活動データ
タイム
09:49
距離
29.2km
のぼり
2457m
くだり
2455m
活動詳細
すべて見る「遠目山・郡岳 難路9km」 数年前、初めて経ヶ岳へ登った時、大払ルートでつげ尾にたどり着いて現れた標識。その標識を畏敬の念を込めて見つめました。 そういえば雲仙も国見別れあたりに、この先は険しいルートなのでしっかりとした装備を~なんて標識があります。 難路。難しい路。 読図技術の普及、GPS機器の進歩、装備の軽量化、登山道の整備、交通手段の発達。かつての難路はその困難さを、おもに距離の長さを要因とした縦走路と考えられるようになり比較的気軽に挑戦できるルートになっているように思えます。 そんな時代に生み出されたファストパッキング、ファストハイク思想。軽さは正義という考え方。軽い装備で行動スピードを上げ、短い時間で長距離を走破する。地形図とコンパスを使いこなしGPSまで手に入れた登山者は、山を鳥観図で見る力を手に入れて道迷いの概念すらなくなり、その意識を怪我の防止に集中することが出来るようになります。 多良山系縦走の場合、約30kmで行動時間は10時間。30kmのうち約10kmは黒木から郡岳登山口までのロード区間。そこから装備を考えるとツエルト、ヘッデン、救急キット、モバイルバッテリなどベースウェイトは2kgを切ります。。入山前に朝食を済ませるので、お昼の一食分+非常食のカロリーメイトひと箱。水は金泉寺やロードの自販機で補給できるので500ml×2本。総重量で5kgを切る装備で歩きます。 今日はスーパームーンの月の入りをみたくて、回復傾向という天気予報を信じて5:30に郡岳登山口から登山開始。 2m先も見えないガスにヘッデンの光が拡散し、足元だけを見つめて登山道を進みます。郡岳山頂ではお月様どころか、遠目山への縦走路の入り口すら見えないほどの濃霧で帰るか突っ込むか10秒悩んで続行を選択。正直GPSという保険がなかったら引き返すのが正解。極端に行動スピードが制限される夜の霧。 入山時の登山口が7℃、金泉寺で3℃。 ロープもなし。バイルもなし。藪も岩もなし。 ガスで展望もない山中を、ただただ自分の足で歩くだけ。 そんな山行に喜びを感じる登山者はけっして少なくはないのでしょう。 平日の、しかもこんな天気の山中で数名のルグープ、登山者と挨拶をかわしました。 みんな元気に下山したかな。おつかれっした!
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