布引山・鹿島槍ヶ岳(南峰)・鹿島槍ヶ岳(北峰)

2024.06.22(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 58
休憩時間
46
距離
19.1 km
のぼり / くだり
2206 / 2205 m
1 54
1 11
5
26
23
50
1

活動詳細

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折り畳み自転車を貰ったので、アプローチに林道のある山を探す。 金曜夜半に大谷原駐車場に着くと鹿しかいない。トイレは清潔でペーパーが三角に折ってあった。仮眠を取り空が明るくなってから自転車で出発するが、径の小さいタイヤは凹凸に弱く坂道も登れない。結局登山口まで押して歩いた。 赤岩尾根は急登だが手入れが行き届いていて歩き易い。シュークリームを食べなかったのでお腹ももたれず、先週より快調に登っていく。 高千穂平で木立を抜け、双耳峰が姿を見せる。崩落地のガレと残雪のトラバースを慎重に越えて、冷乗越の稜線に上がると正面に立山連峰。 風が涼しい。 準備中の冷池山荘から少し行くとテント場がある。トイレに戻るには遠いが、立山連峰の眺望が素晴らしい。 布引山、南峰へと気持ちの良い縦走路を歩いていく。群生するチングルマやイワカガミが花盛り。南峰から吊り尾根へは崖を下るが、手がかり足がかりとなる岩があり、気を付ければ見た目ほど下り辛くはなかった。 北峰からは巨大な五竜岳とそこへ連なる八峰キレット、小さなクサビのようなキレット小屋が見える。何て風景だろう。他に誰もいないので少し休憩して、このまま進みたい気持ちをなだめる。今日も夕方には帰宅したい。僕にはそういう縛りがあった方がいいんだと思う。さて帰ろう。 冷乗越から赤岩尾根に入る。 基本的に全ての登山道には人の手が入っており、その塩梅にセンスが出る。 僕にとって北アルプスは挑戦的。ここに来たってことはこれくらい越えられるだろ?と言われているような気がする。一瞬怯むが、取り掛かると何とか越えられて、ほらなと笑われる。 この尾根にも同じ雰囲気は感じるが、鉄の階段に結び目を作ったロープが添えられていたりと、歩く人の目線で整備されていることが伺える。 ふと、平らな石が歩幅に並んで階段状になっている所の多いことに気付く。土が削れて露出したにしては親切過ぎる。見ると一番下には杭が打たれており、それらは周囲の雰囲気を壊さないよう巧妙に配置されたものだった。 深田久弥がこの山の美しさを粋と評していたが、この尾根の整備は正に粋だった。 「 大ざっぱに山を見る人には見落とされがちな謙遜な存在であるが、 一たんその良さがわかると、 もう好きで堪らなくなる」 そういう登山道だった。 滝裏のトンネルを抜け、長い長い下り坂を一人きりブレーキいっぱい握りしめて、ゆっくりゆっくり下っていった。

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