活動データ
タイム
33:40
距離
93.6km
のぼり
2812m
くだり
2828m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るくそ長い備忘録なので、余程の好き物か、お遍路以外は読まなくていいよ、時間の無駄だから 野良お遍路で基本野宿 野垂れポイント知りたい方は参考にどうぞ(^^) ⬛︎梅雨の信越四国遠征 九日目(讃岐編) アホのタッくんのせいで一睡もできずドブのように澱んだ意識で和歌山を出立 リチャードは途中でベッドへ行かせたので運転 大阪、神戸の湾岸線を抜け、明石から淡路島を渡り、四国 in 車で寝たので淡路島からは運転を変わる 夜、高松入り リチャードのお婆の家に到達 荷物を搬入 今回の主目的は達成 近所の仏生山温泉へ この温泉がまた非常に良い しかも文化的側面の強い高松、篦棒にお洒落で意識高高 冷泉↔︎沸かし泉パターンだが薄ら白濁りで滑りが非常に強い 冷泉が人肌くらいでいつまでも浸かっていられる スーパーで貝出汁た地物の刺身で夕餉 リチャードの父上(某一流企業のエリート)もリモートワークで来ており、楽しい宴 ⬛︎梅雨の信越四国遠征 十日目(阿波編) お遍路 初日 朝、高松を出立 リチャードは高知のダチに会いに行くという ワシはと言えば、山ちゃんとリチャードに、男ならお遍路をやらずに逃げてはイカン、煩悩の塊過ぎるので自分を見詰め直せ、カワイイお姉ちゃんお遍路との出会いが必ずある、など散々煽られ、何の前知識も心の準備もないまま強制お遍路をさせられるハメに なんでや!小僧たちはワシをオモチャにして面白がっておる 悪い奴等だ そんな言うならお前らもやれや! ★ 一番札所の霊山寺 そんなこんなで十四時にここで置き去りにされる 編笠だけ購い、にわか仕立てのお遍路姿 テン泊装備の重いザックを背負い途方に暮れる 致し方無くお遍路開始 流石一大霊場、立派な寺である 1.5km ここまでは国道沿いのロードを歩く ここは近い ピーカンの晴れ空 暑いがまだ元気 ★二番札所 極楽寺 展けた田園の中にある明るいお寺 車お遍路の人たちが続々と参りに来ている 2.9km 国道から一本裏の旧道へ 田圃や民家が偏在する牧歌的な田舎道 なかなか良いが距離が伸びてくる 夕方だというのに容赦なく照り付ける陽射し 滝のような汗が止まらない ★三番札所 金泉寺 平野の寺 朱塗りの多宝塔や八角堂、山門が印象的 5.1km 遠い…… 暑熱の中、歩いても歩いても辿り着かない 途中、里山の森の中を歩く昔遍路道も出てくる 森の中は木陰で涼しく地面も土で足が楽だ 往時の道行きを偲ばせる味わい深い風景で心に沁みる 大日寺は山裾なので少し登る ★四番札所 大日寺 着いた時には17:30を回り、山門は閉まっていた しかし裏に回ると庭仕事の人がいて、裏の通用口が開いていてお詣りさせてもらえた 2.0km 日も暮れてだいぶ涼しくなったが歩き続けていると汗は止まらぬ 2km程度だと短くすら感じるようになってくる ★五番札所 地蔵寺 ここは数あるお寺の中でも印象に残る名刹であった 遍路道的に裏から入る 広大な敷地は緩やかな山裾に沿って三段の段上になっている 一番上の段には芝生が敷き詰められお約束の大師堂、薬師堂、弥勒堂が建ち並ぶ 戦没慰霊者の忠魂碑のある二段目へと降り、一番下へ下りると各種お堂、八角堂、本堂がぐるりと囲む 残念ながら本堂は補修工事中で全貌を拝めなかったが、誰もいない深とした薄暗いお寺でお参りを済ませた 5.3km ここがまた長い 道中、町場でいい顔貌のお爺に声をかけられる 広い敷地にお遍路小屋があり、泊まっていけと勧めてくれる まだ先を急ぐので丁重にお断りしたが、今後も各所でお接待の温かいもてなしを受けることとなる ★六番札所 安楽寺 もうここからはブラック真っ暗 ここも立派なお寺である 瀟洒な宿坊があり車お遍路のセレブお遍路が投宿してゆっくりしている姿が見える 温泉まであるようだ まるで高級旅館のようだな ワシのような野良お遍路には縁のない世界である 1.4km まあ近い、日も落ち暑気もだいぶ和らぎ楽になった ★七番札所 十楽寺 ここも立派な宿坊がある 後で知ったのだが、ここは山門の二階に野良寝をさせてくれるようだ ここに泊まらせてもらっても良かったかな 4.2km 一先ず本日はここで打ち止め 八番の手前まで夜道を歩き、土成IC近くの日帰り温泉、御所の郷で尋常ではない汗を洗い流す サウナもやる 入浴中、フロントで充電もさせていただけた 少し歩き、ファミマで夕餉 イートインがある有難い 食事を済ませ、本日のお宿、土成遍路小屋に転がり込む 非常に綺麗なトイレと駐車場併設で、三木首相邸(生家)の跡地 ベンチは寝られる形状ではないので床にタイベックシート、エアマット、シュラフを敷き就寝 蝶常念用に持参した#3なのでシュラフに潜ると暑くて寝られぬ シュラフから出ると蚊の猛攻を受けて寝られぬ これには閉口 結局ぐっすり眠れたのは二時間程度 顔から何から鬼のように蚊に刺された 野垂れお遍路には蚊取り線香が必須である ⬛︎梅雨の信越四国遠征 十一日目(阿波編) お遍路 二日目 ★八番札所 熊谷寺 おはようモーニング 日が登りクソ暑くならぬうち五時前に出立 ここも山裾に沿って広大な敷地に多宝塔、山門、本堂、鐘楼、大師堂と緩やかに登りながら登拝する感じ 早朝の清冽な空気の中の参拝に心が洗われる 2.4km 五時半、早くも日が出てしまう 一旦平地に降り、遮るもののない水田の道を歩く まだ早朝だというのにジリジリと照り付ける陽射しに肌が焦げる ★九番札所 法輪寺 平野の開けたお寺 本堂の祭壇にミニチュアの草鞋が大量に奉納されている 草鞋供養の寺か 秩父の関八州のお寺にも草鞋寺があったな 確か牛頭天王を祀った珍しい寺だったように記憶している 4.0km 暑い…暑い… これはマズい 滝汗が止めどなく噴き出す また山側に登って行く ★十番札所 切幡寺 流石キリ番十番のお寺、参道に旅籠など建ち並び賑やかな雰囲気 山門を潜り山肌を150上げる 重いザックはデポしていく 苔むした石段を黙々と登る 山腹に立派なお堂群が建ち並ぶが、なんといっても一番上に鎮座する重要文化財の大塔は必見である 慶長12(1607)年、豊臣秀頼が大阪、住吉大社神宮寺再興時に東西二基の塔を建立 明治初頭の神仏判然令により神宮寺が廃寺 切幡寺が西塔を買い受け移築された 安土桃山時代の特徴が見受けられ、現存する唯一の二重方行塔婆として大変貴重である 9.6km そしてここからが地獄の始まり 開けた田園地帯のロードを延々と歩き続ける 暴力的な陽射し 肩に食い込む重い荷物 全部、太陽のせいだ 異邦人のムルソーの気持ちも分かるというものだ 吉野川を渡る 中洲とは思えぬ果てし無く広大な中洲 歩いても歩いても彼岸に着かぬ あまりの暑熱に意識が朦朧としてくる 這々の体で対岸に渡り、一度お遍路道を外れてコーナンで蚊取線香を購う コーラをガブ飲みする また汗が猛烈に噴き出す ここからも長い ヨレヨレで十一番まで辿り着く お宿イレブンのお爺が遍路道に詳しいということで野垂れ場所などを聞きに行く この日このまま一気に難所の焼山寺越えをやってしまおうと考えていたが、万が一、深い山中で野垂れポイントがなかったらマズい もう昼前だ やはり今日はイレブンで身体を休め、翌朝早くに出よう シャワーを浴びて午睡 夕方涼しくなってからドヤのチャリで街に降り、温泉に浸かりサウナをやってスーパーで貝出汁 一人呑み 寝る ⬛︎梅雨の信越四国遠征 十二日目(阿波編) お遍路 三日目 ★十一番札所 藤井寺 早朝五時過ぎにサクッと詣でる 清流沿いの山寺 立派な藤棚があり、花の季節には見事な藤を愛でることができるであろう 藤井寺の奥から遍路道が続き、登攀開始 渓流沿いにお手軽八十八箇所の小さなお堂が並び、山道へと続く 11.9km お遍路三大難所のひとつ、焼山寺越えスタート へんろころがしと呼ばれる急登が繰り返し何度も出現する ガチの登山道 たまに林道に出てロード歩きもあるが、基本山登り 大きく山場が三つあり、先ずは600上げ→150下げ→250登り返し→400下げ→300登り返し そして焼山寺に到達してそこからは500下げ→玉が峠越えで250登り返し→400下げ 藤井寺から見上げる手前の山陵に登り上げ、その奥に綾なす別の山陵に強烈なUP downを繰り返しながら越えて行くハードな道 気合いで一気に焼山寺まで登り詰める ★十二番札所 焼山寺 昼前に到達 五時間二十分かかった ノーマルで六時間、超健脚で四時間と云われる まあ食糧や水も昨晩多めに積んで15kgくらいはある重いテン泊装備だからな、こんなものだろう 山上に建ち並ぶ立派なお寺 杉の巨木が境内に林立し、参道には大御所の石仏が立ち並ぶ 車でも来られるので、これだけ辛苦の思いで到着しても涼しい顔の参拝者が多数いてこれでご利益に差はあるのだろうか?などと邪なことが頭を過ってしまう 煩悩滅却 22km 本当にキツいのは実はここからである 先述したように500下げ→玉が峠越えで250登り返し(マジ超絶ツラい)→そこからダラダラとロードを400下げ 果てしなく長い降りロードが永遠に終わらず足裏が異様に痛む疲れる 脚も棒のようになり気絶しそうだ この日は薄曇りで熱暑は前日までよりマシだが標高は低く強度は強いので滝汗噴き出し続け体力も激的に奪われる 結局、この日の累計標高は2000を越え、距離は33kmに及ぶ 山民でなければ無理だろコレ 夕方、ボロボロの身体を引き摺り高瀬休憩所に到着 鮎喰川で行水し汗を流し、近所のとても親切なお母さんにお接待で有難い冷えたビールと夕餉をいただき、感謝の念に包まれながら眠る ⬛︎梅雨の信越四国遠征 十三日目(阿波編) お遍路 四日目 野垂れした東屋から6km、鮎喰川沿いのロードを歩く 夜半降り出した雨は予報より止むのが早まり、止み待ちして十時半にスタート ★十三番札所 大日寺 もう街は近い 敷地が狭くなってくる コンパクトに纏まったお堂をサッと参る 2.5km 鮎喰川を対岸に渡り、程近く ★十四番札所 常楽寺 大きな池の畔にある小高い丘のお寺 境内の中、本堂の手前に自然岩石がゴリゴリと露出しているのが印象的 1.0km しばし歩き、常楽寺の奥之院の裏から抜ける箇所が分かりづらいので注意 次へはすぐに着く 薄曇りだが歩くとやはり暑い 汗が止まらぬ ★十五番札所 国分寺 用水路沿いにある非常に枯淡であっさりしたシンプルな境内 当時のものかと思いきや、天正の兵火で長宗我部元親に焼き払われ、長らく荒廃していたが寛保元年に蜂須賀家の命により再興 そらそうだよね 四国の霊場はあちこち長宗我部元親に焼き払われているパターンが 元は現在の数倍の規模を誇る大寺院だったようだ 2.0km 田園を抜け住宅が増え、かなり町場感が強くなる 遍路に声をかけてくる人も殆どいなくなる ★十六番札所 観音寺 今までで一番小さなお寺 足早にお参り 2.9km JR徳島線を越えて完全な街の中へ突入 交通量も多いので注意 ★十七番札所 井戸寺 今回のショートお遍路最後の寺である ここは街中にしては境内もそこそこ広い 濁った水で生活していた民を憐れみ、大師様が錫杖で一夜にして井戸を掘ったという その井戸水が百円で買える リチャードが働き者になりますように、と願を掛けて霊水を購い土産とした 2.0km 井戸寺からJR徳島線の府中駅まで歩きで戻る 最後の巡礼が終わった瞬間に雲が晴れ太陽が姿を表す 何か象徴的な感じがして神々しい気分になるが、歩くと猛暑で死ぬほどツラい やめてくれーー泣泣泣 駅目の前の踏切で電車が行ってしまう泣 一時間に二本 少なっっっ汗汗汗 高知で遊び呆けているリチャードが本当は昨日迎えに来てくれるはずだったのだが、高知があまりにも楽しすぎるので、お前も是非遊びに来いと言う 致し方なく遍路を終えると息つく暇もなく高知に向かわなければならぬ羽目に しかも今晩、播磨屋橋の繁華街に繰り出して呑もうと誘ってくる むむむむーー鰹のタタキで酒を呑んだ暮れて遊びまくりたい!!(煩悩) しかも結局カワイイお姉ちゃんお遍路なぞ人っこ一人おらぬではないか!騙された!馬鹿者が!! と言う訳で徳島から高知行きの高速バスで向かう胸算用だったのだが、次の電車では高速バスに間に合わぬ!!偶然インドネシアンアベックを送りに来たタクシーのお爺を取っ捕まえ徳島駅に走らせる 発車二分前に到着 猛ダッシュで駆け込みなんとかギリセーフ 危ねぇ危ねぇ 高速バスで二時間半、土佐の播磨屋橋に降り立つ 人が行き交い活気に満ち溢れた大都会である 気分は浦島太郎 よしゃぁ!遊ぶぞ!!
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