牛奥ノ雁ヶ腹摺山、小金沢山、大菩薩嶺

2016.05.02(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 39
休憩時間
1 時間 40
距離
11.6 km
のぼり / くだり
1098 / 883 m

活動詳細

すべて見る

今の職場で誰一人として自分も山に登ってみたい。と言ってきたものはいなかった。 ここ1年苦難を共にしてきた一回り年下のH氏がその洗脳にうまくかかったのか『私をお山に連れてって』の第一回目登山からミディアム縦走コースとなった。 景色がいい山、というもっとも且つ曖昧なリクエストに応えたその結果は単に私が歩きたい山山であった。 LINEで寝坊せず予定の電車に乗れたよ。もう8割は登山が成功したようもの。などと気楽な連絡をし合ってしばらく後、乗り換えミスったっす(乗り過ごした)❗️バス間に合わねっす❗️というケアレスミス連絡。こちらとしてはかなりクリティカル。 バス停で次発を1時間半も待ちぼうけするなら他の山にしようかという思いもよぎるが、GWでもあるし、祝初登山だし、予定変更で落胆し洗脳が解けても困る。ここはのんびり行こうと開き直る。単に他の適した山を知らない、眠くて探すのが面倒だったという事情もある。 高尾で甲府行きの電車の発車を待っていると『なんか間に合ったっす❗️』という連絡が入る。発車1分前。LINEなんかいいから乗れよと画面にツッコミを入れてしばらくすると安堵のH氏登場。乗り過ごした駅に戻る電車がちょうど良いタイミングで来たこと、二度の駆け込み乗車をこなしてきたことなど奇跡のストーリーの誕生秘話をしばし聞く。睡眠時間は3時間くらいだとか。(私も似たようなもの) 甲斐大和駅のバス停には補助席までも満車のバスが一台。増発を待っている30人余で成す行列を見ながら人数カウントをするバスのおじさん。いや、どう考えても乗れないから早くもう一台バス回せよ、と多分全員が同じ思いだったはずである。そこでおじさん「すぐ臨時のバスは来ますからね〜、30分くらいで〜」 耳を疑った。 運転手さんの横で手すりもないことも覚悟し、「二人分乗ります、すずらんまで」 を進言し、予定の満車バスに無理やり潜り込み定時に出発できた。 曲がりくねる山道を手すりなして30分もの乗車はなかなかくたびれたが、下車した瞬間に野鳥の鳴き声に包まれて気持ちが明るくなる。 滝子まで歩いてみるという50台男性に先に行ってもらい、のんびりと登山開始。 いきなり見慣れた基地局に遭遇し、あらぬ方向にテンションが上がるH氏。 一度車道を横切り、ピーカンの階段斜面を登り始めると汗がにじむ。パノラマ岩という展望の良い岩で一服入れる。私の地図には記載がないが、H氏の最新の地図には載っている。地図の裏表をよく見せてもらうと、ずいぶん違いがあることに気づかされる。なるべく新しい地図を持ちたいものである。 唐松と笹原の森を行くと牛奥ノ雁ヶ腹摺山の山頂が現れた。ガスガスさんもといSmokeさんがウシガンと呼んでいたあの山だ。QRコード付きのハイテク頂標。秀麗富嶽十二景ともなればその扱いは別格なのか山梨県大月市。 H氏がQRコードを手慣れた感じでスキャンすると素敵な富士山の写真画像が映し出された。山梨県からの素敵なプレゼントか、はたまたガスガスだったときの慰めの為か。 目の前には現実の富士山が堂々とあるので、そちらの富士山を堪能し、小金沢山へ向けて出発する。 ほとんど平坦な歩きやすい登山道が伸びており、あっと言う間に小金沢山の山頂に到着した。 45分のお昼休憩、熱々のカップ蕎麦を暑々の山頂で頂いた。 この暑さでだいぶハエが出てきた。手に留まり、手を振ってもまだそこにいる。。。 小金沢山を出発するとここから本格的な笹原ロード。気分はスキップしていた。 アップダウンを繰り返し熱っぽくなった体を風が冷ましていく。来てよかったと思った。 介山荘で喉を潤し、大菩薩嶺まで快調に足を進める。 アルプスの山並みは午前中で終いだったが、富士山だけは春霞の化粧直しをしてからもなおずっともとの位置にあった。 大菩薩嶺まで来ると今日の工程の5/6が終了したことになる。 初登山で楽ではなかっただろうが、それでも歩けてしまう若者を素直に羨ましく思った。 次の「連れてって」がいつになるのか分からないが、じっと待つことにする。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。