活動データ
タイム
05:48
距離
15.5km
のぼり
1234m
くだり
1295m
活動詳細
すべて見る正丸駅から正丸峠へ、そこから北上し丸山から金昌寺まで、15.3kmほどゆるゆると歩いてきました。 仕事が忙しかったこともあり、あまり無理せず「ゆったり歩けるコースがいいな」と思いかねてから気になっていた「正丸峠の北側」へと向かいました。実際は思ったより起伏があり、岩場があり、雪も降り、イノシシ2頭とすれ違うという、なかなかに面白いコースでした。 ■正丸峠でハローと挨拶 前回の会社登山部と同じく、遅めの9:30に正丸駅を出発です。 駅には伊豆ヶ岳に向かうと思われる大勢の方がいました。駅前の売店も珍しく空いており(いつも閉まってますよね?)、何人かの人が食糧などを購入していました。 まずはウォーミングアップ代わりのアスファルト道路を20分くらい歩きます。 2週間前も通ったのでさくさく進みます。しばらくすると、伊豆ヶ岳への分岐点に。私以外の10名くらいの方はみな伊豆ヶ岳方面のようで登山口で上着を脱いています。だいぶ温かくなりました。私は一人、正丸峠口へと更に進みます。 正丸峠への道は枯れた渓谷沿いを歩いていきます。足元はちょっとだけ岩場でざれています。 『夏場は涼しそうだなぁ。この道は家族で行くとトイレも有るしいいかも』と思いつつ先へと進みます。暫く歩くといつもの汗かき症候群発症です。冬場なのにTシャツで歩くという欧米風ストロングスタイルでガシガシ進んでいきます。途中、老夫婦とスレ違ったときには『ハロー』って挨拶しようかと思いました(一瞬だけね)。 そして、登山口から46分で正丸峠へと到着です。 ツーリングの聖地、正丸峠には立派な売店があります。眺めもなかなかグッド。 トイレも有り水も食べ物も売っているので、ここでいろいろな準備も可能です。 2年くらい前に同じコースで登ったときには、夏場で暑かったこともあり、この時点でヘロヘロになっていました。成長したなぁ自分。 10年前ゴルフにハマっていた際、スコアに意識が向き始めてしまってから急に楽しめなくなってしまいました(途中でミスすると一気にやる気が無くなるというゴルフあるあるw)。登山もタイムトライアルを意識すると同じようになってしまうのではないかと思い、意識的に同じコースを避けていたのですが、流石に年単位の経験を積んだ今、身についた体力を確認する意味でも、ちょっとは同じコースを通ってもいいかもしれません。 そういえば、会社の健康診断で「所感」部分の「肥満」という項目がC→C→Aへと劇的に改善しました(恥ずかしながら^^;)。 登山最高!2019も頑張るぞ!そう思いつつ北上開始です。 ■意外のバラエティに富む尾根道 売店の先の方に登山口があります。 階段を登り眺めの坂を登るとすぐに正丸山へとたどり着きます。途中、ベンチがたくさんあるので大勢でランチを食べるにはとてもいいかもしれません。眺めもなかなかいいです。 さらに2分歩くとすぐに川越山へと着きます。 山頂には何もありませんので、すぐに次へと進みます。そこからは意外にも結構な起伏が続きます。特に川越山の次にある「名もなきピークからの下り」階段は途中で崩落しておりロープが2本垂れており、雨の日は注意が必要そうです。トレランのお兄さん二人組が「うぉーなんだよこれー」と大盛り上がりするくらいの難易度だと思ってください(まだ盛り上がれるレベルなので安心してください的な)。 そんなぬるっとした起伏ある道を暫く歩くと虚空蔵峠に差し掛かります。 ここには立派な東屋があり一旦道路に合流します。靴紐を整えさくさく進みます。すぐに登山道に入り名もなきピークを巻いていくのですが『なんか物足りなくねー』という悪い癖が。 『直進したらどうなるんだろう?』 等高線を見ると大した標高差はなさそうなので、まっすぐ尾根沿いを登ってみることにしました。 思い出すなぁ、秘境魔境シリーズ。別名、2018夏の青春シリーズ(笑) ・秩父「秘境・魔境シリーズ」全4部作はこちら https://yamap.com/tags/33182/activities まだ手付かずのフカフカの落ち葉を踏みしめながら直登していきます。すぐにピーク(867m)に着きました。山頂は平らに広く開けており、一面に落ち葉が積もっています。倒木などを乗り越えしばらく真っ直ぐ歩くと、すぐに登山道に合流しました。合流地点には「二子山」と小さな標識が。名前がついていたんですね。ちょっとうれしくなりました。 そこから左に曲がり秩父越生街道と平行して通っている登山道を歩いていきます。 道路沿いに有る登山道は歩道感覚で大したことがない、と漠然と思いがちですが、ここが結構な「岩場」になっています。大持山から小持山あたりの尾根道と同じような感じです。途中にある「カバ岳」というユーモラスな標識を写真に収めながら、ヨイショヨイショと進んでいきます。飽きなくていいね。 ■カップラーメンを食べながらパラグライダー鑑賞 そして、大野峠についたときに程よいお昼の時間になっていたので、前回丸山登山をした時にチェックしていた「パラグライダー発進地」という場所でレジャーシートを敷いてカップラーメンを食べることにしました。 ・2018年6月:秩父丸山ハイキング https://yamap.com/activities/2466028 半年前に歩いたときには誰もいなかったので、もう廃止されているのかと思い、大きなレジャーシートを広げくつろいでいたところ、3名のおじさんが大きな荷物を抱えて登ってきました。そして何やら広げ始めています。 『パラグライダーですか?何キロくらい有るんですか?』 「そうです。すこしお騒がせしますね。これは15、6kgくらいですかね」 『一日何回くらい飛ぶんですか?』 「晴れている日は木が温まって上昇気流が起こるんですよ。それがあのあたりにあってね、それを利用すると何時間でもずっと飛び続けられるんですよ。4時間でも5時間でも」 一番年上の「先生」と呼ばれているおじさんが説明してくれました。 そうしたところ、私の手元を見て一言。 「お、カップラーメン。満腹ですね」 『え、あ、はい。お腹いっぱいです』 ずいぶん少食な人だと思われたんだなあ。なんでだろう、これはやはり『所感Aの効果だな!』と思っていたら、二人目の方がまた。 「カップラーメン、朝ドラですね」 なるほど。満腹ってまんぷくのことね、とようやく理解。ちきしょー。 『ええ、そうなんです!』一人目の方への返事も兼ねて大声2倍で回答しました。朝ドラって日清のカップラーメンの話なんですね。どうりでクラシカルなカップラーメンがスーパー(まいばすけっと)の棚にずらっと並んでいると思いました。 そうこうしているうちに、一人目の人が真っ白なパラグライダーとともに、さくっと空へと飛んでいきました。あんなに簡単に飛んでしまうんですね。 そして先生と呼ばれる二人目の方が準備を。今度は風をつかむタイミングが合わなかったのか、3回目のチャレンジで空へ。そして最後の方も虹色のカラフルなパラグライダーで飛び立ちました。 『ほえー』 そして丸山へと進みます。 一度通った道はさくさくすすめるものです。あっという間に丸山山頂に着きました。相変わらずの白亜のお城を『??』と見ながら素通りします。 ■雪とイノシシと私 なんとなく空模様が怪しくなってきたところで、今度は謎の建造物に出会います。 大きなキノコが4つ生えているような形です。近寄っていみるとまったく誰もいません。看板には「県民の森 学習展示館」という文字が。そして、一つだけ扉が開いているキノコがあります。展示館の入り口のようです。 おそるおそる入り口に近づいてみると。。。 「バタン!」 『うおー 思わず声が出てしまいました。私、結構冷静な方で驚いて声をだすことなんてめったに無いのですが、久しぶりに声出ました(笑)。一瞬間を置いて館内の電気がつき始めました。 なんだか「やばい」と怖くなってしまい、何かに捕まる前に先へと進むことにしました。逃げろー キノコの後ろ側に「札所4番金昌寺」という標識がありました。 標識に従いスタスタと進んでいきます。ここからは地図を見る限りはさほどの急登はなく平和な道筋が続いています。とは言え、空がだいぶ曇ってきました。 ふんふんふん、と気分良く歩いていると、なんと雪が降ってきました。そしてそれなりの強風も吹いてきました。慌てて撥水効果のあるモンベルのウィンドブレーカーを羽織、先へと急ぎます。雨や雪に降られたのは久しぶりです。特に冬の雨や雪は初体験かもしれません。風が加わると寒くて精神が削られますね(涙)。逃げろー そうして一時間くらいでしょうか、いつの間には雪は止み、秩父の町並みが遠くに見える位置まで下山してきました。 『雪には振られたけど、まあいい感じの山行だったな〜』 (左側から唐突に) 「どどどどぉー」 『うおー(心の中で大声で)』 なんと目の前を2頭のイノシシが戯れながら横切って行きました。本当にどどどと音が聞こえます。 『まじかー』 流石に一瞬体が硬直しました。そしてすぐにストックを握り直し、イノシシとは反対側の斜面をよじ登ります。すると、今一度大きな音がしイノシシがこちらに向きなおります。一瞬目が会いました。永遠より長い1秒が流れ、彼らは右側の斜面へと去っていきました。 足早に先へ進むと、そこから500mくらいで防護ネットがあり、紐を解いて向こう側に移動します。しっかりドアと紐を締めて一息着きました。 いやー、驚いた。ほんと、驚いた。なにもなくてよかった^^; ■鹿、猿、熊、猪、コンプリート! これで、鹿、猿、熊(らしき影)、猪とおおよそコンプリートできました。後はヒルとか? ちなみに、今回は熊鈴代わりに小型スピーカーで音楽を流しながら歩いていたのですが、あんまり関係ないんですかね。もしくはそれが有るからこそ向かってこなかったのかな。 そこから金昌寺へと下り、先程の無事のお礼を伝え、バス停へと向かうのでした。 ちなみに秩父札所とはこちら。 ーーー 秩父三十四箇所(ちちぶさんじゅうよんかしょ)とは、埼玉県秩父地方にある34か所の観音霊場のこと。ここを巡ることを、秩父札所巡りという。 西国三十三所、坂東三十三箇所と併せて日本百観音といい、その結願寺は秩父三十四箇所の三十四番水潜寺。結願したら、長野市の善光寺に参るのが慣例となっている。 ーーー 他に33も有るらしい。面白いですね。 西武秩父駅行のバスを待っていると、一人登山人のおじさんが。話をすると「10年ぶりに丸山に登ったんですよ。このバス停の向かいにある温泉宿の温泉がとてもよくて、そこに入ってきました」と。なんでも温泉が肌にあうと言っていました。時間があったら、そこも試してみたかったなぁと思います。ご興味有る方はぜひ言ってみてください。 そして、私のかかりつけ温泉となりつつ有る祭りの湯にはいり、帰途へとつくのでした。 いやー、驚いた。本当に驚いた。今回はそれだけです。以上^^;
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