霧ヶ峰

先週、登山道で派手に転倒したので、慌てず歩くことに専念できるお山として霧ヶ峰（車山）を選び出掛けることにした。始発の特急あずさ号が満員のため鈍行電車に乗り、高尾駅から上諏訪駅まで2時間半以上。ボックス席の窓際に座り、富士山や南アルプス、八ヶ岳などを見ながら小旅行気分を味わった。上諏訪駅からバスで車山肩バス停へ。車山肩から山頂（車山）へは小一時間で到着。観光客が多くて登山という感じがしない。「そうか、ここは観光地なのか」とようやく気がついた。 山頂から下り、八島湿原へ向かう道に入ると人通りが少くなった。青々とした草原が一面に拡がり、青い空と白い雲の天空と、緑の地平線が重なり合う。人工物が何もないから天と地が直に繋がっている。その風景がなんとも言えず心地良い。のんびりと景色を眺めながら歩いているからか、山登りという気がしない。高原散策が適当かしらと思う。 八島湿原に入ると、彩り鮮やかな花々が顔を覗かせている。ニッコウキスゲを見るのは、今年初めてかもしれない。花を観賞しながらのんびりと歩いていたらバス停に到着。帰りは特急あずさ号に乗り景色を楽しみながら帰路についた。暑くて少しバテたけれど、のんびりとした良き休日であった。