雲取山~飛龍山 (幕営) 第二日

2018.11.16(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 22
休憩時間
53
距離
16.5 km
のぼり / くだり
938 / 2053 m
2
1
17
15
1 2
33
31
53
26
1 11

活動詳細

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朝は相当冷え込んだようで、テントに霜が凍りついていた。 フリーズドライの「親子丼」と「ミニうどん」のセットという、どこかの外食チェーンの様な朝食を済まし7時に出発。 小屋泊まりの人達が続々と下りてくる中、約1時間で雲取山山頂に到着。 北アルプスも少しだけ見えていたが、和名倉山右側に見えるはずの白馬岳が雲で隠れていたのは残念だった。 先着の昨夜隣で幕営していた若者と少し話すと、夜中に時々起きては星を眺めていたという。 あの寒さの中、流石に若いなと羨望にも近い感情を抱く。 山頂で三峰まで行くという若者と別れて、避難小屋前からいよいよ未知の領域へ。 三条ダルミまで一気に下ると、その先は笹が生い茂っている道になる。少々崩れていて分かりづらいところもあるが、特には問題ない。 台風の影響か倒木があり、完全に道を塞いでいる。そこを高巻いて越すが、藪を掻き分け元の道に戻るのに少々暇取る。道のありがたさを痛感するのはこんな場所だ。 三ッ山付近になると、桟道が多数あり、道を整備した方々の苦労が偲ばれる。もともと、水源林巡視用の道だそうで、ことごとくピークを巻いているのはその為だ。 桟道無く、尾根通しで行くとなると、相当な時間と労力を費やすことになるだろう。 石楠花の多い道を進んで行くと、どこからか人の声が聞こえる。 すると前方から、高齢男性が二人、こちらに向かって来る。将監小屋から来たのだろうか。 「倒木が何ヶ所かありますよ。」と言うと「いい道が続いてると思ったのに・・・。」と少し落胆した様子だった。 そのまま進むと、すぐに北天ノタルという所に着く。ここは三条の湯からの道と合流する場所だ。 やがて飛龍山が近くなる。 山頂へは、途中「山頂近道」と立札のある所から踏み跡をたどって登るコースと飛龍権現前から山頂往復するコースがあるが、今回は山頂に登らないことにした。 ここまで来て山頂に登らないのは心残りだが、疲労が大きく、まだ長い下りを考えると、眺望のない山頂はいかにも魅力のないものに思えたからだ。 気持ちにはまだ迷いはあったが、それを振り切るように飛龍権現の祠に一礼して丹波への道を進む。 急な岩場の前飛龍を超えてもアップダウンが続く道は、なかなかサヲウラ峠に着いてくれない。 漸くサヲウラ峠に着いた時はバスの時間まで1時間半に迫っていた。 落ち葉で滑りやすく滑落の危険もありそうな細い道を急いで下ると、バスの時間の10分前にバス停に到着し胸を撫で下ろす。 丹波のバス停は車庫の様な造りで、トイレも奥にある。 私にとっては4回目の丹波バス停だが、初めて大菩薩嶺を越えてきた時に予想外の雪で暇取り、ようやくたどり着いたものの予定していたバスを逃し、終バスまで3時間も星を見ながら待った思い出深い場所だ。 そんな感慨に耽る間もなくバスが到着。 奥秩父入り口の山とはいえ少し甘く見ていたかなと、反省しつつバスに乗り込んだ。

雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 霜でバリバリになったテント。今季の最低気温だったらしい。
霜でバリバリになったテント。今季の最低気温だったらしい。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 朝日に浮かぶ富士山。
朝日に浮かぶ富士山。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 朝焼けの飛龍山
朝焼けの飛龍山
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 来年3月に閉鎖される奥多摩小屋。
来年3月に閉鎖される奥多摩小屋。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 朝一番のアルバイト、小雲取山のキツイ登り。
朝一番のアルバイト、小雲取山のキツイ登り。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 小雲取山から大菩薩連嶺と富士山を望む。
小雲取山から大菩薩連嶺と富士山を望む。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 小雲取山から望む飛龍山。背後に見えるのは南アルプス。
小雲取山から望む飛龍山。背後に見えるのは南アルプス。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 雲取山山頂。
雲取山山頂。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 雲取山から一気に下ると三条ダルミに着く。左に下れば三条の湯。
雲取山から一気に下ると三条ダルミに着く。左に下れば三条の湯。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 三ッ山に向かう道は笹が深い。
三ッ山に向かう道は笹が深い。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 登山道を完全に塞いでいる倒木。
登山道を完全に塞いでいる倒木。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 樹林の間に雲取山から三峰の稜線を望む。
樹林の間に雲取山から三峰の稜線を望む。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 狼平。桟道敷設の資材運搬の為、人工的に作られた広場だそうだ。
狼平。桟道敷設の資材運搬の為、人工的に作られた広場だそうだ。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 小さなピークが連なる三ッ山周辺。三ッ山は右手斜面を登り詰めたところ。
小さなピークが連なる三ッ山周辺。三ッ山は右手斜面を登り詰めたところ。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 三ッ山の辺りは桟道が多い。
三ッ山の辺りは桟道が多い。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 奥秩父らしく石楠花が多い。
奥秩父らしく石楠花が多い。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 稜線に道が付いていたらこんな感じだろうか。国土地理院の地図ではこの上に何かの小屋が在ることになっている。
稜線に道が付いていたらこんな感じだろうか。国土地理院の地図ではこの上に何かの小屋が在ることになっている。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 前飛龍と富士山。
前飛龍と富士山。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 石尾根の稜線が見える。中ほどの尾根の左端が雲取山。
石尾根の稜線が見える。中ほどの尾根の左端が雲取山。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 丹沢山地まで見通せる。中央左寄りの山は三頭山。
丹沢山地まで見通せる。中央左寄りの山は三頭山。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 前飛龍。丹波へ下るにはこれも越えて行かなければならない。
前飛龍。丹波へ下るにはこれも越えて行かなければならない。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 飛龍山山頂へ行く道。踏み跡を辿って行くことになる。
飛龍山山頂へ行く道。踏み跡を辿って行くことになる。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 飛龍権現。ここから山頂往復40分だそう。眺望がない山頂へは、バスの時間と疲労で今回は見合わせる。
飛龍権現。ここから山頂往復40分だそう。眺望がない山頂へは、バスの時間と疲労で今回は見合わせる。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 奥秩父縦走路の入り口とも言える場所。
奥秩父縦走路の入り口とも言える場所。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 下りはじめると露岩の急坂になる。
下りはじめると露岩の急坂になる。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 前飛龍山頂。
前飛龍山頂。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 奥多摩の山々を一望する。昨日のテント場も左の方に見える。
奥多摩の山々を一望する。昨日のテント場も左の方に見える。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 サヲウラ峠の中川神社。
サヲウラ峠の中川神社。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 三条の湯からの道もここで合流する。
三条の湯からの道もここで合流する。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 落ち葉で埋もれている道が丹波まで下っている。
落ち葉で埋もれている道が丹波まで下っている。

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