今回3回目の燕岳に行ってきました。夏に1回、小屋閉めの時に1回です。今回は年越しを燕山荘で過ごしてきました。皆さんもレビューしていますが、この小屋のホスピタリティは、他の小屋とも比べても最高のクラスに入ると思います。また、機会があったら訪れたいと思いますが、青森からは遠いですね。 ・中房温泉及び燕山荘の予約 中房温泉は電話にて予約を行います。私の場合は、冬季事務所のほうに電話しましたが、直接中房温泉のほうに電話してくださいとのことでした。また、12月30日以外はインターネットでも予約しているようです。ちなみに、燕山荘が1月6日頃まで営業していますが、中房温泉は通年営業しているみたいです。燕山荘はインターネットにて予約をしましたが、電話でも受け付けしているようです。料金は中房温泉が1万円、燕山荘は1万1000円でした。 ・行動概要 宮城ゲート~中房温泉(12月30日) 12月29日ゲート付近の臨時駐車場にて車中泊をしました。その時はまだ車は3台ほどしか駐車されていなかったが、12月30日の朝になると満車になり、駐車できない車は違うところに駐車しておりました。宮城ゲートには警察の方が来ており、登山計画の提出を促していました。また、中房温泉までの道は雪がほとんどなかったですが、所々凍結している場所があり、滑りやすくなっていましたが、凍結している距離がそんなに長くなかったので、注意しながら歩行しました。中房温泉では温泉を楽しみましたが、本館にある温泉はぬるくて入浴後に体が冷えたので、別館の温泉にて入りなおしました。 中房温泉~燕山荘(12月31日) 登山口から第1ベンチまでは雪も少なく、つぼ足で歩行可能ですが、ツアーガイドの方が途中でアイゼンを装着したくなっても、他の人の通行に影響があるからと言って、登山口からアイゼンを装着することを促していたので、私も初めからアイゼンを装着しました。しかし、燕山荘まで雪があっても、トレースがしっかりとしており、つぼ足又はチェーンアイゼンで登っているかたもおられたので、そんな危険ではないと感じました。しかし、アイゼンを装着してほしかったです。つぼ足で歩行している人の後ろを歩くのは、「もし、滑落してきたら自分も巻き込まれるかも。」と思うと精神的に不安で仕方なかったです。他の人も考えて、できればアイゼンは装着してほしかったですね。 燕山荘~燕岳 雪もほとんどなく、歩行しやすかったです。ただ安全のためアイゼン及びピッケルを装備していきました。また、強風のためしっかりと防寒対策をして登頂を果たしました。 燕山荘~宮城ゲート 基本的に登頂と同じです。 ・天候 12月30日は曇っており、冬型の気候のためか、空気も冷たかったですが、夕方から冬型も緩み、暖かくなってきました。12月31日は雲一つない快晴に恵まれ、風のほとんどなかったです。事実、アウター及び中間着を脱いで、半袖Tシャツで登頂している人もおりました。私は、中間着のフリースを脱いで登頂しました。さすがに燕山荘から燕岳は強風でしたが、それでも、一般的な冬山の風より弱い状態でしょう。写真を見てもらえばわかると思いますが、本当に天気が良かったです。燕山荘の人も言っていましたが、こんなに天候に恵まれた年末年始は今までなかったと言っていました。また、1月1日も下山するまで天候がよく、初日の出もきれいに見ることが出来ました。しかし、その天気も午後から崩れるとのことですから、ほんとに今回は天候に恵まれました。 ・まとめ 今回の登山は天候に恵まれた山行でした。初日の出も見れ、綺麗な景色も見れて最高でした。ただ、アイゼンをアウターパンツに引っ掛けてしまい、破れてしまったことは改善を要する点ですね。アイゼン装着を想定したゲッターが必要だと感じた。
車中泊をしました。夜は車の数も少なかったのですが、朝になって起きてみると満車になっておりました。
臨時駐車場から歩いて2分ぐらいのところに冬季ゲートがあります。ここでは警察の方が登山計画の提出を促し、道路状況等必要な情報を提供していました。お疲れさまでした。
自撮り(笑)
発電所。今まで撮影したことなかったです。
宮城ゲートから中房温泉まで歩くことがないのと、歩いていると退屈なので、写真を撮りまくりました。
観音峠と呼ばれる由来
これからの山行の安全を祈願します。
変電所
有明荘。以前来た時に日帰り入浴でお世話になりました。
3時間半ほどで中房温泉に到着です。日帰り入浴はお世話になったことはありますが、宿泊は初めてです。
昼ごはんはカレーをいただきました。なお、燕山荘でもカレーでした。
燕岳登山口です。次の日はここから出発です。
中房温泉周辺には、温泉プール、外湯、源泉などがあります。
中房温泉の源泉です。
夕方から冬型が緩み、冷たい空気感がなくなります。
夜ごはん鍋がついていました。
朝食をしっかりと摂って燕山荘を目指します。
パーゴワークスのカーゴ40です。40Lの容量ですが、袋に入らないものはベルトを緩めて、袋横に装着することが出来そうです。合計60Lはいけそうかな(?)今度これにテント泊装備を装着して、登山をしてみたいです。
テント場です。地熱により寝ていても寒くないと言っていましt。
合戦小屋です。冬季休業中です。いまだにスイカを食べたことがないです。
マイクロソフト社製のImage Composit Editerを使用して複数の写真からパノラマ写真を作成します。ちなみに動画からも作成できるとのことです。
Image Composit Editerから生成されたパノラマ写真です。パノラマ写真は全部このソフトを使用しています。
霧氷がきれいですね。
燕山荘に到着しました。
これはなんと呼ぶのでしょうか。西穂高山荘ではニシホくんとよばれているみたいですから、ツバクロウくん?
本当に天気が良かったです。こんなに天気が良い日は珍しいと皆さん言っていました。今回来た人は本当にラッキーでしたね。
雲一つなかったので富士山まで見えました。
お世話になります。ホームページでは600人収容可能と記載されていますが、その場合は3人寝る場所が、6人で寝ることになるでしょう。
山男と燕岳
雲一つない快晴です。ゴーグル等していないと目が痛くなりそうです。
アーベントロートの燕岳です。ちなみにアーベントロート(Abendrot)はあるサイトによると、「ドイツ語で『夕焼け』のことであり、Abendは“夕方”、rotは“赤い”を意味している。」とのことです。知っていました?
日没後にたたずむ。
夕食では振る舞い酒、年越しそばが出てきました。また、水を節約するためか、皿及びコップは使い捨てのものでした。
明るすぎたかな。もう少し露出時間を変えるべきでした。
ホワイトバランスを電球に変更するだけで雰囲気が変わりますね。
安曇野市方面
空気が澄んでいるので、夏の天の川とは違う表情を見せますね。
燕岳と天の川
朝食はお雑煮、お神酒を食しました。
そろそろ日の出です。天気がよくてラッキーでした。
モルゲンロートの槍ヶ岳。もう少し赤くなってもらいたかったです。
沢山の人が初日の出を撮影するために、外に出ています。
「モルゲンロート(Morgenrot)とは、Morgenが“朝”、rotが“赤い”を意味するので、日の出と共にその美しさを露わにしてくる『朝焼け』のことである。」だそうです。
初日の出。肩が上がりません。
これもパノラマ。
さらば燕岳。また来るよ。
今年は災害などがない平和な年でありますように。
燕山荘のホスピタリティには感動するばかりの山行でした。他の小屋も見習ってほしいですね。ただ、危険な行為等をする登山者のことを思っての厳しいお言葉であれば、皆さん聞き入れると思いますけどね。
この活動日記で通ったコース
観音峠-有明山登山口-燕岳登山口-第1ベンチ-第2ベンチ- 往復コース
- 13:58
- 32.3 km
- 2709 m
- コース定数 63