烈風の稜線を縦走!鳳凰三山

2024.01.06(土) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 2
休憩時間
59
距離
8.1 km
のぼり / くだり
1248 / 190 m
1 12
2 14
DAY 2
合計時間
9 時間 36
休憩時間
1 時間 56
距離
16.5 km
のぼり / くだり
1161 / 2215 m

活動詳細

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登山初めは南アルプスの鳳凰三山へ。 当初は北岳から農鳥岳へ2泊3日で縦走を計画していたけど、風速が20m以上の予報で荒れる予報。 直前まで悩んだけど、リスクの少ない鳳凰三山に転戦することにした。 初日は夜叉神峠から南御室小屋まで。テント場は広く、水場もあるのでとても快適に過ごせた。 2日目は夜明け前から行動開始。森林限界を越えると予報通りの強風で15〜20m/sほど。気温はー18℃とかなり寒い。 天気は良く、ラッセルもなかったので当初の予定通り地蔵岳まで縦走することができた。 稜線を歩きながら隣に見える白銀の白峰三山に想いを馳せる。 また機会をみて挑戦したいと思う。 ※鳳凰山の由来は、天平宝字元年(757)、女帝孝謙天皇(奈良法王)が転地療養にやって来たのが奈良田。 そのとき登った山を法王山といい、後に嘉名の鳳凰山に代えたという。 ******************************************************************* ▪️エピローグ 3000m峰の厳冬期縦走をしてみたい。北岳〜間ノ岳〜農鳥岳を結ぶ2泊3日の白峰三山縦走プランを計画した。出発前になり、天気予報を見て非常に悩んだ。冬型の気圧配置ががっちり決まり、非常に風が強くなり天気もあまり良くない。風速は20m以上になる予報だ。行ってみたら何とかなるかもしれないが、安全をとって鳳凰三山に計画を変更した。天気の悩みはいつも冬山つきまとう。安全ばかりをとっていると、本当にやりたい山にはなかなかいけないジレンマがある。チャレンジするタイミングと、自分の体力、一緒にやってくれる仲間、天候、仕事の休みなど、いろんなハードルを乗り越えて挑まないとなかなか成功しない。 特に今年の年明けは、元旦の能登半島の大地震に始まり、翌日の羽田空港での飛行機事故等、きな臭い事件が立て続けに起こった。今回の山はなんとなく嫌な予感がしたので、無理をしないことにする。 ▪️DAY0 年始は仕事が溜まっていて、なかなか大変だ。それでもなんとか仕事をまとめて6時半ぴったりに上がる。トヨタレンタカーで車を借りる。コンパクトカーのヤリスは燃費がリッター19kmと低燃費で助かる。すき家で夕ご飯をささっと食べて出発。 同行する予定だった。メンバーの一人はは年末年始にインフルエンザにかかってしまい、残念ながら不参加。パートナーと2人で向かう。片道430キロ高速使って約7時間のドライブ。ETCの深夜料金割引を利用しつつ、下道を織り混ぜ向かう。夜叉神峠に着いたのは夜中の2時半過ぎ。シートを倒して仮眠を取る。 ▪️DAY1 ■天気:晴れ 気温0~5℃、風速0~10m程度 7時半ぐらいに起きる。夜叉神峠の駐車場はほぼ満車状態だった。この天気図を見て転戦してきた人も多いのではないかと。今日は南小室小屋までなので急ぐ必要はない。 8時半過ぎに出発。天気はすこぶる良く、樹林帯の中は風もない。これだったら北岳へ行けたんじゃないかとちょっと悔しい気持ちになる。しばらくは登山道に雪もなく、アイゼンはつけずに登っていく。カラマツの森が美しい。 1時間ほど登り夜叉神峠の小屋に着く。ここからは白峰三山の展望が素晴らしい。小屋の近くには名前の由来になった夜叉神を鎮める祠が祀られていた。ここからは緩やかな尾根を上っていく。急ではないが展望もあまりなく短調な上りが続く。杖立峠で一休み。緩やかに下り再び苺平へ登り返す。淡々と静寂の森の中を歩く。似たような景色の上りが続くので、ちょっと飽きる。苺平までれば小屋は目と鼻の先だ。 南御室小屋は営業していないが、広くて快適なテント場を利用させてもらう。水場は埋まっておらず、使えたのがありがたい。雪を溶かす必要がないのでとても助かる。テント場には約20張のテントがあった。流石に人気がある山だ。 2時前にテントについてしまいやることがない。こんなにゆっくりした山は久しぶりだ。たまにはこういうのんびりした山も良い。夕日を見に辻山まで登ってみる。白峰三山は黒い雲に覆われて風が強そうだった。こちらも稜線はかなり風が強い。明日は大丈夫だろうか。 夜はパートナーのスマホで、映画『エアフォースワン』を見る。 夜はかなり風が強かった。テント内は-10℃。 ▪️DAY2 ■天気:晴れ 気温0~18℃、風速15~20m 4時半起床。テント場は風がないが、上空ではゴーというものすごい風の音。やはり風は強そうだ。 朝食を済ませて5時半過ぎにヘッドライトを付けて出発。足元はチェーンスパイク。ダブルストックの装備で。結局今回の山行では12本爪アイゼンもピッケルも使用しなかった。 樹林帯を黙々と登っていく。森林限界を越えて砂払岳に着く頃に朝日が登ってきた。展望も開けモルゲンロードに染まる白峰三山の展望が素晴らしい。 ここからは遮るものもなく、西からの強風が容赦なく叩きつける。時々20m近い風が吹き、気温も-18℃ほどで非常に寒い。 薬師岳小屋は冬季閉鎖中。冬季小屋には何名か泊まっていた。薬師岳から観音岳までは花崗岩の岩と白砂の稜線が続く。雪は少なく、ラッセルはほとんどなかった。 観音岳山頂からは仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳の展望が素晴らしい。オベリスクがやや低い位置に見える。 観音岳からコルまで下り、赤抜沢ノ頭へ登り返す。そこから再び地蔵岳とのコルへ下る。このコルは賽ノ河原と呼ばれ、たくさんの小石仏が安置されている。子供に恵まれない人が借りて下山。子が授かるとお礼にもう一体を献じたという。 荷物を置いて、オベリスクに登ることにする。この頂に最初に登ったのは英国人・ウエストンで1904年7月14日、単独登頂だったそうだ。 オベリスクのピークはロープを持っていなかったので、パス。上部を一周ぐるっと回ってみる。石仏が祀られていて、昔からの信仰の対象であったことが伺えた。 あとは往路を引き返す。アップダウンが多くて地味に疲れる。 テント場に戻ってきたのはお昼頃。稜線の強風が嘘だったかのように穏やかでポカポカ陽気だった。お湯を沸かしてゆっくり昼食。 13時前に下山開始。黙々と降って、15時過ぎに登山口に着いた。 下山中に見た白峰三山はグレー色の雲の中で、とても風が強そうだった。その夜は吹雪で降雪もある予報だったので、今回はこちらの鳳凰三山でよかったと思う。 白峰三山縦走のラインはとても魅力的。心に灯ったので必ず挑戦したい。

動画

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