活動データ
タイム
05:47
距離
8.0km
のぼり
833m
くだり
831m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る凍てつく中道を通って御在所岳に登りました。頂上西南端にある御岳神社の建物から裏手に回ると、沢谷峠まで稜線をたどって下りて行くことができます。今回、初めて、この部分に挑戦しました。 昨日登るつもりが、金曜日は予定外の所要が入り、おまけに流星群を見ていたら寝るのが遅くなり、山行は取りやめました。 でも日曜日に変更したおかげで、好天に恵まれました。 6時25分、我が家を出発。西の方角には、鈴鹿の山並みを本当にくっきりきれいに見渡すことができます。雲もほとんどない快晴。昨日(土曜日)はの鈴鹿山脈はずっと雲に覆われていましたから、今日(日曜日)にして正解です。木曜日に見た鈴鹿の山々はすっかり雪も消えていました。たいした困難はないだろうと油断して中道を選択したことを途中で後悔することになります。 湯の山温泉の旅館街を抜け、一般道で上がれる最高地点まで車を進めて駐車しました。7時40分頃です。この駐車場は鈴鹿スカイラインともつながっています。スカイラインは先日から冬季通行止め期間に入っていますから車道を行き交う車はありません。気候のよい時ならこんな時間に到着していたら駐車スペースは無くなっているはずですが、さすがにこの寒さです。車は半分もきていません。中道を選択して出発。とりつきに少しだけ積雪があります。でもとるに足らない量です。 若い頃は御在所に10回以上足を運んでいますが、最近は登っていないので、何年ぶりか分かりません。中道を通るのは2回目から3回目くらい。でも、ルート状況はまったく記憶に残っていません。登山道は大変しっかりと整備されており、何の問題もありません。途中、冬季点検のために休業しているロープウェイのゴンドラが点検のために数台動いていましたが、それもすぐに終わり、静寂の中を進んでいきます。少しずつ積雪は増えていきますが、この二日間くらいに降った新雪でたいした量ではありません。危険な箇所には鎖がかかり、安心して通過できます。 ところが、8合目あたりまできて、ルートが尾根の北側になると様相が一変しました。10日程前の積雪が残っており、しかもそれが一度溶けてから「がちがち」「つるつる」に凍てついています。若い頃ならアイゼンなどを持って雪山に入っていましたが、今は無積雪期の鈴鹿に来るだけの登山ですから、チェーンスパイクもアイゼンも何も持っていません。本当に焦りました。写真を見てもらうと岩の上が「がちがちに氷でラッピングされている」のがお分かりになると思います。急な斜面なら鎖がありますが、何でもない岩がやっかいです。はらはらどきどき、慎重に通過しました。このルートを知らずに下りで使用していたら、今頃、これを書いていないと思われます。違う世界に行っていますね、きっと。 御在所岳にはピークがいくつもあります。ロープウェイの終着駅のピークはパスして雪がわずかに積もったゲレンデを進み、一等三角点のあるピークへ。展望は最高ですが、寒いので休憩もそこそこに出発。そこから西南方向にある長者池を過ぎ、御岳神社に手を合わせて裏手に回ってみました。ここから雨乞岳まで稜線がつながっていますが、地図には破線すら書いてありません。でも違う会社の山の記録を読むと、ここを歩いている人が出てきます。どこかに踏み跡があるかも? ならば一度歩いてみるか。そう、このルートを歩くのが今回の目的の一つです。 あたりを見渡すと、数センチ積もっている雪の上に先行者の靴跡があります。複数の人が歩いています。木にはしっかりとテープが巻いてありますから、樹木の繁茂期でなければ歩いていけそうです。今日は、雪のために地面がどうなっているのか分かりません。機会があれば、雪のないときにもう一度歩いてみたいものです。雪についた足跡のおかげで迷うこともなく、沢谷峠まで行けました。ただし、雪の下に積もった落ち葉がじつによく滑ります。すってんころりん。何度尻餅をついたことか!! 沢谷峠には、道しるべはありません。ですから、峠を通過していることは、見落としてしまう場所です。さらにこの御在所から来るルートも入り口はよく分かりません。雨乞から御在所に続く稜線が峠を通過していますから雨乞の反対側、つまり峠の北側を見て、テープ類を探すと入っていけます。峠から数分は稜線からはずれており、山の斜面を通っていますから、最初の内はわかりにくい道です。稜線に出てしまえばOK。テープをたどると御在所岳まで登ることもできるはずですね。テープの色は数種類あります。いろいろな方が巻いたようですね。 時間があれば、ここから尾根通し、または、沢コースで雨乞岳まで行けますが、沢谷峠で11時30分。日暮れの一番早い今の季節に雨乞まで足を伸ばすのは自殺行為です。若くて体力・気力が充実していた数十年前ならともかく、老体にむち打ってそんなことはしません。さっさと武平峠まで行きます。沢谷峠から武平峠までのルートは雨乞岳に登る人がたくさん使うルートですから、今日も足跡がそこそこあります。スカイライン通行止めのため、武平峠に車を置いて来ることはできません。湯の山温泉から登ってくるしかないので、登山者の数はぐっと少なめでしょうね。 武平峠の西側につくとスカイラインにはうっすらと雪。車の通過しない静かなトンネルを歩き、三重県側に、そしてスカイラインのすぐ南側につけられた登山道を下っていきます。午後1時40分。今年、一番短い行動時間で登山は終了しました。 このままあまり積雪が増えないようなら年内にもう一回くらいはどこかに登りたいと考えています。ノーアイゼンでいけそうな山を探してみます。
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