~三百名山 米山(993m)~ ●712年泰澄(たいちょう)大師により開山されたとされる。(泰澄大師は702年文武天皇から鎮護国家の法師に任じられ、717年加賀国白山を開山した著名な修験道の僧で、白山信仰の基を作った人物である。) きれいな四角錐(ピラミッド型)の頂上部をもつ山容はよく目立ち、古くから陸路や海路の目印ともされた。泰澄の弟子が鉢崎(はっさき:米山の海岸側の地名)にある聖ヶ鼻(ひじりがはな:半島名)から沖を行く船に鉄鉢を飛ばし、供米(通行料)を乞うたところ、まじめな性格だった出羽の上部清定(かんべきよさだ)に断られたため、船の米俵を五輪山へ飛ばし積み上げた。それから五輪山のことを米山と呼ぶようになったという。のちに上部清定は泰澄大師に弟子入りした。 日本最古の医薬事典『大同類聚方』(808年)には、米山は、古くは恵那(えな)山と呼ばれていたとのこと。恵那山の「当帰(トウキ)」という薬草の根は血の道・安胎によく効くといい婦人薬として用いられた。当帰を求めて県外からも参詣に来られていたようです。米山の当帰は数十年前まで米山山麓で栽培・販売されていたようです。 米山絶頂には薬師如来堂があるが、「冬期間は南麓の下牧(しもまき)の御仮堂に安置されている」とされる。近年は移動の困難さから下牧の仮堂に終日いらっしゃるようです。 米山参詣道は米山道標の数の多さから下牧・水野コースだったと考えられています。登山道は大きく分けて ①水野林道コース ②柿崎側コース(下牧コース(下牧ベース993登山口)・水野コース(水野バス停登山口)) ③大平(おおだいら)コース ④吉尾(よしお)コース ⑤谷根(たんね)コース ⑥野田(のた)コース の6コースあります。 ★素人解説(柏崎側はほとんど登ったことないのでネットで調べました) ①水野林道コース 6合目までマイカーで行けるため、最も短時間で登山可能。体力的にも負担の少ないコースです。駐車場は案外広く日本海から頸城平野を見渡せる広場もあるため駐車場の景色はもっともきれいである。登山道の道幅も広くブナ林のコースは癒されます。途中から下牧コースと合流する。所要時間1時間20分。(今回は速足で1時間で登頂、30分で下山できました。)デメリットは駐車場までの道が細い事。車同士がすれ違えるスペースがほぼ無い。草木が伸びたこの時期は側溝や崖の位置が目視できないです。平日は対向車とすれ違うことはほぼない。 ②下牧コース 下牧ベース993という冬季閉鎖型の休憩所・駐車場があります。柿崎側から登るのに最もポピュラーな登山口。所要時間2時間30分。一方水野コースは水野バス停から登るのだが駐車場が狭いためマイカーの駐車は難しい。所要時間2時間30分。ただ、下牧登山口と水野登山口は歩いて1Kmの距離であるため下牧から登って水野から降りるということも可能です。 ③大平コース 柏崎側から登るのに最もポピュラーな登山コース。国道8号線やJR信越本線の駅に近いことも魅力の一つ。所要時間2時間30分。駐車場・トイレあります。通常このコースがおすすめ。 ④吉尾コース 所要時間2時間20分。柏崎側最短コースですが専用駐車場無し。 ⑤谷根コース 前山、赤岩山の二つの山を越えたあと、野田コースと合流します。合流後は山頂まで急勾配が続きます。所要時間3時間30分。駐車場にはバス停のトイレがあります。私は数年前8月下旬にこのコースに挑戦し、水不足で難儀しながらも熊野権現まで来ましたが、見上げるほどの米山の迫力に、引き返したことがあります。 ⑥野田コース 谷根コース同様、所要時間3時間30分のロングコースです。谷根コースと合流後は急勾配が続きます。駐車スペースがわずかにある程度。 全コース制覇してみたい気もするが。。。3時間半も登るなら別の山にしようかしら。。。
駐車場の隣の広場。ベンチもあり景色もそれなりにきれい。標高もすでに600mくらいある。
水野林道コース登山口。土上げ協力しました。
オカトラノオ かな?
15分ほど歩くと「やくしの杜」という看板がある。ブナ林の杜のようですね。
分岐点にやってきました。ここからは下牧コース・水野コースと合流します。
この分岐点にはこの山が「米山」と呼ばれるようになった由来となる逸話が掲げられています。
あと一時間で山頂です。
「しらば避難小屋」元女人堂跡 その昔女性はここまでしか登ってはいけなかった。
アキアカネ かな?
蟻の門渡り的な場所まで来ました。あと20分ほどで山頂です。
ヤマアジサイ かな?
避難小屋が見えてきました。山頂です。
山頂から望む頸城平野と日本海
米山薬師堂
三角点
薬師如来のついての豆知識
キアゲハ かな?
トウキ かな?
この活動日記で通ったコース
米山(水野林道口)<水野林道コース>
- 02:40
- 3.7 km
- 483 m
- コース定数 11