【関西登山】神戸大阪1周ロングトレイル(完結)(総延長約300km)孝子峠〜甲山・四国山・高森山〜加太

2018.12.15(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 5
休憩時間
41
距離
19.6 km
のぼり / くだり
865 / 911 m
33
2 28
7
6
11
29
2
25
1 20
36

活動詳細

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1年前、僕は 「大阪の街を囲む山を尾根沿いに1周しよう!」 と思い立ち、独自にコース選定したロングトレイルに挑戦することにしました。 今日までに総延長300kmを19回の日帰り登山に分け、無事に目標を達成!大阪はそれほど広くないし、アクセスもしやすく道も整っていそうだから割とすぐに完了できると考えていましたが、意外と長かった。また、9月以降は台風の甚大な被害のため、倒木など障害物だらけで大変苦労しました。 今年も残すところ2週間あまり。1年の目標を振り返ると志半ばになっていることが多く、物事に継続して取り組み結果を出すことの難しさを感じます。しかし、この神戸大阪ロングトレイルに関してはよくぞ達成したと自分を褒めてあげたい。忙しい日常の合間にでも登山を継続し、登山を通して自分を成長させることができた。また大阪のすぐ近郊にもこんなに雄大で素晴らしい自然があることを改めて知りました。 前置きはこのくらいで今回のコースについて記します。 金剛山から和泉山脈をひたすら西に縦走し、その西の果て、友ヶ島と接する海峡に向かい合う街、和歌山市加太が今回そして、総延長300kmにおよぶこのロングトレイルのゴールです。 登山口の孝子駅は、大阪市の中心部から特急を使っても1時間半かかります。それだけでもちょっとした小旅行です。7時半登山開始。天気は問題なしの晴れだが気温は3℃で結構寒い。 尾根を登ると視界が開け、風車が近づいてきます。風車の500m余り手前で右上に登っていく道があり、こちらは通常の縦走ルートで藤原峠から谷筋の集落を経て甲山に向かう道です。 このロングトレイルは「なるべく尾根を通る」がマイルールなので、右へ行かず直進。風車の真下を通り、さらに南へ伸びる尾根を進みます。しかし、木ノ本峠の直前500mくらいはシダに覆われて道が完全になくなっていました。 木ノ本峠より先は一旦、谷筋の集落を進んだあと甲山、四国山、高森山と絶景ピークを続々と踏みます。この区間は道もよく整備されていて歩きやすいです。特に四国山は360度の大パノラマで、これくらいの低山としては贅沢過ぎる景色です。遠くは神戸・大阪市街、大峰山脈も望めます。また、淡路島と紀淡海峡も近くなり、激しい潮流で海面が波立っているのが見えるほど。 高森山からは再びマイナールートに入りさらに西の尾根を進みます。高森山から1.5kmほど西にある最後のピークには旧日本軍(陸軍省)の遺跡が残っていました。対岸の友ヶ島は有名ですが、こちらは道も整備されてないこともあって訪れる人はほとんどいないと思います。歴史に想いを巡らせながら静かにその場を後にしました。 坂を下っていくと、間近に海が広がってきます。思えば須磨海岸から約300km、長大な尾根を経て再び海にたどり着いたのは本当に感慨深いです。16時前に城ヶ崎の先端に到達し、ここで登山を終了。このあと加太温泉に浸かって体を癒して帰りました。神戸大阪1周ロングトレイルこれにて完結! 最後に今年話題になった人からの言葉をお借りして締めとしたいと思います。 ※本庶佑氏 「独創的研究への近道:オンリーワンを目指せ」から引用抜粋 研究者の醍醐味とは、私にとっては誰も見向きもしない岩からのわき水を見つけ、やがてその水を次第に太くし、小川からやがて大河にまで育てることである。また、山奥に道なき道を分け入り、初めて丸木橋を架けることが私にとっての喜びであり、丸木橋を鉄筋コンクリートの橋にすることではない。 ※引用終わり 研究者と登山者の違いはありますが、自然をたとえに使われていて共感します。荒れた道やヤブ道に難儀したり、誰とも会話をせず1日中黙々と歩き続けたり、俺って何やってるんだろう?と心折れそうになったときはよくこの言葉を思い出しました。同時に、今回歩いたほとんどのルートが先達が歩いて踏み固めて開拓した道であり、また今も整備して維持する人の苦労がある。1人で歩いているときでも多くの人の支えがあったからこそ登山ができるんだというところに思いを馳せたい。 以下にこれまでの詳細ルートを示します。 六甲全山縦走・須磨~宝塚(昨年の大会で完走)→中山→石切山→川西・池田市街→五月山→六個山→鉢伏山→明ケ田尾山→高山集落→戸地山→多留見峠→見山の郷→忍頂寺→竜王山→車作→地獄谷峠→高ヶ尾山→神峰山口→本山寺→ポンポン山→釈迦岳→西山古道→柳谷観音→天王山→淀川(桂川・宇治川・木津川出合)→鳩ヶ峰(男山)→洞ヶ峠→JR長尾→国見山→交野山→くろんど園地→私市CC→ほしだ園地(星のブランコ)→大谷山→星田山→清滝峠→生駒登山口(龍間)→生駒山→暗峠→鳴川峠→十三峠→高安山→雁多尾畑→JR河内堅上→明神山→大阪教育大前→寺山→屯鶴峰→穴虫峠→二上山→竹内峠→平石峠→岩橋山→葛城山→水越峠→金剛山→神福山→紀見峠→根古峰→南葛城山→燈明岳→三国山→和泉葛城山→大天上ヶ岳→三峯山→梵天山→信達葛畑→昭和山→四石山→山中渓→雲山峰→大福山→札立山→飯盛山→孝子峠→甲山→高森山→大川峠→城ヶ崎(加太) 【総延長約300km】 仕事と家事の合間を縫い、神戸・大阪の尾根を1周するロングトレイルに挑戦!なるべく尾根を通ることにこだわり、大阪環状自然歩道やダイヤモンドトレイルをベースとしながらも、尾根に忠実に沿うため、それ以外のマイナールートも選びました。 ◎今後の目標 京都1周トレイル、淡路島尾根縦走、友ヶ島散策 長文最後までお読みいただきありがとうございました!皆様良いお年を!

紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 神戸大阪ロングトレイル ルート概念図
神戸大阪ロングトレイル ルート概念図
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 孝子駅
孝子駅
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 こんな内陸にもあるんだね
こんな内陸にもあるんだね
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 鉄塔の保全用登山道?らしきものもありました。今回はパス。
鉄塔の保全用登山道?らしきものもありました。今回はパス。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 孝子の森と書いてあるほうへ進みます。
孝子の森と書いてあるほうへ進みます。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 八王子峠入口と書いてあります。ここを左へ。
八王子峠入口と書いてあります。ここを左へ。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 小道に入って早々に笹ヤブ。すぐに抜けますが。
小道に入って早々に笹ヤブ。すぐに抜けますが。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 尾根に出た。ここから北のほうに良い展望台があるらしいので、ちょっと寄り道。
尾根に出た。ここから北のほうに良い展望台があるらしいので、ちょっと寄り道。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 船が空飛ぶ展望台。なかなか素敵な呼び名だと思います。
船が空飛ぶ展望台。なかなか素敵な呼び名だと思います。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 孝子集落と高野山
孝子集落と高野山
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 大阪湾方面。火力発電所が見える。
大阪湾方面。火力発電所が見える。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 左端に風車が一基見えます。まずはここを目指す。
左端に風車が一基見えます。まずはここを目指す。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 飯盛山方面。ススキも少しだけある。
飯盛山方面。ススキも少しだけある。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 ルートに復帰。ヤブではないけど、シダの張り出しが少し気になる。
ルートに復帰。ヤブではないけど、シダの張り出しが少し気になる。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 林道に出ます。ルートは右だが、今回は左側の探索も兼ね寄り道
林道に出ます。ルートは右だが、今回は左側の探索も兼ね寄り道
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 間近にふじと台とイオンモール。
間近にふじと台とイオンモール。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 寄り道その2終わり。舗装されているのはここまで。引き返す。
寄り道その2終わり。舗装されているのはここまで。引き返す。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 大きなソーラー発電所
大きなソーラー発電所
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 八王子峠と書いた案内板。ここから右上の細い道に上がると、メジャーな縦走ルートになります。
今回は尾根に沿うルートにこだわるため直進(ただし、途中から迷いやすい難ルートになります)
八王子峠と書いた案内板。ここから右上の細い道に上がると、メジャーな縦走ルートになります。 今回は尾根に沿うルートにこだわるため直進(ただし、途中から迷いやすい難ルートになります)
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 先程の分岐から30秒ほどで藤原峠。八王子峠を経て、甲山に行く正規の縦走路はこれを直進。
先程の分岐から30秒ほどで藤原峠。八王子峠を経て、甲山に行く正規の縦走路はこれを直進。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 風車に向かって開放的な尾根を進みます。
風車に向かって開放的な尾根を進みます。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 風車の真下を通る
風車の真下を通る
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 この地点から右上の尾根に上がります。ここからがマイナーな難路の尾根道。
この地点から右上の尾根に上がります。ここからがマイナーな難路の尾根道。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 最初の小ピークに長尾城跡という標識がありました。知る人ぞ知る場所なんでしょう。ここからルートが一段と分かりにくくなります。
最初の小ピークに長尾城跡という標識がありました。知る人ぞ知る場所なんでしょう。ここからルートが一段と分かりにくくなります。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 所々に石柱とマーキングはあるが、倒木もあり道が分かりにくい。
所々に石柱とマーキングはあるが、倒木もあり道が分かりにくい。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 突然開けたスペースに水溜り。
突然開けたスペースに水溜り。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 大きな標識や柵がある。とりあえず人工物があるので安心した。ここから先は完全に道を見失う、無理して尾根を進まないほうが良いと思う。
大きな標識や柵がある。とりあえず人工物があるので安心した。ここから先は完全に道を見失う、無理して尾根を進まないほうが良いと思う。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 一瞬景色が開ける。木ノ本峠はすぐ近くだが、ここから先は道がありません。シダで道が見えないので危険。1つ前の写真ポイントから別ルートに行くべきと思います。
一瞬景色が開ける。木ノ本峠はすぐ近くだが、ここから先は道がありません。シダで道が見えないので危険。1つ前の写真ポイントから別ルートに行くべきと思います。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 何とか木ノ本峠に到着。先のほうもコンクリートの崖で登山道らしきものは見当たらないので、潔くあきらめ谷筋の正規ルートを進む。
何とか木ノ本峠に到着。先のほうもコンクリートの崖で登山道らしきものは見当たらないので、潔くあきらめ谷筋の正規ルートを進む。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 ここを左に。
ここを左に。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 甲山に向かって舗装された道路を順調に上がってゆく。車通りはそれほど多くありません。
甲山に向かって舗装された道路を順調に上がってゆく。車通りはそれほど多くありません。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 甲山登山口と書いてあるほうへ。ここまで来れば頂上はもうすぐ。
甲山登山口と書いてあるほうへ。ここまで来れば頂上はもうすぐ。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 甲山頂上
甲山頂上
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 猿坂峠。峠にしては眺めが良い。ここから東側に続く道があるので次行く機会があれば散策したい。
猿坂峠。峠にしては眺めが良い。ここから東側に続く道があるので次行く機会があれば散策したい。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 このアンテナの手前を左に入る。
このアンテナの手前を左に入る。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 四国山の登山口。左側には大きな駐車場もある。
四国山の登山口。左側には大きな駐車場もある。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 これのすぐ右側が四国山の三角点だったようです。小ピークだと思い、気づかず通りすぎてしまいました。
これのすぐ右側が四国山の三角点だったようです。小ピークだと思い、気づかず通りすぎてしまいました。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 以下10枚、四国山展望台からの景色
以下10枚、四国山展望台からの景色
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 淡路島の全景を望むパノラマ写真。
淡路島の全景を望むパノラマ写真。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 和泉山脈と大峰山脈
和泉山脈と大峰山脈
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 四国山展望台
四国山展望台
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 大きな広場に出る。縦走ルートはここを右へ。
大きな広場に出る。縦走ルートはここを右へ。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 老朽化が進んで立ち入り禁止になった休憩所
老朽化が進んで立ち入り禁止になった休憩所
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 高森山頂上。以下6枚同じ
高森山頂上。以下6枚同じ
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 深山方面へ。このすぐ先でマイナールートに入る。
深山方面へ。このすぐ先でマイナールートに入る。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 235mピークまでは私有地の境界を示す白いロープに沿ってしばらく進む。
235mピークまでは私有地の境界を示す白いロープに沿ってしばらく進む。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 235mピーク。南側の一部だけ開けている。
235mピーク。南側の一部だけ開けている。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 旧日本軍(陸軍省)の施設を示す石柱。この少し先に遺跡がありました。
旧日本軍(陸軍省)の施設を示す石柱。この少し先に遺跡がありました。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 208mピーク。眺望はないが、上は開けていてドローンを飛ばすには良いかも。
208mピーク。眺望はないが、上は開けていてドローンを飛ばすには良いかも。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 大きな台状の構築物。
大きな台状の構築物。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 大きな壁が残る戦争時代の遺跡。知る人は少ないと思う。
大きな壁が残る戦争時代の遺跡。知る人は少ないと思う。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 大川峠。最も海側にある峠。
大川峠。最も海側にある峠。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 城ヶ崎の付け根にある小さな砂浜。
城ヶ崎の付け根にある小さな砂浜。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 波打ちぎわに到達。久しぶりの海。
波打ちぎわに到達。久しぶりの海。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 紀淡海峡から背後の淡路島と明石海峡大橋を望む。
紀淡海峡から背後の淡路島と明石海峡大橋を望む。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 ゴールの城ヶ崎に到着!
ゴールの城ヶ崎に到着!
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 城ヶ崎先端の岩場。釣り人が多い。
城ヶ崎先端の岩場。釣り人が多い。
紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山 加太の街並を望む。
加太の街並を望む。

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