四国遍路その1-三日目　旅館吉野さんから十一番藤井寺、十ニ番焼山寺を経由してすだち庵さんへ

昨夜は足の裏にできた豆と、踵の靴擦れ、親指の爪が詰まったことによる剥がれと、散々な状態で吉野さんの階段を降りていたところ、吉野さんのおばあちゃんに、「豆がでけてんのか?かわいそうになあ」と声を掛けていただき、本来ならば自分で用意していなければいけない絆創膏やテーピングテープまで頂いて、ケアしていただけました。本当にありがたく感謝しかないのでまずこちらにお礼を込めて書かせていただきました。表紙も感謝を込めて吉野さんに。 さて、昨日は藤井寺さんへはタイムアウトでお参りできなかったので、昨日ご一緒した外国の女性とお寺で待ち合わせをし、二人で参拝、巡礼となりました。 当初の独り参拝の予定が、すっかり変わって同行二人プラス独りになりました。 山の中は前日と違い暑さは感じませんでした。徳島市内はかなり本日雨が降ったようで、その影響で山は涼しかったのかもしれません。 涼しいとは言っても、思いっ切り喉が乾くので、水のでているところでは絶えず給水しました。 本日は指摘をいただいた流水庵さんでも水は豊富に出ていました。 なので、水の補給に困ることはありませんでした。 前日同宿された逆打ちの方から、「黒い蛇はいっぱいいて、鹿も４回見たよ」との情報を得ていましたが、鹿は一度も出会えずちょっと残念、蛇は亡骸を一度見ただけでした。蛇に関しては出会わなくてラッキーでした。 ただ山中でブユに噛まれて、少し出血しました。チクっとした痛みが有って、なんだろうと思ったら腕にブユがとまっていて、追い払ったら噛まれたところから少し出血していました。ブユは何もしないと思っていたけど、そんなことではないようですね。? 気を取り直して歩くものの、足の裏を中心にとにかく痛い。 私の足の影響で、とにかく歩行ペースが遅い。本当に申し訳なかったです。 ペースが遅くて、焼山寺では雨がパラパラ。車でお遍路されている方から、立派な傘をお使いになってと声を掛けて頂きましたが、流石にそれはお気持ちだけ頂戴しました。皆さんとっても優しい。 自分も同じことをできる人間になりたいと思いました。 焼山寺さんで御朱印を頂いた際には、外国の方で言葉の分からない方と同行二人プラス一人で、良い経験をされたと思いますよと言って頂けて、ペースを乱してしまった自分なのですが、心が軽くなりました。 また、お接待を込めて、素敵な写真を撮って頂けました。ありがたいです。 本日の宿すだち庵さんの御主人様からも御縁の大切さを教えて頂けました。 ぎっちぎっちのスケジュール(もちろんそれもスタイルとしては良いと思いますが)を組んで、それに囚われないような参拝や出会いをするのも、また良い経験になるのかなと思った次第です。 いろいろな方からお話をお聞かせ頂いて、それだけでも今回のお遍路に来て良かったと思っています。 足の状態は昨日と変わらずで、無理をしないで行こうという気持ちを持てたので、明日の行動は朝の状態次第で考えていこうと思います。 山道を降りて宿に到着したら、足の裏はふにゃふにゃにふやけていました。これ、久し振りの体験でした。 外国の方と分かれて、本来の独り旅に戻った今ではありますが、同行二人ではありませんが、自分独りではない行動も良かったなと思っている私です。 さて明日はどうなりますか。 朝の状況によっては、眉山への観光報告になるやもしれません。 四国遍路、子どもたちにこそ体験させたいなって思っている私です。