死者43名、家屋焼失・倒壊179棟の被害を出した雲仙普賢岳の大火砕流災害が発生したのは1991年6月3日。前日に結婚披露宴を終え、新婚旅行でヨーロッパに向かう飛行機の中でこのニュースを見ました。それから今日まで、その衝撃的な映像は頭から離れることはありませんでした。 今回長崎に行く機会があったので、この目で現状を確かめたく普賢岳を歩いてきました。 前日に麓にある「雲仙岳災害記念館がまだすドーム」で当時の状況を展示と映像で見ていたので、平成新山を間近に見ることのできる山頂付近ではより一層迫力と臨場感を味わうことができました。 登山道はよく整備され道迷いも心配ありませんが、ゴツゴツした岩場が多いのと一部の岩が大変滑りやすいので注意が必要です。 下山後に立ち寄った雲仙小地獄温泉は白濁した硫黄泉でとても良かった! 機会があったら是非歩いてほしいルートです。
麓から朝の平成新山 大火砕流の痕跡が良く分かります。
仁田峠からスタート
妙見岳から国見岳を望む
国見岳分岐付近から普賢岳方面
島原湾方面
国見岳直下から
国見岳から歩いてきた妙見岳の尾根道
国見岳山頂1347メートル
国見岳から普賢岳に向かいます
今年初めての氷点下でした
明治以降に蚕の卵を保存していたという風穴
島原方面の風景
普賢岳山頂付近
山頂付近は複雑な地形
以前の登山道は平成新山に埋もれてしまったとのこと。そんな様子がよくわかる霧氷沢
普賢岳山頂から平成新山を望む
平成新山のズーム
山頂にて海外からの登山者と
山頂から妙見岳方面
この活動日記で通ったコース
雲仙岳 池の原園地〜三岳周回コース
- 04:15
- 5.4 km
- 672 m
- コース定数 16
駐車場のある池の原園地をスタートする。石段を標高差200メートルほど登ったところにある仁田峠は雲仙岳観光の拠点としても扱われ、ひときわ大きな駐車場があるためここからスタートするのもよい。仁田峠から雲仙ロープウェイを利用すればよりお手軽登山を楽しめるが、ここではロープウェイは利用しないパターンを紹介する。最初に到達するピークは妙見岳で、頂上には妙見神社が佇む。ここからの縦走路は浅い樹林帯を進むため、時折開ける視界からは普賢岳や平成新山、国見岳が見え、開放的な山歩きを楽しめる。国見岳直下は本格的な鎖場があるので注意だ。慣れれば鎖場も普段と違った楽しさを見出せるだろう。最後に到達する普賢岳の頂上は岩の広場となっており、360度の展望を楽しみながら20人ほどが休憩できるスペースになっている。目の前の平成新山がかっこいい。