て放出して思った。 間に合った…守られたんだ…人としての尊厳を 妙な達成感を胸にドアを開けると、あきらかにこちらを見ないようにしているカップルが一組。 ガッデム 人としての尊厳は守られたけど、大事な何かをひとつ失ってしまってしまいました。 おしまい 長々と読んでくれた優しいみなさんに最後の願いです。 これなら午前中海外ドラマでも見ながらゴロゴロしてたほうがよっぽど心穏やかだったんぢゃないの? とか言わないであげてください。 ぢゃ、またYAMAPで
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