【金峰山】甲斐の頭

2023.11.19(日) 日帰り

活動データ

タイム

07:00

距離

9.9km

のぼり

904m

くだり

1203m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間
休憩時間
1 時間 25
距離
9.9 km
のぼり / くだり
904 / 1203 m

活動詳細

すべて見る

百名山二十座目。 別名「甲州御岳山」 ~前回続き~ 前日の瑞牆山での疲れもあり、温かくフカフカの布団でよく眠れた。 疲れも完全に取れ気持ち良い富士見平小屋での早朝。 小屋玄関横からは日の出前の富士の山が赤く染まっているのが見える。 朝食は台湾のヒマラヤ遠征隊が食糧とする内容から着想を得たという、ピータンがゆ、玄米餅と古代米餅の味噌和えの栄養満点のメニューである。 富士見平小屋は瑞牆山と金峰山両方への中継地ともなっており、ザックは小屋へデポ可能。 しかし一泊分の荷物であるし私はデポせず。 ロッククライミングする人なら便利だ。 金峰山への道はもうすぐに雪が混じってくる。 避難小屋の大日小屋過ぎたあたりから登山道の岩はほとんど凍っており、すぐに長くて凍りついた大岩の鎖場がある。 鎖を掴みながらつま先で凍ってない所を踏んで登ってゆくこの緊張感。 登った先では気分も燃え尽きた心持ちで同じ所をグルグル回って迷ってしまった。 少し景色も開け、澄み切った南アルプスの山々が眼前に。しかしそれを背にし大日岩まではまだしばらく凍りついた鎖場が続く。 これら氷さえなければ心おきなく往けそうなのだ。とにかく氷が難易度を数倍にも高くさせている。 大日岩取り付き着。 大日岩も凍りついててしかも鎖もなかったので登らなかった。 しかし登れば瑞牆山と金峰山両方臨めるので雪がない季節は是非登りたいものだ。 しばらく行くと稜線までの最後の樹林帯急登。 鎖場で神経を散々すり減らした後のこの急登の体力消耗は本当にキツい。 途中で出会った下山者の方から「お気をつけてもう少しすれば稜線ですよ。」と言ってくれたのが本当に助かった。私も恩送り、下山時に同じ言葉を今度は登山者に投げかける。登下山では登山客はみな兄弟と思うようになっている。 急登先に近づくと眩しい朝日が木漏れ日となり、抜けたら道標で金峰山まであと1時間ともう一息。 金峰山頂上までの稜線がはっきり見える。 もはや土も見えぬ雪深い道となっているがチェーンスパイクはやはり心強くザクザクと往ける。 ここからはもう景色は完全に開け、絶景は頂上までご褒美として続く。しかし道は狭く景色に見とれながらの脇見登山となりそうな逆に危険な箇所だ。 途中で一息つけるポイントとして稜線見えた後に砂払ノ頭という大岩があり。 千代の吹上という大岩があったが相当なクライミング能力が必要とのことで登らず。 頂上目印の五丈岩、遠くからはあそこだけ小さな突起のようにしか感じなかったが近づいてくると次第に大きく荘厳な岩と化してくるよう、不思議な感じがした。 五丈岩着。 我が故郷山梨県御岳昇仙峡の金櫻神社の本宮、御神体となっている。祀られた歴史はいにしえの約2000年前。第十代崇神天皇の頃である。子供の頃はよく自転車で昇仙峡まで行ったものだ。昇仙峡は渓谷美の名勝、観光地だけではなく、金櫻神社通じた金峰山が頭とし、万民息災を願ってくださっている神聖な存在でもある。 子供の頃から現在まで成長を見守ってくださった御岳鎮守に感謝をお祈り申し上げる。 ※五丈岩は御神体なので勿論クライミング厳禁である。 金峰山山頂着。 五丈岩から少し登り3分程。 1年ほど前に大菩薩嶺でみた富士の山、南アルプスをさらに望遠としたさま、それは浅間山、八ヶ岳、木曽駒ヶ岳、空木岳までも見え、そして先月あの奥穂高岳から見えた乗鞍岳、御嶽山までもが今度はこの金峰からも見え、微かだが何と北アルプスの劔岳をも見えた。 本当に運が良かった。 山梨県のちょうど頭のてっぺんに位置する金峰山。周りの標高が低く麓平野部からアルプスまでの緑も美しく映える。 360度開けた頂上は陽射しが強く氷は溶けていて少ない、そして程よく広く休憩するのに本当に気持ち良い。 しかし風が些か強くて冷たく、手をむき出しにすると感覚がすぐに無くなる。グローブ外して動画や画像をとる時間は限られるほど、撮ってすぐグローブを装着する繰り返し。 昨晩夕食でデザートメニューとして出た金精軒の信玄餅をテイクアウトしており持ってきて、この金峰山の頂上で頂けたことは特筆したい。しかも山梨銘酒七賢仕込みのスゴ乗越小屋手拭いを頭に巻きながらw(前日記参照) 私は山ではカメラで画像撮る機会以上に、目に絶景を焼きつけたり物思いにふける時間も取りたいので、グローブ付けて厚着で低体温症に気をつけてればかなりゆっくり出来た。 帰りのバスと特急あずさの発車時間までかなり時間余裕もたせたのでゆっくり慎重に下山する。 稜線歩く時も絶景を目に焼き付けながら登頂した快感も噛み締め、雪を踏みしめていく。 下りの凍りついた大岩も難儀の連続、もはや気持ち割り切り、滑り台のように進んでいた。 途中で山小屋でご一緒した方々にも何組か会い、挨拶とお互いの無事を願いあう。 富士見平小屋へ戻ってきた。樹林帯ばかりのこの辺からは、進めばあんなに稜線が開ける絶景があるとは夢にも思わない。 そしてみずがき山荘前への道では最後の難関も待ち受けることも夢にも思わない。 とにかく、登山道に落ち葉が溜まっていて全く道が見えない。登ってくる時にこんなに落ち葉があったかなと。登山道幅も広くピンクリボンも少ない。 同じペースで進んでいたカップルは落ち葉にまみれ転げ落ちながら足を前に滑らすようにざーっざーっと速歩で進んでいる。落ち葉が深さ1m近く溜まってる所もあり、今回の登山で私も最も多く転んだ箇所である。氷の滑り台の次は「落ち葉の滑り台」。 みずがき山荘前登山口帰着。 お昼ご飯はみずがき山荘、数量限定の手ごねハンバーグを頂く。肉汁の旨味がよく出てて食感も柔らかい。ビールと共に自分へのご褒美! とてつもなく美味しかった。 雪と寒さで心配だったが、何とか天気にも恵まれ幸運だった。 瑞牆山はラジウム温泉で有名な増富温泉(来年の4月まで休業中)も近く、来年は温泉旅行兼ねてまた来てみたいものだ。 金峰山はその先には金峰山小屋があり、甲武信ヶ岳方面へと繋がっている。奥秩父主脈縦走というそうだ。今回は行けなかったがいつかまずは甲武信ヶ岳まで縦走してみたい。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。