活動データ
タイム
26:08
距離
37.6km
のぼり
4057m
くだり
4073m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る正月は北アルプスと思っていたのだけど、どう見ても天気が悪い。悪天候の中、敢えて行く事に十分な意味はあるのだけどでもな~今回の寒波は少し厳しいし、その後も冬型が続くし、久しぶりやん、これだけ悪いのは。 と、いろいろ考えて南アルプスに逃げました。要はビビったんですね。 で、別パーティで北に行く予定のSHIN,SHIMAコンビを吸収して白根三山に向かいました。予想通り登山道どころか白根御池の手前まで雪は少なく「ありゃーこりゃ楽勝だわ、こうなりゃ3日で終わらせよう」と、この時は簡単に思ってました。 とはいえ冬型で天気は良いけど風は25mの予想です。初日から吹きさらしに張るよりかと、白根御池の上標高2350mあたりでテントを張りました。 正月なので御池には5~6パーティ。ソロがやはりそのくらい、殆どが北岳ピストンの様で縦走するのは僕らと大阪のパーティの2パーティだけみたいでした。 さてテントを張って、大量に持ってきた肉で胃壁を見たし明日に備えて眠りました。テントの中は4人いるので暑いくらいでした。 それにしてもここから聞こえてくる風の音は飛行機のエンジン音の様で、稜線は相当な風だなと、けど何とか3日で終わらそうと思いながら目をつむってました。 翌日は2時起き、準備に手間取り4時30分出発。30分ほどで先行していた大阪のパーティの後を追いました。5日分の荷物の入ったザックはさすがに重たい。予想以上に疲弊していました。 それにしても今回は計画からして泥縄で、そもそもメンバーの力量の見積りミスを犯しました。縦走組とピストン組に分けるべきでした。やはり、ある程度以上の山で力量に差がありすぎると、お互いの能力を殺し合ってしまうだけではなく危険ですらある。そこの見積りはもっとシビアにしなくては。 ともあれ、八本歯のコルの手前で、SHIN,SHIMAコンビには縦走を諦めてもらうことにしました。というか、実質北岳のピークを諦めてもらうという事です。テントは4テン一つ、それを僕らが使う以上、彼らはすぐさま引き返して御池の小屋に寝場所を確保することが優先されるからです。 パーティを分けて、僕らは先に進みました。北岳との分岐に立つと、ものすごい風です。ともすれば体ごと持っていかれそうでした。北岳の登りにかかると、北岳自体が風の遮蔽物になるので、何とか登る事は出来ました。しかし「これで本当に縦走できるのかな?」と弱気になりますが、まあ地形的にここだけ極端に強いのだろうと思って先に進みました。途中で先行パーティを追い抜いて北岳山荘に転がり込みました。誰もいないと思ってたら学生が停滞してました。27日から入って、一人が凍傷に掛かって風がやむまで待っているとの事です。強風の中下山を強行するのと、停滞して手当を遅らすことの優劣は難しい所です。ヘリを呼ぶ気が無い所を見るとそれほど酷い凍傷では無い様な気もしますが、いずれにせよ彼らの判断です。 僕らは僕らで先に進みます。まだ昼前ですが強風の中の行動はそれ自体が予想以上に体力を消耗するモノだと言うのが身に染みてわかりました。明日の事を考えると大門沢下降地点まで行きたかったのですが農鳥小屋が精いっぱいでした。1時間ほど後に大阪のパーティも到着しました。 その晩は強風が吹き荒れていました。TOKUは風が気になって眠れないかったようです。僕がと言えばこの手のは慣れてるのですがなんだか目が冴えて、寝たような寝て無い様な・・・ 翌日、風は昨日ほどでは無いけれど強い事は強い。でもまあ、農鳥までの辛抱です。明るくなりかけた中、アイゼンの音が緊張感を高めていきます。ゆっくりとしたペースで高度を地味に稼いで、ふくらはぎが攣りそうな50mの雪壁を登ると、農鳥の稜線、待ち受けたように風が吹いてました。 そこから農鳥を越えると風はやみました。地図を確認しながら下降地点を探しているとトレースに出会いました。ありがたい。それを辿って大門沢下降地点に着きました。降りてみて分かったのは、大門沢の下りは、赤テープは有るにしてもルートは分かりにくく、雪も深く、もしトレースが無かったら下りだけで下手すりゃ一日たっぷり使いそうだな、という事。 今回は、トレース有なので単純に歩くだけでした。14時にはスタート地点に着くことが出来ました。それにしても今回は甘い見積りでSHINやSHIMAさんに迷惑をかけてしまった。せめて、テントをそれぞれが持っていたらと後悔するのですが、いまさら遅いですね。
メンバー
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。