南アルプス最高峰の北岳に行ってきました。 今回の山行の目的は以下の2点でした。 ①バリエーションルートである嶺朋ルートを歩く。 ②キタダケソウを探す。 広河原からボーコン沢ノ頭に上がる尾根沿いの道が嶺朋ルートと呼ばれているようです。 以前池山吊尾根ルートで出会った登山者にその存在を聞いてから気になっていました。 山行記録を調べると結構歩いている人はいるようなので今回歩いてみることに。 広河原からはルートの半分くらい樹林帯の急坂が続きます。 樹林帯は赤ペンキやピンクテープが豊富でルートはわかりやすかったです。 2496mピークあたりからは岩場やハイマツ&シャクナゲの藪がメインに。 岩場には赤ペンキでルート表示はありましたが、藪にはほぼルート表示はありませんでした。 ただ、基本的には尾根沿いのルートですし、ルートと思われるところはなんとなく藪が薄くなっていましたので、それほど大変ではありませんでした。 (2度ほど少しルートロストしてしましたが…) このルート、前半の樹林帯はほぼ眺望はありませんが、後半は北岳バットレスの迫力のある姿を楽しむことができます。 その他にも小太郎尾根や甲斐駒ヶ岳、早川尾根から鳳凰三山、富士山など、素晴らしい眺望を楽しめるルートでした。 最後にボーコン沢ノ頭に上がった時に目に飛び込んでくる間ノ岳や農鳥岳、白根南嶺の山々の姿が印象的でした。 このルートでは直接登山者に出会うことなく、静かな山行を楽しめましたが、後ろからたまにクマ鈴の音が聞こえてきたので、同じ時間帯に歩いている人がいたようです。 キタダケソウは昨年同時期に北岳に登った時には残念ながら見つけることができなかったので宿題になっていました。 今回も少し時期は遅くなってしまったので、あったらいいな程度で注意深く探しながら歩いてみました。 その甲斐あって、1株だけですが今回は見つけることができて良かったです。 近くにハクサンイチゲやチョウノスケソウも咲いていたのですが、明らかに葉っぱが違いました。 時間があったので、間ノ岳にも寄りました。 YAMAPを始める前に登っていましたが、YAMAP上には記録が無いので、ピークが取れて良かったです。 北岳からは見えない南アルプス南部の山々や、農鳥岳の迫力ある姿が良かったです。 北岳近辺の稜線上では花が多く、色とりどりの花々を楽しめました。 また天気が良く、北岳山頂をはじめ、至る所で素晴らしい眺望も楽しめて、大変満足のいく山行となりました。 間ノ岳(3回目):日本百名山、甲信越百名山、山梨百名山、日本百高山、静岡の百山 北岳(4回目):日本百名山、甲信越百名山、山梨百名山、日本百高山
芦安駐車場にバイクを停めた。第二駐車場の奥にバイク用スペースあり。
0515発のバスは2台体制。50分前に到着したが、既にバス待ちの行列が。座席は自分の直前で埋まってしまい、立ち乗りになった。
広河原には予定通り到着。
広河原から見上げた目指す北岳。
嶺朋ルートは吊橋を渡って左へ。
目印となる2つ目の東屋。
東屋と反対側に、嶺朋ルートの入口を示す赤ペンキの目印が。
少し暗めの樹林帯の急坂が続く。
下草が多く、踏み跡が不明瞭なところもあるが、ピンクテープや赤ペンキも多くルートはわかりやすい。
嶺朋ルートの看板。
崩落地の脇を通る。
崩落地を見下ろす。
崩落地からは初めての展望。多分小太郎山。
アサヨ峰も見えた。
再び樹林帯の急坂が続く。
ギンリョウソウ。
事前に調べた山行記録で良く出てきていたルート案内。
コケの綺麗ゾーン。
木の隙間から大樺沢の雪渓が見えた。
ルート上には倒木も多い。
ゴゼンタチバナ。
少し開けたところに出た。
鳳凰三山方面。
アサヨ峰の向こうに甲斐駒ヶ岳が見えてきた。
北岳も見え隠れするように。
岩場に出た。
早川尾根が一望。
小太郎山と前小太郎山。
白根御池小屋が見下ろせた。
岩場とハイマツのミックスゾーンを進む。
北岳の眺望も良い。
鳳凰三山。
次第に北岳が良く見えるように。
左俣コースの雪渓が見えた。落石跡が結構ある。
少しルートを外れてしまい斜面を少し藪漕ぎ。樹林帯にはピンクテープや赤ペンキが充実していたが、この辺りからは案内は少なめ。
ハイマツの尾根を登っていく。ルートはなんとなくわかる程度。
富士山が見えるようになってきた。
バイケイソウの斜面。こちらに赤ペンキがあった気がしたが、実際は左側の尾根を登るみたい。再び斜面を藪漕ぎしてルートに復帰。
ツマトリソウ。
ハクサンシャクナゲ。
こんな感じの藪漕ぎが続く。
嶺朋ルートの入口に到着。藪漕ぎはとりあえず終了。
北岳が正面にドーンと見える。
北岳拡大。山頂にいる人も見えた。
甲斐駒ヶ岳やアサヨ峰から延びる早川尾根。
甲斐駒ヶ岳拡大。
奥には八ヶ岳。
鳳凰三山。
地蔵岳のオベリスクも良く見える。
富士山方面。
鋸岳。
ボーコン沢ノ頭までは緩やかな斜面を登る。少しハイマツを横切る程度で歩きやすい。
ボーコン沢ノ頭が見えてきた。
北岳からボーコン沢ノ頭までの稜線も綺麗。
ボーコン沢ノ頭に到着。
北岳の眺望はずっと良い。
間ノ岳方面も見えるように。
間ノ岳から南に続く山々。正面は農鳥岳と西農鳥岳。
間ノ岳。
農鳥岳。
南側の眺望。笊ヶ岳や七面山が遠くに見える。
笊ヶ岳拡大。
富士山も良く見える。
北岳山荘。
大唐松山。
北岳方面に進む。
タカネウスユキソウ。
アオノツガザクラ。
コイワカガミ。
チングルマ。
石碑が埋め込まれたケルン。
間ノ岳の眺望が相変わらず良い。
北岳が近づいてきた。
ミヤマダイコンソウ。
結構な急斜面で途中にハシゴが見える。
ヨツバシオガマ。
左俣コースの分岐。
急階段を登る。
岩場もあり。
ボーコン沢ノ頭方面を振り返る。
トラバース道分岐。
間ノ岳方面に向かう。
トラバース道。キタダケソウが咲いていないか探しながら歩く。
イワベンケイ。
チョウノスケソウ。
ハクサンイチゲ。
ハシゴあり。
桟道あり。
ミヤマムラサキ。
ミヤマキンポウゲ。
イブキジャコウソウ。
イワオウギ。
ミヤマミミナグサ。
ミヤマオダマキ。
多分キタダケソウ。1株だけ見つけることができた。
植生保護地の間を通る。
北岳山荘。
間ノ岳まで1時間40分との事。
仙丈ケ岳も見えるようになってきた。
間ノ岳方面へ進む。
イワウメ。
中白根山が見えてきた。
ボーコン沢ノ頭から八本歯ノ頭あたりの稜線。奥には鳳凰三山。
中白根山山頂。
北岳山頂拡大。急斜面に取り付けられた登山道が良く見える。
これから向かう間ノ岳方面。
間ノ岳山頂拡大。山頂近くに残雪が見える。
雷鳥の親子がいた。
ヒナは3羽いた。
中白根山から歩いてきた稜線を振り返る。
途中にケルンがいくつかあった。
岩場のトラバース。
間ノ岳が近づいてきた。
残雪の脇を通る。
山頂まであと一登り。
間ノ岳山頂。
もう一つの山頂標識。
南東側の眺望。
富士山が良く見える。
南側の眺望。南アルプス南部の山々が一望。
西農鳥岳。
農鳥岳。
農鳥岳の奥には白峰南嶺の山々。一番奥に笊ヶ岳。
塩見岳。
蝙蝠岳。
悪沢岳と赤石岳。
兎岳、中森丸山、大沢岳。
北側には南アルプス北部の山々。
北岳。
甲斐駒ヶ岳。
仙丈ケ岳。
仙塩尾根も綺麗に見える。
西側には中央アルプス。
北東方向の眺め。ボーコン沢の頭に至る稜線とその奥に鳳凰三山。
鳳凰三山。
再び雷鳥のヒナが前を横切っていった。
コケモモ。
北岳山荘に戻って、これから登る北岳を見上げる。
岩場を九十九に登っていく。
八本歯方面への分岐。
急な岩場。
間ノ岳方面を振り返る。綺麗な稜線。
山頂方面を見上げる。斜面にトラバース気味にのびる登山道が良く見える。
ハシゴ場拡大。
ハシゴ場を登る。
稜線上は花が多くて楽しめる。
八本歯方面への分岐。
最後の急坂。
振り返ると北岳山荘がはるか遠くに。
山頂が見えた。
北岳山頂。
山梨百名山の山頂標識。
山頂はまだ賑わっていた。
ボーコン沢の頭方面にのびる稜線。
鳳凰三山
富士山。
北西側の眺望。
仙丈ケ岳。
甲斐駒ヶ岳。
八ヶ岳。
登ってきた尾根。大樺沢や広河原も見下ろせる。
広河原。
南側の眺望。
間ノ岳拡大。
中央アルプス。
木曾駒ヶ岳とその奥に御嶽山。
空木岳や南駒ケ岳。
恵那山。
乗鞍岳。
槍穂高連峰も見えた。
東側には甲府の街。
左俣コースを見下ろす。雪渓脇の登山道が見えた。
地蔵岳の奥には金峰山など奥秩父の山々。
肩ノ小屋方面に下る。
両俣小屋分岐。
肩ノ小屋に向けて岩場の急坂を下る。
肩ノ小屋。奥に見える北岳は北岳山荘から見上げた感じとまた違った趣。
小太郎尾根の先には甲斐駒ヶ岳。
小太郎尾根分岐に向けて初めは岩場を下るがすぐにトラバース道に。
小太郎尾根分岐。
分岐から見た小太郎尾根。
振り返って北岳山頂。降りてきたトラバース道が綺麗に見える。
ボーコン沢の頭の奥に富士山。
富士山拡大。
登って来た嶺朋尾根。こうしてみると結構急な尾根。
お花畑の中を下っていく。
斜面のお花畑。
大樺沢二岐方面との分岐。
保護策の脇を通る。
草スベリを見上げる。
奥に見える白根御池に向けて急斜面を下っていく。
白根御池。
ボーコン沢の頭方面を見上げる。
白根御池小屋。奥には北岳山頂が見える。
嶺朋尾根。
登山道脇に鹿の頭蓋骨があった。
橋を渡ったところにある分岐に戻ってきた。朝は左にむかった。
橋のたもとにあった案内板。嶺朋尾根の表示は無いが、ちょうど白っぽくなっている所を登った。
広河原でザックを置いてバス待ち。