活動データ
タイム
18:39
距離
58.1km
のぼり
4339m
くだり
4281m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る登山を始めて3ヶ月。これまでの最長は生駒山の10km日帰り周回コース。 ザックはアウトドア風な飾りが付いたタウンユースなやつで、ウェストベルト無し。シューズはワークマンの2,500円のやつ。 パックウェイトは10kgを超えました。 こんなんで行けるか不安でしたが、テント泊ハイキングに憧れもあって、無謀なチャレンジをしてきました! 1日目は早起きして二上駅を6:00にスタート。 屯鶴峯からダイトレが始まるのに屯鶴峯をスルーするのがダイトレコース。 「目の前に屯鶴峯があるのに、行かないわけにはいかない!」と初っ端から寄り道しました。 想像してたよりも遥かに素晴らしいところで、ちょろっと空いた時間があったら、またここだけ来たいぐらい良かったです。 ただ、道は結構ワイルドで、虫や蜘蛛の巣がかなり多かったです。 そして道草食ったおかげで30分のロス。。 16時までに宿泊地である金剛山キャンプ場に行かなきゃいけないのに!! 気を取り直していよいよダイトレコースに突入! まずは二上山を目指します。 登り出して早々結構な急登でした。が、それよりも虫に悩まされました。 朝早くてまだ通る人もいなかったのか、蜘蛛の巣によく引っかかりました。それと耳元をブンブン飛び回るハエ?みたいなやつが耳障りで、耳栓代わりにイヤホンでポッドキャストを聴きながらヘッドネットを装着して進みました。 二上山は一度登ったことがあることもあり、あまり感動しませんでした。。 ただ、前回は日帰りだったので、その時行けなかった先の道に進めたのはなんか嬉しかったです。 次は岩橋山を目指しましたが、ここがかなりの苦行でした。アップダウンが激しく、階段地獄が続きました。 膝を手で押して階段をなんとか登ってましたが、ふと見ると杖にちょうど良さそうな枝を見つけたので、試しに使ってみるとかなり楽に登れるようになりました。杖の重要性を感じ、折り畳めるトレッキングポールが欲しくなりました。 この時拾った枝は、宿泊地の金剛山キャンプ場まで愛用することになりました。 岩橋山に登頂しましたが、あっさりしてた記憶しかありません。しんどかったからでしょう。 次は大和葛城山です。大和葛城山に向かう途中、それまで水場が少なく、2.3リットルの水が底を尽きました。 行動食はちょこちょこ食べましたが、大和葛城山に着くまでにお腹ペコペコ、喉カラカラでだいぶやられました。この辺でタウンユースのザックのショルダーハーネスが肩に食い込み、痛みが出てきました。金剛山キャンプ場で一泊したら下山しようかと思うくらい追い詰められました。 なんとか命カラガラ大和葛城山に辿り着き、開けた山頂と雄大な景色とススキに癒されました。 ここで念願の水分補給と昼食を取りました。お腹が満たされたらまた歩けるようになり、かなり足取りが軽くなりました。栄養補給と休憩の大切さを痛感しました。 次は金剛山を目指します。 金剛山は一度登ったことがありますが、沢登りまがいの急登か、階段地獄しかないことは知ってました。 大和葛城山から結構降りて行くので、金剛山の登りのキツさを知ってるだけに、降りながら恐怖を感じました。 この辺で不安が現実のものになってきます。 バッテリー問題です。ずーっとYAMAPを起動しながらポッドキャストを聴いていたiPhone seはここでバッテリー18%になりました。 私が用意したバッテリーは10,000mAのモバイルバッテリーと、2,400mAの充電機能付きLEDライト。普通に考えたら4,5回は100%充電できますが、どうも10,000mAのモバイルバッテリーと私のスマホの相性が悪く、1%充電したら充電を止めてしまいます。 何回も何回もUSBケーブルを抜き差しして1%ずつ回復させながら金剛山を目指しました。 沢登りする体力は残ってなかったので階段を選びましたが、案の定、金剛山は階段祭でした。 拾った枝を杖にしながら、何度も休憩しながら、頂上を目指しました。 脚が何度も攣りそうになり、その度に休憩して、糖分や塩分、水分を摂りました。 何とかかんとか金剛山山頂にたどり着いたのが15:30。キャンプ場のチェックイン締め切りが16:00だったので何とか間に合った!と思ったら、金剛山キャンプ場は山頂から結構離れたところにありました。 急いでキャンプ場を目指し、ちょっと道に迷いながら、なんとか辿り着きました。受付をしたのが15:57!ギリセーフでした。 キャンプ場は私1組だけで、貸し切り状態でした。 早々にテントを張り、寝床を作り、カレーメシとチキンラーメンを食べました。どちらにもカルパスをいれたところ、とても美味しかったです。 貸し切りキャンプ場を堪能したかったんですが、疲れもあったので、歯を磨いて水分補給して、20時には寝ました。 明け方雨の音で4時くらいに目が覚めましたが、「雨の中撤収めんどくさいな〜」と思い、寒かったのもあって二度寝。起きたら8時でした!!12時間も寝てしまいました。 終点の槇尾山からの最終バスが結構早いので焦りましたが、なんやかんやのんびり用意して9時前くらいに出発ました。 懸念してたモバイルバッテリーは10,000mAが空になり、残すは2,400mAだけとなりました。「YAMAP起動中に電源落ちたらどうなるんだろう?」そんなこと考えながら、バッテリー切れの時が下山の時だと腹を決めました。 バッテリー節約のため、ポッドキャストはやめました。どうせほぼ圏外だし、もしモバイル通信をオフにしててもYAMAPのGPSは計測し続けられるなら、いっそのこと機内モードにしてても良かったんじゃないか?とも思いました。 前日のヘトヘトかウソのように、軽快にサクサク進めました。山頂スタートだったので登りが少なかったこともあり、景色を楽しみながらスタスタ進みました。 あっという間に紀見峠まで降りて、岩湧山に向かいます。紀見峠までは簡単な道だったこともあり、かなり楽しめました。ポッドキャストという音が無い代わりに自分と向き合いながら黙々と突き進み、なんというか「ハイカーズハイ」のような状態になりました。テンポを崩さず、休憩無しで紀見峠をクリアしました。 前情報で岩湧山はアップダウンが激しくツラいと聞いていたので覚悟していましたが、案の定なかなかのトレイルでした。 いつしか私の手には杖となる枝があり、足を引きずるように一歩一歩無心で階段を突き進みました。 何個も階段を登りきり、鬱蒼とした森を抜けると、一面のススキが現れて心躍りました。意外と長いススキの中を突き進み、岩湧山に辿り着きました。 そこからの景色といったら、まぁホント絶景!!今までの疲れが吹き飛ぶようでした。今まで歩いてきた山々と大阪平野が一望でき、海まで見える素晴らしい景色でした。私がダイヤモンドトレールの中で一番感動した景色がそこにありました。 気軽には来れないからこその絶景ですね。 そこで2人の外国人に会いました。そういえば金剛山周辺ではちょこちょこ人とすれ違いましたが、紀見峠手前くらいから全く出会わなかったので、金剛山から先は人気が無いんだろうと思いました。 外国人に挨拶すると、呼び止められました。2人とも日本語はほぼ話せない様子でしたが、「紀見峠駅はどっちで何分かかるか?」ということでした。 「ここから徒歩で2時間くらい。随所に看板があるから道には迷わないよ」みたいなことを伝えました。「2時間」にかなり驚いていました。 「ガンバレ!」の気持ちを込めて「Fight!」と伝えましたが、返ってきた言葉は「Have fun!」でした。日本の山登りはどうも修行の意味合いが強く、「耐え忍んで頑張るもの」な気がしてしまいますが、外国の方は「山登りを楽しむ」という意味合いが強いのでしょう。私もどうしても苦行のように捉えてしまいがちですが、もっと楽しもう!と気づかされた出来事でした。 時刻は14時。朝の出発が遅かったことが響いてましたが、ここまで来たら終点まで目指せそうです。 肩が千切れそうでしたが、次は滝畑を目指します。道はずっと急な下りでした。しかも石がガラガラしてて、階段になってない。水がコースにまで流れてきてドロドロなところもありました。だから岩湧山なのか!ってくらい岩岩してました。 1時間も下って、やっと滝畑に着きました。さっきの外国人はここを登ってきたかと思うと、かなりお疲れだったと察しました。そりゃ「紀見峠まで2時間」と伝えたら「まだ2時間も歩くの!?」と驚くのも当然だと思いました。 滝畑から槇尾山までは、それまでとちょっと違う雰囲気から始まります。住宅の中を舗装路を突き進みます。今まで変わり映えしない山道を歩いてきたので、ちょっと新鮮でした。 住宅を抜けて、山道に入ると、ここで私を苦しめたのは虫の存在でした。二上山を登った時にいた、耳元でブンブン飛び回るハエの存在です。しかも今度はバッテリー節約のために、耳栓代わりのポッドキャスト無しです。蚊もいたのでヘッドネットをして山道を登りましたが、耳障りなハエの音で気が狂いそうでした。帰宅した今でも耳の中にはハエが飛ぶ音が残ってます。 昨日と違って脚が攣る気配はありませんでしたが、かなり脚に疲労が溜まってたので、いい感じの杖を拾って一段一段踏み締めるように登りました。 攣る気配がないのは、こまめに糖分・塩分・水分を摂っていたからだと思うと、栄養がいかに大切か身に沁みました。あとは大股で歩かず、小股で刻む歩き方が功を奏したのかもしれません。 何度も挫けそうになりながら、何度もハエを振り払いながら、遂にダイトレ終点の槇尾山まで辿り着きました。達成感はあるものの、フィナーレは静かにスパッとやってきました。ピークを登るように「登頂!やったぜ!ヒュー!!」みたいなハッピーな気持ちはありませんでした。決して景色が良いとは言えない場所だったからかもしれません。ロングトレイルの終わりもそんな感じらしいです。 終点は迎えましたが、問題はここから帰ることです。槇尾山にはバス停がありますが、バス停までも石の階段をかなりの距離歩かなければなりませんでした。 バス停に着いて時間を調べたところ、最終バスには間に合いましたが、1時間近く待たなきゃいけないようなので、槇尾中学校前のバス停まで歩きました。結構長い距離歩きましたが、舗装路でしたのでよそ見しながら歩く余裕がありました。 槇尾中学校前まで着いたのが17:30過ぎくらいで、バスが来るまで30分以上あったので、バス停で靴紐を解いてリラックスして帰る準備をしました。 近くにファミマがあったのでコーラとファミチキを買い、バス停で食べました。もっと美味しく感じるかと思いましたが、意外に普通でした。 スマホのバッテリーは、2,400mAのモバイルバッテリーを使い果たし、残り65%でした。余裕を持ってゴールできましたが、かなりヒヤヒヤしたので次回からは工夫が必要です。 シューズは2,500円のワークマンで大丈夫でした。ニューバランスの中敷きを入れたのが良かったです。 トレッキングポールの重要性が分かったので、導入したいところですが、最悪その辺の枝で代用できるので必須ではありません。 問題はザック。改善が必要です。肩も痛いし、随所に使いにくいところがあることが分かりました。 時間的にも体力的にもかなりチャレンジングなコースで、歩いてるときは苦しい時間のほうが長かったですが、無事に全山縦走制覇できて良い思い出になりました。 次はどんなコースにしよっかな?
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