活動データ
タイム
16:00
距離
36.9km
のぼり
2764m
くだり
2780m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るJR比叡山坂本駅から日吉大社、八王子山、三石岳、横川、横高山、大比叡、根本中堂を経て、宿坊延暦寺会館に宿泊。翌日、天台宗の「千日回峰行」の「無動寺回峰コース」を歩いた後、きらら坂を経て修学院駅まで歩いたので、その様子を紹介します。 1.山行目的: ①天台宗の修行「千日回峰行」の無動寺回峰コースを歩く ②「千日回峰行」コース沿いの山頂に上る 2.標高: 八王子山(381m) 三石岳(675m) 横高山(釈迦ケ岳)(767m) 大比叡(848m) 3.期日: 2019年3月4日(月)~6日(水) 4.パーティ: 単独 5.装備: YAMAP コンパス、雨ガッパ、ザックカバー、スパッツ、冬山用帽子、傘、杖、その他 6.食料: むすび、キャラメル、パン、水(1リットル) 7.コースタイム 3月4日(月)小雨 広島駅(6:00発)===(8:12着)JR比叡山坂本駅(8:30発)・・・(8:42着)生源寺・・・(8:49)日吉大社・・・(9:26)八王子山・・・(10:25)三石岳・・・(11:15)元三大師堂・・・(12:38)横高山(釈迦ケ岳)・・・(12:57)玉体杉・・・(13:40)釈迦堂・・・(14:42)大比叡・・・(15:54)根本中堂・・・(16:00)延暦寺会館(泊) 歩行時間:7時間30分 3月5日(火)晴れ 延暦寺会館(8:15発)・・・(8:42)無動寺明王堂・・・(10:09)生源寺・・・日吉大社(10:21)・・・(10:57)八王子山・・・(12:30)元三大師堂・・・(12:46)横川中堂・・・(13:33)玉体杉・・・(14:12)釈迦堂・・・(15:00)ケーブルひえい・・・(16:20)きらら坂登山口・・・(16:53)修学院駅ーーー清水五条・・・(18:01着)聞法会館(泊) 歩行時間:9時間 3月6日(水) くもりのち雨 聞法会館・・・京都駅===広島駅 8.YAMAPの記録: 活動時間:16時間02分+アルファ(一時電源がOFFになっていた) 活動距離:37.1km(2日の合計) 9.行動概要 3月4日(月)小雨 今日は、JR坂本駅から、生源寺、日吉大社、八王子山、三石岳、横高山、大比叡、延暦寺会館までを歩く。 (1)比叡山坂本駅から日吉大社 広島始発の1番の新幹線に乗車。京都から在来線(湖西線)に乗り換え、比叡山坂本駅で下車。小雨が降っていた。雨ガッパ、ザックカバー、スパッツを装着し、傘をさして、日吉大社をめざして歩く。このコースは昨年歩いていたので、安心して歩けた。途中、伝教大師最澄(767-822)が開山されたとされる、生源寺がある。ここには、「開山伝教大師御生誕地」の碑がある。寺の中には、最澄の産湯といわれる「古井戸」がある。 生源寺からさらに進むと、鳥居が二つそびえている。この鳥居を過ぎると、受付があり、ここで、参拝者は300円の参拝料を支払う。登山者は無料とのことであるが、さい銭を入れる箱がちゃんと用意されている。私も、文化財保護のため、さい銭を出した。 (2)日吉大社から八王子山、三石岳、横川元三大師堂 東本宮の前をとおり、階段を上っていくと、自動車が通れるくらいの幅広い山道に出る。この坂道はだらだらしているが、結構きつい。八王子山のすぐ下に、奥宮と呼ばれているところに、牛尾宮と三宮宮がある。ここから琵琶湖の景色が良い。しかし、今日ははっきりしなかった。二つの宮の奥に、金大巖(こがねのおおいわ)があり、そのそばの山道を上っていくと、八王子山である。山頂には、八王子山を示す岩が重ねられていた。 ここは、山の手入れが良くされていて、見晴らしは良い。 八王子山から尾根筋を通って行くと、高圧線の鉄塔に出会う。ここからは、歩きやすい登山道である。勾配もきつくなく、快調に歩くことができた。 さらに進んで行くと、林道に出る。この林道を進んでも良いが、細い山道を進む。脇道の林道もあるので、道路がしっかりしたと思われる道を進んで行くと良い。 今回は、三石岳に寄り道をする。昨年は、5万分の1の地図を使用していたので、三石岳の山頂に行くのに苦労した。今回は、YAMAPを使用しているので、現在地点が確認できたので林道から三石岳への入口も間違うことがなかった。 三石岳の登山口からは急坂である。また、昨年の台風によると思われる倒木があった。この山にはシカによる被害が発生するのか、防止用のネットが設置されている。急坂を進んで行くと、山頂は間もなくである。山頂の標識がある。山頂から、稜線を進んで行くと、林道にでる。 YAMAPに従って行くと、滋賀医大霊安墓地、恵心僧都の墓所、日本生命慰霊宝塔、恵心堂、元三大師堂のある横川地域に出る。今までは山中の歩きであったが、多少は賑やかになる。しかし、今日は月曜日、天気も小雨模様のため、参拝者は少ない。 元三大師堂の近くには、比叡山行院といって、僧侶の修行道場がある。ここは立入禁止である。元三大師堂はおみくじの発祥の地であるとの石碑がある。 (3)横川から横高山、玉体杉、大比叡山頂 横川の元三大師堂から横川中堂による。ここには残雪があった。さらに進むと、居士林(こじりん)といって、一般の人を対象に修行体験所があったが、昨年の台風で、崩壊したため、取り壊しが行われていた。 横川の駐車場からは、東海道自然歩道の山道を歩く。階段が設置されており、歩きやすい状態であった。途中、横高山(釈迦ケ岳)を往復する。急坂であり、山崩れにより滑りやすくなっていたので、慎重に歩いた。 さらに進むと、千日回峰行者が腰を下ろして休むと言われている、玉体杉のある場所に出る。ここには、石材で作られている椅子がある。京都方面が良く見える。私もここで、水と食料を補給した。 玉体杉からの道は峰道と呼ばれており、歩きやすかった。山道を進んで行くと、西塔地域に出る。ここには、釈迦堂があり多くの参拝者でにぎあうことであろう。しかし、今日は天候も悪く、参拝者は少なかった。そのため、登山者としては、遠慮なく歩くことができた。 さらに進むと、伝教大師(最澄)の御廟である、浄土院である。人もまばらで静かであった。 次は、東塔地域である。阿弥陀堂があり、そとから眺めた後、最高峰の比叡山に向かう。杉林の中の急坂な山道を上って行くと、テレビ塔があり、そこを抜けると、小高いところが山頂であり、三角点がある。山頂付近では、杉の間伐が行われていた。 (4)大比叡山から東海道自然歩道を歩いて延暦寺会館 山頂から阿弥陀堂に下りずに、東海道自然歩道を下っていった。急坂で滑りやすかった。自動車道の手前の山中には多くの墓があった。大きな墓石であり、ここまで運びあげて完成させた昔の人の偉大さに感心した。山を下りると、自動車道を歩き、時間があったので、無動寺参道の入口まで歩いた。 そこから、駐車場を通過してから根本中堂に寄る。現在、大改装を行っている。ここから延暦寺会館はすぐである。 3月5日(火)晴れ 今日は、千日回峰行の「無動寺回峰コース」を歩く。 その後、きらら坂を経て修学院駅まで歩く。 (1)延暦寺会館から無動寺道 宿坊を8時15分に出発。 無動寺参道の石柱を通過。道端に「*閼伽井(あかい)」がある。*千日回峰の「堂入り」の間、行者がお供え用の水を汲みにくる所をいう。 参道を歩いていたら、僧侶の方がほうきと熊手で参道をきれいにしていた。その方は、3月28日から回峰行に入るとのことでした。これまで、10年間小僧での修行の後、100日回峰行が許可されたとのことでした。 さらに進むと、弁天堂の表示があるが、ここは通過し、無動寺 明王堂による。この庭はきれいに熊手の目が入っていた。さい銭を出し、写真を撮った後、階段を下って行った。 次は、大乗院である。ここは浄土真宗の開祖である、親鸞聖人がご修行された跡であるとの石碑がある。 さらに下って行くと、柵があり、ケモノが入らないように、扉をしっかり閉めて下さい。との注意書きがあった。ここからが山道の下り坂である。途中、昨年の台風によると思われる、木が倒れ、谷を横切る登山道が崩壊していた。すでにう回路が出来ていたので、支障はなかった。 道中、石仏がところどころにある。また、紀貫之の墓の分岐を通過。どんどん下って行き、自動車道に出る。 千日回峰行の「無動寺回峰コース」にあるように、日吉東照宮を左にみて、自動車道路を横断し、伝教大師の御生誕の生源寺に向かう。 生源寺から先は、昨日歩いたコースである。日吉大社の参拝料受付所でさい銭を出した。 天気は良かった。日吉大社東本宮を後にして、牛尾宮と三宮宮の奥宮に行く山道と階段の道を息を切らしながら歩いて行った。途中、カナダからきた二人の老夫婦と挨拶を交わした。 奥宮から琵琶湖畔を眺めてから八王子山頂に向かう。山頂には誰もいなかった。 八王子山から、行者道を歩いた。(三石岳、横高山と大比叡は行かなかった) 自動車道の上にかかっている橋を渡ると、根本中堂方面とケーブルひえい駅方面の分岐点である。今日は、ケーブルひえい方面に向かい下山路を歩く。 ケーブルは冬季間は運休である。ケーブルひえい駅の広場から、ケーブル沿いの道を下る。少し荒れているので慎重に下る。 杉林の中に入ると、昨年の台風によると思われる大量の倒木があった。この倒木は登山道にかかっていたが、すでに伐採されていたので、通行には支障がなかった。倒木は谷に沿って、下から上部に向かって、全数倒れていた。 さらに、下って行くと、やはり、谷の中の杉が大量に倒れていて、通行止めのルートがあった。 そして、「きらら坂」にさしかかると、この坂は、V字型に侵食された道であったが、昨年の台風の影響で、倒木が谷を埋めており、通行ができなかった。 その谷道のそばに尾根道があり、この道は、台風の影響は受けてなく、また、少しばかり手入れがされていたのであろうか、安心して下山することができた。 さらに、下って行くと、ワイヤーを張って倒木処理が行われていた。 尾根道を下りきると、水路があったので手を洗って、ひと呼吸をした。ここからは、自動車が通行できる舗装路である。 休憩していた夫婦づれと出会ったので、川沿いの道を修学院駅まで一緒に歩いた。 駅に着いたのが17時頃であったので、山歩きはここ修学院駅で終了とした。 電車で清水五条まで行き、そこから、堀川五条の聞法会館まで歩き、午後6時に無事到着した。 感想 1.YAMAPの効果 昨年は、「山の高原地図」の5万分の1の地図を使用したため、詳細が分からず、林道の脇道の調査に無駄な時間を要した。今年は、昨年の経験もあるが、コンパスとYAMAPで現在地点が確実に把握することができたので、行き先を探すための時間の無駄が無かった。 2.天候と行動 1日目は小雨、2日目は晴れの想定で、行動計画を立てた。 1日目は、小雨の中での歩行であり、山道では滑りやすい状態であったが、慎重に行動し、無事終えることができた。特に、回峰コース沿いの山頂を全て上りきることができたのは収穫であった。 2日目は、晴れであったので、予定通り、「無動寺回峰のコース」を歩き通すことができた。さらに、ケーブルカー沿いの「きらら坂」を下り、そこから、清水五条まで電車に乗り、堀川五条まで歩いたが、宿坊に着いたのが、午後6時であり、あたりが暗くなりかけていた。 3日目は、宿坊から京都駅まで歩き、後は、JRにお任せした。 3.無動寺回峰コース 3人の僧侶が、参道および山道を、ほうきと熊手で、掃除をしていた。参道は熊手の後が残っていた。寺の庭も同じように、熊手できれいにしていた。 3人の内、2人と話したが、2人とも、3月28日に100日回峰行に出発するとのことでした。 回峰コースは特に危険な個所は無いと思った。しかし、台風による倒木や登山道の崩壊には注意が必要である。 無動寺コースで3人の登山者とあった。参拝者とは出会わなかった。 参拝者用のトイレや水のみ場があるので、水は1リットルあれば十分である。ただし、3月の気候。 4.参拝者 3月8日までケーブルが運休のため、比叡山を訪ねる人は少ないとのことであった。 静かな雰囲気の中で比叡山を過ごしたいのであれば、3月はねらい目であろう。 5宿泊 ・比叡山(延暦寺会館) 根本中堂から歩いて10分。室内・設備はホテル並み。食事は、料理人が作る精進料理。ビール・酒OK。琵琶湖方面の景色が良い。根本中堂での朝のお勤め(6:30から)に参加できる。料金は1万4000円+アルファ 宿泊客は5人?(朝食時) この時期は少ないとのことでした。 ・京都(聞法会館) 清水五条から歩いて30分。室内・設備はホテル並み。食事は、京料理。ビール・酒OK。浄土真宗西本願寺の隣。西本願寺での朝のお勤め(6:00から)に参加できる。料金は1万2000円+アルファ 宿泊客は10人+高校生の団体客20人?(朝食時) 少ないように感じた。 6.朝のお勤めに参加 ①3月5日6:30~ 天台宗 根本中堂にて ②3月6日6:00~ 浄土真宗 西本願寺にて (総評) 天候が安定しない中で、1日だけ晴れるとの予想で、行動計画を立て、計画通りに実行できたことは良かった。山道での行動は、これまで、2.5万分の1の地図を複数枚購入しなければならなかった。また、購入できないことがあったが、コンパスとYAMAPを使用することによって、大変楽に確実に行動することができた。 「天台宗の修行」 「千日回峰行」 「無動寺回峰のコース」を無事完歩することができた。 感謝!!感謝!! (参考) 「無動寺回峰のコース」は下記のURLを利用してください。 https://www.hieizan.or.jp/wp-content/themes/enryakuji/pdf/route1.pdf (完)
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