年末の白根三山縦走

2018.12.29(土) 3 DAYS

活動データ

タイム

26:08

距離

37.6km

のぼり

4057m

くだり

4073m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 45
休憩時間
1 時間 11
距離
15.2 km
のぼり / くだり
2077 / 621 m
2 12
24
2 19
DAY 2
合計時間
11 時間 29
休憩時間
2 時間 25
距離
10.2 km
のぼり / くだり
1423 / 929 m
1 50
3 9
57
1 30
1 6
DAY 3
合計時間
7 時間 53
休憩時間
1 時間
距離
12.1 km
のぼり / くだり
556 / 2490 m
1 1
3 11
1 34

活動詳細

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 正月は北アルプスと思っていたのだけど、どう見ても天気が悪い。悪天候の中、敢えて行く事に十分な意味はあるのだけどでもな~今回の寒波は少し厳しいし、その後も冬型が続くし、久しぶりやん、これだけ悪いのは。  と、いろいろ考えて南アルプスに逃げました。要はビビったんですね。  で、別パーティで北に行く予定のSHIN,SHIMAコンビを吸収して白根三山に向かいました。予想通り登山道どころか白根御池の手前まで雪は少なく「ありゃーこりゃ楽勝だわ、こうなりゃ3日で終わらせよう」と、この時は簡単に思ってました。  とはいえ冬型で天気は良いけど風は25mの予想です。初日から吹きさらしに張るよりかと、白根御池の上標高2350mあたりでテントを張りました。  正月なので御池には5~6パーティ。ソロがやはりそのくらい、殆どが北岳ピストンの様で縦走するのは僕らと大阪のパーティの2パーティだけみたいでした。  さてテントを張って、大量に持ってきた肉で胃壁を見たし明日に備えて眠りました。テントの中は4人いるので暑いくらいでした。 それにしてもここから聞こえてくる風の音は飛行機のエンジン音の様で、稜線は相当な風だなと、けど何とか3日で終わらそうと思いながら目をつむってました。  翌日は2時起き、準備に手間取り4時30分出発。30分ほどで先行していた大阪のパーティの後を追いました。5日分の荷物の入ったザックはさすがに重たい。予想以上に疲弊していました。  それにしても今回は計画からして泥縄で、そもそもメンバーの力量の見積りミスを犯しました。縦走組とピストン組に分けるべきでした。やはり、ある程度以上の山で力量に差がありすぎると、お互いの能力を殺し合ってしまうだけではなく危険ですらある。そこの見積りはもっとシビアにしなくては。  ともあれ、八本歯のコルの手前で、SHIN,SHIMAコンビには縦走を諦めてもらうことにしました。というか、実質北岳のピークを諦めてもらうという事です。テントは4テン一つ、それを僕らが使う以上、彼らはすぐさま引き返して御池の小屋に寝場所を確保することが優先されるからです。  パーティを分けて、僕らは先に進みました。北岳との分岐に立つと、ものすごい風です。ともすれば体ごと持っていかれそうでした。北岳の登りにかかると、北岳自体が風の遮蔽物になるので、何とか登る事は出来ました。しかし「これで本当に縦走できるのかな?」と弱気になりますが、まあ地形的にここだけ極端に強いのだろうと思って先に進みました。途中で先行パーティを追い抜いて北岳山荘に転がり込みました。誰もいないと思ってたら学生が停滞してました。27日から入って、一人が凍傷に掛かって風がやむまで待っているとの事です。強風の中下山を強行するのと、停滞して手当を遅らすことの優劣は難しい所です。ヘリを呼ぶ気が無い所を見るとそれほど酷い凍傷では無い様な気もしますが、いずれにせよ彼らの判断です。  僕らは僕らで先に進みます。まだ昼前ですが強風の中の行動はそれ自体が予想以上に体力を消耗するモノだと言うのが身に染みてわかりました。明日の事を考えると大門沢下降地点まで行きたかったのですが農鳥小屋が精いっぱいでした。1時間ほど後に大阪のパーティも到着しました。  その晩は強風が吹き荒れていました。TOKUは風が気になって眠れないかったようです。僕がと言えばこの手のは慣れてるのですがなんだか目が冴えて、寝たような寝て無い様な・・・  翌日、風は昨日ほどでは無いけれど強い事は強い。でもまあ、農鳥までの辛抱です。明るくなりかけた中、アイゼンの音が緊張感を高めていきます。ゆっくりとしたペースで高度を地味に稼いで、ふくらはぎが攣りそうな50mの雪壁を登ると、農鳥の稜線、待ち受けたように風が吹いてました。  そこから農鳥を越えると風はやみました。地図を確認しながら下降地点を探しているとトレースに出会いました。ありがたい。それを辿って大門沢下降地点に着きました。降りてみて分かったのは、大門沢の下りは、赤テープは有るにしてもルートは分かりにくく、雪も深く、もしトレースが無かったら下りだけで下手すりゃ一日たっぷり使いそうだな、という事。  今回は、トレース有なので単純に歩くだけでした。14時にはスタート地点に着くことが出来ました。それにしても今回は甘い見積りでSHINやSHIMAさんに迷惑をかけてしまった。せめて、テントをそれぞれが持っていたらと後悔するのですが、いまさら遅いですね。  

北岳・間ノ岳・農鳥岳 どこかに出かけるんですか?
どこかに出かけるんですか?
北岳・間ノ岳・農鳥岳 奈良田のゲート。
バリケードか?と思うほどガードが堅いが、方法はある
奈良田のゲート。 バリケードか?と思うほどガードが堅いが、方法はある
北岳・間ノ岳・農鳥岳 雪が少ないので無意味にテンションが高い
雪が少ないので無意味にテンションが高い
北岳・間ノ岳・農鳥岳 この谷と河原。増水時は手が付けられないな
この谷と河原。増水時は手が付けられないな
北岳・間ノ岳・農鳥岳 12キロのロードは長い
12キロのロードは長い
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ようやく
ようやく
北岳・間ノ岳・農鳥岳 あるき沢橋、ここから登山道だが
あるき沢橋、ここから登山道だが
北岳・間ノ岳・農鳥岳 アホのような急登に痛めつけられて
アホのような急登に痛めつけられて
北岳・間ノ岳・農鳥岳 とろいペースではあるけどどうにか
とろいペースではあるけどどうにか
北岳・間ノ岳・農鳥岳 池山尾池小屋に着いた
池山尾池小屋に着いた
北岳・間ノ岳・農鳥岳 そこから、1時間ばかり登ってテントを張った
そこから、1時間ばかり登ってテントを張った
北岳・間ノ岳・農鳥岳 肉の割り当ては一人当たり400グラム
肉の割り当ては一人当たり400グラム
北岳・間ノ岳・農鳥岳 このコースターをSHINは敷板だと言い張るが、小さすぎて役に立たねー
このコースターをSHINは敷板だと言い張るが、小さすぎて役に立たねー
北岳・間ノ岳・農鳥岳 葉っぱや小枝の浮いた雪で水を作って
葉っぱや小枝の浮いた雪で水を作って
北岳・間ノ岳・農鳥岳 寝た
寝た
北岳・間ノ岳・農鳥岳 翌日の行程は長いので4時30分出発
翌日の行程は長いので4時30分出発
北岳・間ノ岳・農鳥岳 すでに疲れているうえ
すでに疲れているうえ
北岳・間ノ岳・農鳥岳 農鳥までの稜線の長さを見ると
農鳥までの稜線の長さを見ると
北岳・間ノ岳・農鳥岳 これから先、辛い一日が待ってるのにうんざりする
これから先、辛い一日が待ってるのにうんざりする
北岳・間ノ岳・農鳥岳 好きでやってんでしょ?
ごちゃごちゃいいなさんな。
僕は5か月しか生きてないけどそんなことぐらい分かってるよ
好きでやってんでしょ? ごちゃごちゃいいなさんな。 僕は5か月しか生きてないけどそんなことぐらい分かってるよ
北岳・間ノ岳・農鳥岳 そうだよね
そうだよね
北岳・間ノ岳・農鳥岳 という訳で
という訳で
北岳・間ノ岳・農鳥岳 今日もまた陽は昇り一日が始まる
今日もまた陽は昇り一日が始まる
北岳・間ノ岳・農鳥岳 北岳バットレスが朝日に染まる
北岳バットレスが朝日に染まる
北岳・間ノ岳・農鳥岳 まだまだ、余裕ですよ
まだまだ、余裕ですよ
北岳・間ノ岳・農鳥岳 俺はもうね、しんどいや。
俺はもうね、しんどいや。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 それに、けど・・・
やっぱり、遠いや
それに、けど・・・ やっぱり、遠いや
北岳・間ノ岳・農鳥岳 八本歯のコル。みんなロープ持って来てないけど、自信あるんだね。
八本歯のコル。みんなロープ持って来てないけど、自信あるんだね。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 まあ、トレースあってピストンならね
まあ、トレースあってピストンならね
北岳・間ノ岳・農鳥岳 主稜線に出ると、強烈な風が待ち構えていた
主稜線に出ると、強烈な風が待ち構えていた
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ふーん?いまね、忙しいの。
ふーん?いまね、忙しいの。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 北岳山荘までの下りの風は突風混じり、
小屋で休憩して気力を取り戻した
北岳山荘までの下りの風は突風混じり、 小屋で休憩して気力を取り戻した
北岳・間ノ岳・農鳥岳 小屋は快適だけど進めるうちに進むのが鉄則だし
小屋は快適だけど進めるうちに進むのが鉄則だし
北岳・間ノ岳・農鳥岳 午前中で泊まる手はないよね
午前中で泊まる手はないよね
北岳・間ノ岳・農鳥岳 緩やかな登りだけど、披露した体に暴風が追い打ちをかける
緩やかな登りだけど、披露した体に暴風が追い打ちをかける
北岳・間ノ岳・農鳥岳 まあ、何時もの事ですね。
まあ、何時もの事ですね。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 風を避けて休憩
風を避けて休憩
北岳・間ノ岳・農鳥岳 稀だけど風が落ち着くときもある
稀だけど風が落ち着くときもある
北岳・間ノ岳・農鳥岳 あなた達、北アルプスは天気が悪いからって、南アルプスは晴れてるから楽勝・・・なんて
舐めてもらっちゃ困るのよね
あなた達、北アルプスは天気が悪いからって、南アルプスは晴れてるから楽勝・・・なんて 舐めてもらっちゃ困るのよね
北岳・間ノ岳・農鳥岳 よーく、わかりました
よーく、わかりました
北岳・間ノ岳・農鳥岳 まあ、何事も経験だよ。
まあ、何事も経験だよ。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 主稜線の風下は普通の風でほっとするが
主稜線の風下は普通の風でほっとするが
北岳・間ノ岳・農鳥岳 農鳥小屋は風の吹き抜けだった
農鳥小屋は風の吹き抜けだった
北岳・間ノ岳・農鳥岳 テントを張り、冷えきった体にお茶
テントを張り、冷えきった体にお茶
北岳・間ノ岳・農鳥岳 町の灯がまじかにみえた
町の灯がまじかにみえた
北岳・間ノ岳・農鳥岳 起きて、歩いて、食べて、寝る。
起きて、歩いて、食べて、寝る。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 朝ごはん。今日もがんばろう
朝ごはん。今日もがんばろう
北岳・間ノ岳・農鳥岳 夜明け前に出発
夜明け前に出発
北岳・間ノ岳・農鳥岳 間ノ岳の重厚な山容
間ノ岳の重厚な山容
北岳・間ノ岳・農鳥岳 農鳥こえたら終わりです
農鳥こえたら終わりです
北岳・間ノ岳・農鳥岳 だといいけどね
だといいけどね
北岳・間ノ岳・農鳥岳 西農鳥の肩直下。多分ルートは外れてるけど、雪壁に直登をかけた
西農鳥の肩直下。多分ルートは外れてるけど、雪壁に直登をかけた
北岳・間ノ岳・農鳥岳 快感
快感
北岳・間ノ岳・農鳥岳 傾斜は50度くらいかね。
今回で一番面白かったセクション
傾斜は50度くらいかね。 今回で一番面白かったセクション
北岳・間ノ岳・農鳥岳 やがて、傾斜が緩み
やがて、傾斜が緩み
北岳・間ノ岳・農鳥岳 西農鳥に着いた。先が見えると表情も明るくなる。
右頬は凍傷で黒くなってるけど
西農鳥に着いた。先が見えると表情も明るくなる。 右頬は凍傷で黒くなってるけど
北岳・間ノ岳・農鳥岳 塩見岳とその後ろのダブ南の峰々
塩見岳とその後ろのダブ南の峰々
北岳・間ノ岳・農鳥岳 後ろが北岳、手前が間ノ岳
後ろが北岳、手前が間ノ岳
北岳・間ノ岳・農鳥岳 雲海に浮かぶ富士
雲海に浮かぶ富士
北岳・間ノ岳・農鳥岳 中々しんどい山だった。
まだ終わってないけど
中々しんどい山だった。 まだ終わってないけど
北岳・間ノ岳・農鳥岳 大門沢の下りは雪が深く、ルートもわかりずらい
大門沢の下りは雪が深く、ルートもわかりずらい
北岳・間ノ岳・農鳥岳 トレースがあって本当に助かった
トレースがあって本当に助かった
北岳・間ノ岳・農鳥岳 雪も消え、落ち葉を踏みしめて降りてゆく
雪も消え、落ち葉を踏みしめて降りてゆく
北岳・間ノ岳・農鳥岳 南アルプス名物の吊り橋を渡れば
南アルプス名物の吊り橋を渡れば
北岳・間ノ岳・農鳥岳 今回の山行は終わりを告げる
今回の山行は終わりを告げる
北岳・間ノ岳・農鳥岳 先に、降りていたSHINとSHMAさんと合流するが
先に、降りていたSHINとSHMAさんと合流するが
北岳・間ノ岳・農鳥岳 せっかく、置き場所で判別してたのに・・・
いっしょにしたら、どっちがどっちの靴かわからなくなった。
せっかく、置き場所で判別してたのに・・・ いっしょにしたら、どっちがどっちの靴かわからなくなった。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ともあれ、風呂に入ろう。
今回は、少ししゃれた所だった。
ともあれ、風呂に入ろう。 今回は、少ししゃれた所だった。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 こんな、夜更けに帰ってこられてもね・・・
ごはんくれるんですか?
こんな、夜更けに帰ってこられてもね・・・ ごはんくれるんですか?
北岳・間ノ岳・農鳥岳 お正月だから、数の子
お正月だから、数の子

メンバー

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